伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • ジャイロスコープ

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    ネタバレ

    伊坂氏の作品が好きで、この一年、過去作から振り返るかのように、既読未読ともにいちから読んできました。

    本作は短編集ですが、伊坂色がありつつもこれまでと趣を異にする作品でありました。

    ・・・
    その中でもSF色が強くこれまでと趣向が異なるのが「ギア」であったと思います。

    近未来のディストピア的世界では「セミンゴ」に地表という地表が食い荒らされているのです。バスに乗り込んだ数名の老若男女と運転手との会話から徐々に様子が浮かび上がる。

    ・・・
    ちなみに私のお気に入りは、「一人では無理がある」と「彗星さんたち」。

    「一人では無理がある」は、言わば「本当の」サンタクロースを営むNGOの話。
    それ

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    2024年02月25日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

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    面白かった!
    コロナウイルスが流行る前ってきいて大好きな伊坂さんだから読んでみた!
    粋な周りの人たちと勧善懲悪なエンタメで映画を見てるような速さと楽しさ!
    本読むの時間かかるからゆっくりよんでしまったけど、最後は一気に読んだ!

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    2024年02月21日
  • ジャイロスコープ

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    【gyroscope】
    ①gyro 輪、螺旋 等
     scope 範囲、余地 等
    ②回転するコマを三つの輪で支え、自由に向きを変えられるようにした機械。応用により、物体のずれや揺れを防ぐ。
    これらから、軸を同じにしながら各々が驚きと意外性に満ちた個性豊かな短編小説集のタイトルに利用したみたいです。

    で、すっかり勘違いしてしまい、7編の短編が何かしらの繋がりがあると思い込み、途中までどうにかストーリーを組み立て直したりしていたのですが、各々別の短編集でした。違うところにエネルギーを使ってしまって、すっきり読めていないのですが、伊坂さんが狙っていたところの、多少不条理な出来事が発生したとしても

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    2024年02月16日
  • SOSの猿

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    ・五十嵐大介の漫画と対になっているというのは、最後のあとがきを読んで初めて知った。そちらの方は読んでいない。
    ・ので、五十嵐さんのその漫画を読んだら評価は変わるかもしれないし、充分に作品を味わっていないという意味ではフェアではないかもしれないが。
    ・僕の読後の感想は「好ましい失敗作」というものだ。
    ・話としてうまくいってるとは思えなかったが、確かに「伊坂幸太郎」を読んでいる感覚はあった。何より本のあらすじを読んで、「何それ!(面白そう)」と興奮したのは確か。その興奮に見合う面白さは…僕にはなかった。
    ・けど「伊坂幸太郎」を読んだ満足感も確かにあった、ので嫌いではないです。

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    2024年02月16日
  • 夜の国のクーパー

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    世界観を理解するのに時間かがかり、序盤は読むのに少し苦戦した。
    終盤の展開は作者らしい、予想外の展開ばかりで面白かった。
    現実の猫も実はこうだったら面白いのに。

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    2024年02月14日
  • ジャイロスコープ

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    相談屋・セミンゴ・サンタクロース・清掃員など登場人物たちが絶妙な匙加減の味付けをされて美味しく仕上げられた料理のような一冊。

    どれもいい持ち味、隠し味があって、どれを一押しするか悩ましい。

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    2024年02月13日
  • 仙台ぐらし

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    仙台。僕は仙台市の、隣りの隣りのまちに住んでいます。仙台市の南の方です。震災があって、僕のまちにも海岸線があって、ということは沿岸の集落は当然のように津波の被害を受けました。僕の父親の父親、つまり祖父は、その集落の出身で、ということは縁をたどれば、遠い親戚も居たわけです。現在その集落は内陸部への集団移転の対象区域になり、縁者たちは、思い思いにそれぞれの地で生活を再建したと“思われます”。
    “思われます”…ということは、すなわち現時点において、もはや彼らの消息すら定かではありません。いまどこに暮らしているのか、などまったく知る術がありません。それぞれの立場で、それぞれが遠慮し、互いに本心を明かさ

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    2024年02月03日
  • PK 新装版

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    勇気は人から人へと伝染する。人は信念を試される時がある。それだけはわかったけど、パラレルワールドやら、サイコキネシスやら意味不明というか、理解不能。二、三回読みたくなる、読むと理解出来るのかな。時期をみて読み直そう。

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    2024年02月02日
  • 魔王 新装版

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    ネタバレ

    昔に読んだことがあったから思い出しながら読んだけれど、今の時代にもぴったり響くものがあるなあと…。政治っていつまで経っても変わっていない気がする。少しは進んだのだろうか?
    ストーリー自体はちょっと暗くて難しく、主人公への感情移入もそんなにできるものではない。笑
    結局兄は頑張ったのに死んじゃうし…。ただ、漠然とした政治への不安や世間の大波に流されず、個を持って戦おうとしている強さ、それが弟に引き継がれていく様は、現代にも通じるメッセージ性は感じる。

    伊坂幸太郎の超能力シリーズの原点!他の作品も読み返してみようかな。

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    2024年01月16日
  • 連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集

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    「連城三紀彦」の短篇ミステリ作品集『連城三紀彦 レジェンド2傑作ミステリー集』を読みました。
    ここのところ「連城三紀彦」の作品が続いています。

    -----story-------------
    逆転に次ぐ逆転、超絶トリック、鮮烈な美しさ。
    死してなお読者を惹きつけてやまないミステリーの巨匠、「連城三紀彦」を敬愛する4人が選び抜いた究極の傑作集。
    “誘拐の連城”決定版『ぼくを見つけて』、語りの極致『他人たち』、最後の花葬シリーズ『夜の自画像』など全6編。
    巻末に「綾辻」×「伊坂」×「米澤」、語りおろし特別鼎談を収録。

    どれも超高密度(「綾辻」)
    普通は書けない。(「伊坂」)
    驚きは屈指のもの。

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    2024年01月04日
  • SOSの猿

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    西遊記要素多すぎて 若干おいてけぼりに なったけど、

    ストーリー自体はよかったなあ

    会話の中の 何気ない言葉が好きやし

    けっこう刺さるんよね

    マイナスなこと考えて 考えて しまうことってあるけど 表に出さなくてもいいなら しまっとこうね 自分のためにも 周りの人のためにも

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    2023年12月31日
  • グラスホッパー 1巻

    ネタバレ 購入済み

    オマケが狂ってやがる

    伊坂作品のコミカライズ。
    絵柄の賜物なのか、ねっとりと陰鬱な雰囲気が漂ってくる。
    ここにグンマネタはない。
    押し屋、ぶつかりおじさんは野放しの世の中だが、作品はガラケー時代だからぶつかりおじさんがターゲットにするながらスマホ達はまだ居ないようだ。

    0
    2023年12月23日
  • Waltz 1

    無料版購入済み

    物語は面白いけど

    伊坂幸太郎原作ということで、読んでみました。
    物語は面白いと思いましたが、作画についていけませんでした。

    #怖い #ダーク

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    2023年12月20日
  • PK 新装版

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    2002年ワールドカップアジア最終予選の試合終了間近に、日本代表チームがPKを獲得したことでW杯出場が決まるのですが、その場面での謎を、2011年に大臣をしている男が気にするのです。そういったところから始まる、「PK」「超人」「密使」の三作からなる連作短編です。「PK」「超人」は、同じような場面で事実が異なっているところがあり、そこは大切な注目ポイントなのですが、だからといってあとではっきり解き明かされはしません。そういう投げっぱなし加減も、読み手としての自由度として捉えれば、シンプルに、読み手の読み心地のよさにつながっている要素なんだろうなとしてみても、大きく外れてはいないのだろうと思います

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    2023年12月08日
  • AX アックス

    購入済み

    短編連作だとは、、、!?

    普通の長編小説を期待して購入したのですがまさかの短編連作の形式でしたので、イマイチでした。
    短編って面白さがイマイチ練り上げられないなぁ。。。

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    2023年12月08日
  • AX アックス

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    殺し屋の日常を描く オーディブルにて。

    どこかのんびりとしたゆるやかな世界観で展開される殺し屋の日常。ずっとこんな感じで終始ストーリーが展開するのかと思いきや、最後の方は色々と展開がある。
    が、前2作を読んでから本作を読んだ自分としてはイマイチしっくりこず。
    面白くなかったわけではないけど、すこし期待している感じとはズレた印象。

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    2025年12月12日
  • PK 新装版

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    友達の次郎くんのエピソードは実際にはこんな話を子供にしてはいけないが、何だかホントに効果がありそう。
    世界の多くの人が救われる代わりに自分に絶望的な変化が与えられてしまう。自分がそんな状況になったらと、つい考えてしまう。あまりよく考えずに承諾しそうだし、お断りしそうだし。どうだろうか。
    今回はちょっとついていくのが難しかったなあ。

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    2023年11月29日
  • 3652―伊坂幸太郎エッセイ集―

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    伊坂さんの小説が好きでおそらくだいたいの小説は読んでます。
    小説を書いていたときの想い、関する出来事を知り、本エッセイで出てきた小説をまた読み返したくなりました。また、読者としての伊坂幸太郎もありなかなか人間味あふれる人だなあと。
    短編エッセイ集で読みやすく、伊坂幸太郎ファンとしてはとても楽しめました。

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    2023年11月24日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

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    村上病や五色沼の水、戦隊モノなど、アイデアはいいけれど、物語に深みがないように感じてしまった。まあまあおもしろかったけれど、完全には乗り切れなかった。

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    2023年10月31日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    伊坂氏と阿部氏の合作。そのためか、文調は伊坂氏のテイストでも、ストーリーの流れが少し違う。個人的には、それが非常にアンバランスに感じた。
    物凄く単純に言うと「ストーリーに深みがない」となってしまうのかも知れないが、それに伊坂氏のテイストが合わさると、ただ「まどろっこしい」というような箇所も散見。ウィットに富んだ会話など、邪魔くさく感じてしまう。
    気軽に読めると言う点は良いが、文調とストーリー性が合わさらないと、上手く纏まらないという点を知る事が出来た作品。

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    2023年10月29日