伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • キャプテンサンダーボルト 下

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    友人のすすめで読んでみた。

    共感や教訓はないけど、興奮はある。
    全体的に浅く、思索をめぐらせたくなるような深みは感じなかったが、最初から最後まで飽きさせずに読ませるテンポの良さはさすが。

    作中の固有名詞が著名な作家などを意識して書かれていることは気になるポイントだったが、個人的にはディズニーランドで隠れミッキーを見つける程度の面白みでしかなかった。なんか深い意味とかあるのかな。

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    2019年04月30日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    いつ買ったか忘れるほど前から積んでいました。浜田青年、こんなところにイタンスカ。不可能犯罪ばかりが起こる蝦蟇倉市を舞台にした短編集で、伊坂幸太郎の『ジャイロスコープ』に収録されていた「浜田青年ホントスカ」を改めて読む。

    複数の作家による連作というわけでもないから、この短編集に臨む作家5人の姿勢いろいろ。前の作家の話をまるで気にせずに書いている人もいれば、小ネタ程度に話題に出す人もいる。その点で、道尾秀介から伊坂幸太郎への流れは連作風の楽しさを味わわせてもらえました。蝦蟇倉市地図の掲載もオツ。

    異なる作家陣による2作目もあるとはつゆ知らず。次も是非というほどにはこの1作目全部が全部は面白くな

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    2019年03月11日
  • キャプテンサンダーボルト 下

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    謎の疫病『村上病』に端を発した陰謀に巻き込まれた悪友コンビ。すべての伏線が収束するクライマックスの下巻。
    世界は陰謀に溢れている説に従えば、すべての出来事は茶番劇である。今日のニュースも後で振り返れば、陰謀の成立の為かもしれない。登場人物にそれぞれモデルがあるようだが、では桃沢瞳は誰なのかと考えると、これは伊坂・阿部コンビの陰謀か。

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    2019年02月13日
  • キャプテンサンダーボルト 上

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    伊坂幸太郎と阿部和重という現代屈指の人気作家ふたりの完全合作。小学校時代の悪友コンビの決死の逃亡劇の顛末と謎の組織の目的とは。話題の一気読みエンタメ大作。
    いきなり語られる『ガイノイド脂肪』で、まずはグイと引き込まれる。終始漂う不穏な空気がいつもの伊坂ワールドなので、出てくるキーワードが気になって仕方ない。まさか今になって元横浜大洋のポンセというワードに出会えるとは。

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    2019年02月13日
  • オーデュボンの祈り

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    伊坂幸太郎の原点 お気に入りの作家、伊坂幸太郎のデビュー作と言うことで、気になっていた作品。

    設定がとっつきにくくて、入り込むのに時間がかかったが、中盤から後半にかけてはするすると読めた。
    随所に、伊坂節が散りばめられていてそれなりには楽しめた。
    でもちょっと物足りないかなぁ。。。

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    2025年12月06日
  • 3652―伊坂幸太郎エッセイ集―

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    毎度不満を漏らしつつも結局伊坂作品を読んでしまう私だが、ふと氏の人となりを知りたくなり、本書を購入。各種媒体に寄稿されたエッセイが収録されており、ごった煮感は否めないものの、エピソードトークや作品裏話、書評や映画&音楽レビューなど様々なタイプのエッセイが楽しめる。特に氏の父親絡みのエピソードはどれも面白く、作品に登場する独創的なキャラクターは実はお父上がモデルなのでは?とついつい深読みしてしまった。本書で紹介されている本を色々とチェックしている内に気付いたら『読みたい本』の登録件数が増えてしまいました…。

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    2018年11月15日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    人気作家伊坂幸太郎の短・中編集。
    「動物園のエンジン」
    「サクリファイス」
    「フィッシュストーリー」
    「ポテチ」
    の4つの物語が味わえます。

    どれも楽しめる作品でしたが、
    僕はなかでも「ポテチ」がよかったです。
    ヒロインのさばさばしてユーモラスな物言いが
    魅力的なキャラクターにしている。
    空き巣という犯罪とヒューマンドラマが重ね合わされていて、
    伊坂幸太郎ならではのくだけた感じと相まって、
    読む楽しみを十分に感じながら、
    引き込まれる読書体験になります。
    こういうのを読むと、文章を読んでいても、
    漫画を読んでいるかのように文字の存在を忘れながら
    ストーリーを追う感じになります。
    夢中、という

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    2025年07月15日
  • 3652―伊坂幸太郎エッセイ集―

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    ネタバレ

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    伊坂幸太郎エッセイ集。10年と閏年で、デビュー作の発売日から3652日ということらしい。伊坂らしいちょっとユーモアのある感じのエッセイ。干支エッセイの苦悩がなかなか面白い。パンクっぽい感じが好きらしい。注釈が多く、読むのが面倒な部分もある。下注釈なのでまだましだが。

    映画と漫画は映像を見せるが、小説と音楽は仲間。想像するのがよいのだと。優しさは想像力だと。大江健三郎の言葉に、世界中の人間が想像力を働かせれば核兵器なんて一瞬でこの世から消える。伊集院静、小説というのは理不尽なことに悲しんでいる人に寄り添うもの。青春とは何か、僕にはきっと特別あつらえの人生が待っていると無根拠に思っている時期

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    2018年08月18日
  • キャプテンサンダーボルト 下

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    謎の病気「村上病」、テロ、雷神サンダーボルトの劇場版上映中止、B29墜落の謎。
    様々な謎の中で進行する バディ物のストーリー。
    なかなか楽しめました。

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    2018年08月16日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    不可能犯罪の名所、架空の都市、蝦蟇倉(がまくら)市を舞台にした、5人の作家の連作ミステリ。それぞれが少しずつ重なりあっており、人間関係も楽しめる。それぞれの作家の作風はそれなりに違うはずだが、違和感なくマッチしている。全部で11人の連作らしく、地図に記載があるが、出てきていない場所も多い。、しかし、架空の地図はどうしてこんなにわくわくさせてくれるのか。
    個人的ヒットは、伊坂幸太郎作品に出てきたホテル「バスコ・ダ・蝦蟇」なのだが、残念ながら地図には乗っていない。

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    2018年06月26日
  • キャプテンサンダーボルト 上

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    仙台市に住んでいる伊坂さんと山形県出身の阿部さんの共著。どの部分をどちらが書いたのか、アイデアを出し合ったのかなど共著というところに興味を惹かれます。伊坂さんの本は随分読んでいるものの、阿部さんのは未読なのですが、半分読んだところではいつもの伊坂ワールドが繰り広げられているような気配です。
    ドジな怪しい人物と小市民的な人物を取り交ぜ、没発する出来事はハードボイルドな世界を醸し出します。今回も身近な地名が頻繁に出てくるので臨場感タップリ。蔵王の御釜周辺を舞台とした謎を巡るお話は…モチーフは繋がるのか?

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    2018年02月25日
  • 連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集

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    レジェンド1より渋い短編のチョイス!
    4つめの短編『白蘭』、読みながら実際にじんわり苦しくなってくるほど。あ〜遣る瀬無い〜。

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    2018年01月16日
  • キャプテンサンダーボルト 上

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    阿部和重と伊坂幸太郎のキャプテンサンダーボルトを読みました。

    仙台と山形が舞台の物語でした。
    小学校の時の少年野球のチームメイト相葉と井ノ原の二人はひょんなことから国際テロリストと関わり合いを持ってしまいます。
    二人とも個人的に金銭的なトラブルを抱えており、この機を逃さず一発逆転の賭けに出ます。

    宮城と山形の県境にある蔵王の火口湖お釜に隠された秘密とは何なのか、国際テロリストの目的は何なのか、謎が明らかにならないまま物語は展開していきます。

    語り口がよいので面白く読みましたが、全体にストーリーが粗く感じたのは残念でした。

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    2017年12月25日
  • 首折り男のための協奏曲

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    予想外

    著者によるあとがきにもありますが、首折り男が主役から脇役、ストーリーの1アイテムまでこなす、短編集。
    予想外の作品でしたが、色々な人間模様がみられて、楽しめました。

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    2017年09月06日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    「がまくら市」という架空の市で起こる数々の事件(「不可能犯罪」と呼ばれる)を、5人の作家が描いたアンソロジー。そしてそれは少しずつ繋がっている、というところが面白い。
    やはり、伊坂さんの章が特に面白かったな。最後までまんまと罠にはまってしまった。
    福田栄一さんの「大黒天」の物語の運びもよかったな。これもどんでん返しあり。
    大山誠一郎さんの「不可能犯罪係自身の事件」も展開がテンポ良く、引き込まれた。
    こういう物語の構成、好きです。

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    2017年07月11日
  • グラスホッパー

    予想通り

    これは複線なんだろうなと、思っていた出来事が見事に的中していて、ああ、やっぱりかよ。と思った。
    ちょっと鼻高にもなれたが、ちょっと失望もする。

    それはさておき。
    ミステリーとしてはキャラクターの個性も立っていて、本当にこんな業界があるのだろうかと、興味深く読めました。

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    2017年06月17日
  • エール!(3)

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    エールという題目だけあり、どのお話も最後は頑張ろう!いいな♫と思える終わり方で読んでいて爽やか!そんな中にも自分に当てはまって感じる事もあったり。ちょっと読むのに楽しかった!2017/3/10完読

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    2017年03月11日
  • Waltz 1

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    テンポがよく引き込まれる。名もなき殺し屋。謎の男に出会って蝉と名付けられる。元ネタがあってのスピンオフだったようで。知らなかったけど、独立したストーリーでこちらだけでも大丈夫そう。

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    2017年01月24日
  • グラスホッパー

    購入済み

    んー。

    結末は読者によって異なるかな。
    けっこうこの本は評価が高いが自分にはあまりハマらなかった。

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    2017年01月15日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    ほとんど読まないアンソロジー。
    ふだん読まない作家の作品を読めるのが、いい。

    作家や登場人物よりもさらに、
    蝦蟇倉市に愛着がわいた。
    実在して、ほんとうに登場人物たちが
    暮らしているみたい。
    それぞれの話のなかに、別の作品の登場人物が
    さらりと出てくる、その感じは、現実社会みたい。

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    2016年07月31日