伊坂幸太郎のレビュー一覧
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いつ買ったか忘れるほど前から積んでいました。浜田青年、こんなところにイタンスカ。不可能犯罪ばかりが起こる蝦蟇倉市を舞台にした短編集で、伊坂幸太郎の『ジャイロスコープ』に収録されていた「浜田青年ホントスカ」を改めて読む。
複数の作家による連作というわけでもないから、この短編集に臨む作家5人の姿勢いろいろ。前の作家の話をまるで気にせずに書いている人もいれば、小ネタ程度に話題に出す人もいる。その点で、道尾秀介から伊坂幸太郎への流れは連作風の楽しさを味わわせてもらえました。蝦蟇倉市地図の掲載もオツ。
異なる作家陣による2作目もあるとはつゆ知らず。次も是非というほどにはこの1作目全部が全部は面白くな -
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人気作家伊坂幸太郎の短・中編集。
「動物園のエンジン」
「サクリファイス」
「フィッシュストーリー」
「ポテチ」
の4つの物語が味わえます。
どれも楽しめる作品でしたが、
僕はなかでも「ポテチ」がよかったです。
ヒロインのさばさばしてユーモラスな物言いが
魅力的なキャラクターにしている。
空き巣という犯罪とヒューマンドラマが重ね合わされていて、
伊坂幸太郎ならではのくだけた感じと相まって、
読む楽しみを十分に感じながら、
引き込まれる読書体験になります。
こういうのを読むと、文章を読んでいても、
漫画を読んでいるかのように文字の存在を忘れながら
ストーリーを追う感じになります。
夢中、という -
Posted by ブクログ
ネタバレ3
伊坂幸太郎エッセイ集。10年と閏年で、デビュー作の発売日から3652日ということらしい。伊坂らしいちょっとユーモアのある感じのエッセイ。干支エッセイの苦悩がなかなか面白い。パンクっぽい感じが好きらしい。注釈が多く、読むのが面倒な部分もある。下注釈なのでまだましだが。
映画と漫画は映像を見せるが、小説と音楽は仲間。想像するのがよいのだと。優しさは想像力だと。大江健三郎の言葉に、世界中の人間が想像力を働かせれば核兵器なんて一瞬でこの世から消える。伊集院静、小説というのは理不尽なことに悲しんでいる人に寄り添うもの。青春とは何か、僕にはきっと特別あつらえの人生が待っていると無根拠に思っている時期 -
購入済み
予想外
著者によるあとがきにもありますが、首折り男が主役から脇役、ストーリーの1アイテムまでこなす、短編集。
予想外の作品でしたが、色々な人間模様がみられて、楽しめました。 -
予想通り
これは複線なんだろうなと、思っていた出来事が見事に的中していて、ああ、やっぱりかよ。と思った。
ちょっと鼻高にもなれたが、ちょっと失望もする。
それはさておき。
ミステリーとしてはキャラクターの個性も立っていて、本当にこんな業界があるのだろうかと、興味深く読めました。