伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
"サンタクロースもミスをする。"
という帯に惹かれて手に取った短編集。
伏線やユーモアがたっぷりの内容で、先日某奇妙な物語が放送されていたこともありその余韻のような不思議な世界観に魅了された。
中でも『彗星さんたち』は新幹線の清掃を生業としている人にスポットを当てた作品。
降車乗車を除いた7分間で新幹線内を掃除しているという事実にとても驚いた。
仕事において大事なのは、冷静でいること親切でいること。私も心がけようと思う。
最後の書下ろしは全人類の大好物。各話の登場人物が交差する世界線のやつ~。
ぜひ、クリスマスのプレゼントにおすすめしたい1冊です。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ一部キャラがかぶるが、珍しく繋がりの薄い短編集。
◎動物園のエンジン
動物園の元職員の謎について。
◎サクリファイス
ある村の古くからのしきたりの謎について。少し怖さのあるミステリーチックな話。
そういう絆もあるかーと。
◎フィッシュストーリー
二十数年前、現在、三十数年前を起点にある文頭を元にした話。
まぁ面白いけど、繋がりがわかりづらい。
◎ポテチ
出来損ないの泥棒とその周りの人の話。
個人的には1番好きだった。やはり全て幸せでなくてもハッピーエンドが好き。
それぞれのキャラの人柄もよい。
総じて、普通かな。ランキング上位だったので期待しすぎた。
よくある連作短編集かと思いきやあ -
Posted by ブクログ
口を付け、飲んでみる。コーラの味が少し、マイルドになり、美味しい。
うん、美味しい、と内心で呟きながらも、やはりどこか、昔飲んだものとは異なっているようにも感じる。記憶というものは、常に変化し、誇張や嘘が混じるものなのだ。
今回、このエッセイの序盤に、「仙台という街の大きな流れのようなものが観測できるかもしれない」と大きいことを書いたにもかかわらず、最終的には、小さな喫茶店の、ミルクコーラなどという、強末な話題になってしまい、少々、ばつが悪い気分ではある。
ただ、様々な物が新しくなり、消えゆく中で、ミルクコーラが残ってたよ、というのもそんなに悪い話ではない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。まさか超能力バトルだとは。2005年の話なのに、憲法改正は割とタイムリーな話でもあり、「おっ」と思った。
なんていうか、映像的だし読みやすい反面、登場人物がなんかアニメキャラみたいだなーと思った。超能力バトルだからかもしれない。弟の彼女、ふわふわした子だなと思ってたのに実際には結構考えているタイプだったりとか。職場で「っち」付けで呼ばんだろう、しかも「っち」はフルの名前にはつけなくないか。さとっちとか、短縮形+っちをつけるイメージ。まあそんな議論はどうでもいいんだけど。
あとまさかの途中で終わると思わなかった。読むのを何度も中断しても話がわかりやすいから読みやすかったな。続編も読み -
Posted by ブクログ
読み始めてすぐに思ったことは、この物語は伊坂さんの処女作オーデュボンの祈りを想い起こさせるファンタジー小説なんだろうと言うことだ。
はじめのほうは物語の展開が全く読めない。かと言って読みにくいかと言うとそうでもなく、どんな展開を見せてくれるのか期待に胸を膨らませて読み進めていった。
ぼくの視点と、猫のトム君の視点からこの物語が語られる。猫や鼠が喋ったり、鉄国と呼ばれる国が出てきたりで、中盤まではこのストーリーは破綻せずにしっかりと収束することができるのだろうかと心配になるほどだった。
トム君たち猫と人間たちが暮らす街が、鉄国との戦争に負けたことで鉄国の兵士たちに占領されてしまったというの