伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ・海で遭難し、流れ着いた先で、喋る猫からある国同士の戦争の話を聞かされる。
・喋る猫、独特な名前の人々、某暴れ柳を彷彿とさせる化け物樹木・・・と変わった世界観ながら懐かしさを感じたのもそのはず、デビュー作が喋るカカシがいる奇妙な島の話だったことを思い出した。
・鼠が猫に同胞を差し出す交渉をするくだりみたいな、「これは示唆的だぞ」という描写がしっかり後に繋がってると気持ちいいね。良い意味で予想通りという。
・途中参加の傍観者的主人公が最後にしっかり活躍してくれたのも良かった。
・戦争に負けると要るものも要らないものも奪われるという様な台詞をはじめ、敗戦後の顛末が示されるとこは沈んだ。やーねー戦争