伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 死神の浮力

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    ネタバレ

    2006年本屋大賞の続編

    死神が主人公。死神視点で「人間」の生き様が描かれる。

    職業死神「千葉」の物語。
    前作『死神の精度』に続く長編で。今作では、愛娘を理不尽に奪われた夫婦が、千葉のサポートのもと復讐に向かう姿が描かれる。サイコパス愉快犯の狡猾さに苛立ちつつも、最後には制裁が下される展開にホッとした。
    「可、ただし延命」という千葉の判定には戸惑ったが、生きながら湖底に沈むという犯人の末路は、まさに地獄そのもの。静かに、しかし確かに「可」裁きを夫婦に下す千葉の姿に、死神の“浮力”を感じた一作だった。

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    2025年06月08日
  • PK 新装版

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    仁美さんからいただいた本。
    なるほど未来三部作とはこういうことか。
    あと何往復かしないと味わえない面白さを持ったスルメのような本。
    勇気は湧かなかった。

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    2025年05月27日
  • モダンタイムス(上) 新装版

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    著者の別作品「魔王」の未来の話。
    「魔王」がおもしろかったため、続きの話があると知り購入。
    上下巻のためまだまだ話は始まったばかりだが、様々な要素が出揃い始め歯車が周り始めた感覚がある。
    下巻もすごく楽しみ。

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    2025年05月27日
  • SOSの猿

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    ネタバレ

    本作は伊坂作品の中ではかなり挑戦的に感じた。
    わかりやすい回収などよりも、少し疑問を残すような展開が多く、伊坂テンプレとは異なる印象を受けた。
    また、日常内に奇妙な展開が起こるのはいつも通りなのだが、今回はかなり奇妙な展開が多かっただった。リアルの中に過剰量のファンタジーが混ざっているような展開で、どこで説明が入るのか待っていたが、最後まで説明はなかった。

    なお、五十嵐さん作の漫画:SARUとの競作とのこと。関わりはあまりなさそう。

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    2025年05月25日
  • SOSの猿

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    例えば「恥ずかしさ」という誰もが持っている感情について人物の会話で哲学させること、例えば「引きこもり」といった社会問題を御伽噺を交えてファンタジックにしてしまうこと、伊坂マジックが詰め込まれた良作だと感じる。伏線回収や緻密さに少し物足りなさは感じたが発想力は評価できる。そもそも「取り憑かれた」男性が『西遊記』を交えて語る未来が、現実は合ってるようで少し違っていること自体が、作者不明で様々な口頭伝承や書物を複合して作られた『西遊記』の成り立ちそのものを表しているようで、メタ的な見地でも楽しめる作品。

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    2025年05月25日
  • バイバイ、ブラックバード<新装版>

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    ネタバレ

    5股をかけていた一彦が、出所不明の狂暴な女、繭美に付き添われ、相手の女性一人一人に別れの挨拶をしてまわる現実離れしたストーリー。
    はじめから終わりまで、繭美の凄まじい破壊力が風通しよく、一彦の憎めない幼稚さが心地よく、伊坂幸太郎ならではの世界観でした。
    軽快なテンポとユーモラスな言い回しはさすがです。謎が謎のままというのが、やっぱり物足りなさを感じてしまいますが、そういう作品の楽しみ方もあると思います。

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    2025年05月24日
  • SOSの猿

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    『良くも悪くも伊坂ワールド』

    現実ともファンタジーともどちらとも言えない世界観で2場面で展開されて行く様は個性的だし、何が起こるのだろうと言うワクワクで読み進めては行けた。
    2場面での出来事が繋がってゆく構成もワクワクさせられたが、その分期待値が上がってしまい越えられなかった感じはあり読後感にひたれはしなかった。

    良くも悪くも伊坂ワールドで、それを楽しみたい人には向いているが、シンプルにミステリーを楽しみたい人には読みづらいし物足りないかと思う。

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    2025年05月23日
  • SOSの猿

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    ネタバレ

    終盤までは結構読むのが辛かった
    猿の話の文体が苦手で…
    でもラストスパートで伏線を巻き取っていくのは気持ちよかった!段ボールの壁で悪者を捕まえました!でも良かったのに、そうしなかったのはなんでなんでしょう?株にフォーカスするため?

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    2025年05月19日
  • PK 新装版

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    面白いんだけど、理解力が及ばず、わかりそうでわからないことへのフラストレーションが溜まった。
    魔王やモダンタイムスに似てるなぁと思ってたら、解説でそのことに触れられていて嬉しかった。

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    2025年05月18日
  • ガソリン生活

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    自動車が喋って狂言回しをする小説(ただし人間には聞こえず、自動車同士で会話する)…なんとも振り切った設定だが、主人公車のマツダデミオ(緑デミ)が見聴きする範囲でしかお話が進行しない(登場人物が車から離れた後の会話や行動は読者にも隠される)という独自ルールを課されたミステリーと考えると、発想の妙に感心させられる。車が人格を持つ、という設定をフルに活用すれば、もっと車種やメーカーごとの性格付けにもバリエーションをつけてこだわることもできたと思うが(そもそも車の性別?が全員男のように読めたのだが気のせいか?)、車は人間の運転するままにしか動けないので、結局は小説を駆動するのも人間だけであり、そんなこ

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    2025年05月13日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    エンターテインメント読み物として十分に面白かったです。
    国家レベルの陰謀という背景設定と、一個人が逃避行を繰り広げるストーリーとに乖離感があるのが少し残念でした。国家陰謀についてもっと骨太の描写があると、両者を結びつけるリアリティーが増したかもしれません。

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    2026年05月20日
  • ジャイロスコープ

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    伊坂幸太郎氏の短編。これ読んだっけ?と思い手にとってが、結局どっちかわからず読み終えた。「彗星さんたち」が一番好きかな。

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    2025年05月07日
  • ジャイロスコープ

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    私は不完全燃焼になるので短編は好きではないのだけれど、伊坂幸太郎の短編は大体連作の場合が多いので、いつも楽しめている。
    しかし!今回は違った…

    「ジャイロスコープ」
    相談屋の稲垣さんと、浜田青年の話、
    浜田青年には何か謎があると思えたが、まさか、こんな結末になるとは…

    「ギア)
    セミンゴという謎の生物が登場するいつかどこかの世界。
    特にオチもない。こういう話が好きな人がいるのはわかるのだけれど、私は正直に言おう。本当に意味がわからない。

    「二月下旬から三月上旬」
    ミスリードさせて時間のトリックを使う。
    ちょっとわかりづらいけれど、伊坂幸太郎らしい作品。

    「If」
    もしもやり直せたらと言

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    2025年04月30日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

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    ボーナストラックを読みたいが為だけに購入し、本編を再読し、ボーナストラックを楽しむ。

    そうそう、「ガイノイド脂肪」で始まるだったよね!と思いながら読み進める。

    ハードカバーを読んだ時もガイノイド脂肪には気を付けないといけないなぁと思ったが、あれから何年経ってもやはりガイノイド脂肪から目が離せない。

    お話もそんな事あるのかよ!と思いながらも流石伊坂幸太郎と阿部和重だぜ、と思わせる。つまりは退屈しない。

    ボーナストラック目当てで再読したが、楽しめた。

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    2025年04月10日
  • 3652―伊坂幸太郎エッセイ集―

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    ハードカバー版も読み、文庫版も読む。

    どれだけ伊坂幸太郎がすきなのだという話なのだが、それだけ伊坂幸太郎が好きなのだ。

    特にハードカバー版ではない、追加の5年分が追加されていると知ってしまった以上、読まずにはいられない。

    伊坂幸太郎という人の人柄がでていて、非常に好印象である。

    エッセイでも小説でもなんでもいいので、どんどん本を出していただきたい。

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    2025年04月08日
  • ジャイロスコープ

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    短編集。

    もちろん、大好きな伊坂幸太郎作品だから、大変楽しく読んだのだが。
    既読の作品があったのと、それぞれのボリュームが無いため、楽しいものの、物足りない。

    もっと読みたい。

    長編も短編も何でも読みたい。

    伊坂幸太郎さん、休んでいる場合ではないですよ。
    頑張れと言って欲しいなら何度でも言いますから、どんどん楽しいお話を書いてください。

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    2025年04月08日
  • エール!(3)

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    伊坂幸太郎目的で読む。

    でも、どれもそれなりに面白い。
    平均点は高い、と言える。

    やはり、伊坂幸太郎は別格。格別と言ってもいい。

    「大事なのは、冷静でいることと親切でいること」

    如何にも。

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    2025年04月08日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    伊坂作品にしては少し物足りない。

    しかし、どの作品もそれなりに楽しく引き込まれるのも確か。

    表題作「フィッシュストーリー」よりも断然「ポテチ」が好きだ。またもやグッときた。

    最近涙腺が緩い。すぐグッとくる。

    「だから何なのだ」と黒澤に言われそうだ。

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    2025年04月06日
  • 魔王 新装版

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    自分がこの能力を手に入れたらどうするだろう?
    いろいろ考えたけどなかなか有効な使い方が見つからない…ほどよく社会を混乱させるぐらいでしょうか…

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    2025年04月05日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

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    一見ただの雑談のような会話が後々効いてくるのが心地よかった。
    特に、私は、主人公達とほぼ同じタイミングで「はっ」とすることがいくつかあって世界観を楽しむことができた。

    敵はまぁ悪い奴らなんだけど、それ以外はなかなか愛すべき点のあるキャラクターだった。

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    2025年03月31日