伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • サブマリン

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    前作チルドレンが良すぎたせいで、読む前から期待を膨らませ過ぎました。
    ただ、内容自体は著者らしさが存分に出ています。
    少年たちの犯罪に真っ向からぶつかる主人公の変化球だらけの熱さには、考えさせられることが多々あります。
    少年犯罪の加害者と被害者のどちらの気持ちの、自分なりの方法で解決しようとする陣内に、胸が熱くなりました。

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    2026年03月30日
  • サブマリン

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    若林少年みたいに、ちょっとした脇見運転で起きてしまう事件がある一方で、小山田俊がネットで見つける犯行声明や、実際にその人が起こそうとする事件もある。
    この二つって一見同じ「事件」に見えるけど、実は全然違うものなんじゃないかと思った。

    作中でも触れられていたけど、自分はやっぱり、前者みたいな「本人にそのつもりはなかったけど起きてしまった事件」の方が、後者の「明確な意図があったけど未遂に終わった事件」よりは、まだ情状酌量の余地があるんじゃないかと思う。あくまで個人的にだけど、この対比は結構印象に残った。

    あと、この作品で一番印象に残ったのは、陣内の「先入観のなさ」。
    自分も武藤と同じで、小林少年のことをどこか危ない存在として見てしまう感覚は正直あった。でも陣内は誰に対しても同じ態度で接していて、その裏表のなさがあるからこそ、自然に関係を築けてるんだと思う。

    小山田俊のことも「観察対象」じゃなくて普通に「友達」として見てるのが、その象徴だと思った。

    ここでふと思い出したのが、先入観とか思い込みをテーマにしてる作品。
    火車は、自己破産って誰にでも起こりうるもので、その人が怠けてるからってわけじゃないっていう話。
    野良犬の値段も、ホームレスって特別な人がなるんじゃなくて、誰でもなり得るっていうのが印象的だった。

    今回の作品も陣内、武藤、永瀬を中心とした非常に個性がある登場人物達が多く読んでて楽しかった。ラーランドカーク聴こうかな。

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    2026年03月29日
  • 火星に住むつもりかい?

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    世界観はゴールデンスランバーに似ている、けど難しかった〜
    世界観は好き。最初登場人物多くてこんがらがる

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    2026年03月29日
  • ジャイロスコープ

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    ネタバレ

    <目次>
    略

    <内容>
    文庫オリジナルの短編集。「ギア」のようなSFチックなものから、「浜田青年ホントスカ」のようなミステリー的なもの、「一人では無理がある」のような善行なもの、「彗星さんたち」のような童話的なものなど幅広い作品が並ぶ。最後に全てが「後ろの声がうるさい」で結実する感じですね。そうそう、最後にインタビューも付いてます。

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    2026年03月27日
  • フーガはユーガ

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    ネタバレ

    常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと。そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと――
    一年に一度、誕生日に起こる、双子の瞬間移動。
    途中、少し中だるみしてしまったけれど、何故、取材者に近づいたのか、『高杉』は何者なのか、後半はやはり面白く、クライマックスからドドドっとページをめくる手が止まらず読みきってしまいました。
    結末は、悲しい終わりだったけど、トータルでみたら面白かった。

    僕たちは双子で、 僕たちは不運で だけど僕たちは、手強い。

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    2026年03月24日
  • 死神の精度

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    ネタバレ

    死神の千葉は調査対象者の8日後の「死」を決定するー。独立した短編ばかりかと思っていましたが、最語の話で一部の人間関係が繋がり、おもしろかったです。千葉の死神ならではの斜めっぷり溢れる言動もほほえましい。どの話もそれぞれ味がありました。「死神と藤田」男気溢れる藤田がかっこよかったです。彼の最後の活躍も追いたかった。「吹雪に死神」なんちゃってミステリー感がシュールでした。「恋愛で死神」最後の話と繋がって、いっそう彼女が深く感じられました。しんみりしつつも、明るくて、好きです。

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    2026年03月23日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    ネタバレ

    伊坂さん目当てで購入。普通のミステリーのアンソロジーかと思いきや、複数の執筆陣が蝦蟇倉市という架空都市を舞台にしたミステリーを各々書く。連作短編のような読み心地でした。私としては伊坂さんの作品がやはり一番好き。伯方さんの格闘技+ミステリーは無茶苦茶な真相が良くも悪くも印象に残りました。登場人物が控えめながらにリンクしていることにほっこりします。おもしろい作品です。

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    2026年03月23日
  • 3652―伊坂幸太郎エッセイ集―

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    大好きな伊坂幸太郎のエッセイ集!
    2000年から2015年の作品や出来事をエッセイとして楽しめる本作!

    伝わる、伝わる!!
    斉藤和義好き!
    そして、島田荘司、赤川次郎などなど!!

    うむ、赤川次郎しか知らない!不勉強!!

    読書羊忘、、、伊坂先生の牧歌的な解釈好きだなぁ。
    自分も好きな言葉になりました!

    干支エッセイ、また再開して欲しいなあー

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    2026年03月22日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    再読
    フィッシュストーリー、ホラ話

    伊坂ワールドを好きには堪らない
    他愛もない会話からもテンポの良いやりとりとユーモアを感じられる

    短編でも繋がりがあって面白く人気キャラも度々出てくるので嬉しい

    やっぱり面白かった

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    2026年03月21日
  • ラッシュライフ

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    ⭐︎3.4

    面白くてサクサク読めた。
    後半は怒涛の伏線回収!

    全部の話が繋がってるんだけど、その繋がり方が面白くて、何回もページを行ったり来たりしちゃった。

    豊田さんの話は一番救いがあるというか前向きで、老犬との関係構築もほっこりする。
    黒澤の話も、人生をうまく生きてるなあって感じ。

    でも、河原崎と京子の話はお先真っ暗で、、
    それがスパイスになって面白いんだろうけど。

    どれだけ暗い河原崎の話でも、豊田さん目線で出てくる河原崎は、まだ救いがあるように見えるのが面白い。
    (実情を知っている身からすると、救いはないんだけど)

    注意事項としては、読むときは一気に読んだ方がいい!
    最初は登場人物が誰で、どういうストーリーなのか頭に入りきってないので、日数をあけて読み進めると「あれ、この人って何の人だっけ?」みたいな現象が起きる(笑)

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    2026年09月27日
  • モダンタイムス(上) 新装版

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    見知らぬ男に自宅で拘束されるという不穏な冒頭で一気に世界観に入り込むことができた。

    拷問して真相を吐かせようとする描写は読んでいて身が竦む思いだった。
    真実を伝えても真実だと思って貰えず拷問されるどうしようもなさが気の毒だった。

    拷問や事件のような重いテーマではありつつも登場人物同士の掛け合いは今まで読んだ本の中で一番面白かった。

    上巻の終盤では拓海が安藤商会があるとされる盛岡に向かう新幹線の中で井坂幸太郎の書いた原稿を読んでいたが、意味があるのか?と思うシーンが多くあった。佐藤民子がペディキュアを塗る描写などなくても良さそうな描写が下巻でどのように伏線として回収されるのかが楽しみだ。

    その他にも桜井ゆかりの狙いや佳代子が様々な手を使って拓海を監視する理由、暗号を検索して姿を消した五反田の行方など気になる点が多くあり、下巻を読むのが楽しみだ。

    作中に作者自身をモチーフにしたキャラクターを登場させるのは斬新で面白かった。

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    2026年03月20日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    伊坂さんが好きなキャラで他の作品にも出てくる黒澤を見るためによんだ。全く違った色の話が4つほど続いておりそれぞれ少しづつ繋がっている。単なる強盗がある街の風習に興味をもち虜になる姿が人間味あふれていた

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    2026年03月20日
  • フーガはユーガ

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    児童虐待。なぜ起きるのか。それをどう耐えるのか。そんな二人が織りなす奇想天外な話。ちょっと悲しいラスト。だけどいつまでも二人一緒なんだろうな。

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    2026年03月20日
  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    最初から4人組に不穏なイベントが発生するのは新鮮で面白かったですが、カジノを襲撃して火尻を陥れる最後の部分の内容が少し無理あるのではと思いました。でもシリーズ3作品楽しく読ませてもらいました。他の伊坂作品どんどん読もうと思います。

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    2026年03月19日
  • 首折り男のための協奏曲

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    物騒なタイトルの割に、なにか社会全体を揺るがすような大きなことが起こる訳でもない。それぞれの主人公達の日常と繋がっているのか繋がっていないのかわからないようなところで「首折り」が起こる。

    現実もそんなものかもしれない。幸せなことも悲しいことも、毎日どこか遠くで起きていて、自分の人生に影響を不思議に及ぼしたり及ぼさなかったりする。

    それぞれの短編がゆるやかに繋がっていて、伊坂幸太郎ワールドっていう感じ。楽しみながら読めた。

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    2026年03月18日
  • 3652―伊坂幸太郎エッセイ集―

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    作品のおまけ話や、その時の感情を知れる事が面白い。
    おすすめされていた小説もいくつか気になったので読んでみたい。

    白昼堂々 結城昌治
    ぼくが愛したゴウスト 打海文三
    殺し屋(ケラーシリーズ) ローレンス・ブロック

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    2026年03月15日
  • 仙台ぐらし

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    初めて伊坂さんのエッセイを読みました。
    思っていた以上に心配性で、小心者w
    そりゃ、自分の心配にさせる"悪"の根元を小説で研究したくなるのも分かる。

    分からないことを分かっていないと、
    分からないことが分からない…の境地なんだろう。なかなか面白い人柄だと思った。

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    2026年03月11日
  • 火星に住むつもりかい?

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    ディストピア文学。

    伊坂幸太郎さんの作風である、『人生はエスカレーター』とか『未来は神様のレシピできまる』という表現をいい意味で捉え直すにはいい作品だった。

    読んでいくと、どんどんと「未来はどうあがこうが良くならない」とネガティブに考えてしまいがちだけれど、実はそうではなくて未来は変わらないのだからせめて前向きに生きていこうと思うことができる。

    『終末のフール』をもう一度読みたくなった。

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    2026年03月04日
  • PK 新装版

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    ネタバレ

    初めての伊坂幸太郎作品。

    全体的にメタ目線な本文と、細かく分かれた章ごとに切り替わる点において脳が置いていかれてしまい、この著書に慣れるのには時間がかかりそう。
    ただ、この三つの短編をひとつの作品として出す上で著書としては 少し手を加えた 匙加減で成し得たというのが凄すぎる。
    そんな天才的な筆と独特なセンスにファンが多いのも納得。
    映画監督でいうクリストファーノーランっぽさを感じた。

    現段階では好きとはまだ言えないけど、何作品か読んで慣れていきたいな〜

    "私はあの時に学んだ。落ち着いていれば、どうにかなるものだ。"
    こんなセリフでふと思い出したのは
    小学生の頃、当時から忘れ物が多くてよく掃除時間に使う白い三角巾を忘れいた。担任に見つかるとチェックをつけられて通知表に反映される(記憶が正しければ)ため、忘れた日には逃げ回っては見つかって怒られたものだった。
    ある日、三角巾を忘れた日にふと思いついて逃げ回ることはせず三角巾なしで当たり前のように受け持ちの場の掃除を友達と談笑してやっていると、なんと担任は忘れ物の存在に気が付かなかった。ここで私はこの学びを得た。
    その後、昼休みによくやっていた隠れんぼでも私がよくやるようになった小技は 隠れない ことだった。敢えて机で昼寝をしているフリをしていた。鬼は 隠れている人 を探しているからその小技がバレるまではしばらく捕まることはなかった

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    2026年03月02日
  • 死神の浮力

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    前作の短編集とは違い今回は長編。終盤まで、ヤキモキする展開が続き、ずっと苛立ちを抱えながら読み進めていたが、気持ちを溜め込んだ分、最後はスッキリと読み終えることができる。ここまでおつきあいしてくると、まるで社会不適合人物のような千葉の言葉も面白おかしいギャグのように変換され、愛着がわく。死がほとんど「可」であるとわかっているのに、どうなっていくのか展開がよめず、飽きることなく楽しめる作品だった。今回のお話はエピローグがとても好きだ。

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    2026年03月02日