伊坂幸太郎のレビュー一覧
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裏稼業を殺伐でもなく淡々とこなす岡田とその上司?の溝口。仲良しでもないがそれなりのパートナー。そこそこ酷いことをしているはずなのに、憎めないどころか、なぜか愛すべきコンビ。伊坂ワールド全開だ。
第二章のタキオン作戦がすごく好き。
一片ずつ繰り出されるエピソードが、カチッ、カチッとレゴブロックのように、はまってゆくのが心地よい。岡田の「相手がつらそうにしてるのを見るってあんまり楽しくない」が、いなかったはずの友達に繋がり、溝口を動かす。
最後の1ピースだけを残して物語は終わる。無事に残り全部バケーションとなりますように。
解説が佐藤正午さん。 -
Posted by ブクログ
螺旋プロジェクトとは、共通ルールを決めて原始から未来までの歴史物語を複数の作家が描く競作企画のこと。いくつかのルールやテーマに従い、それぞれの作家が少し変わった物語を紡ぐ。
というプロジェクトは伊坂幸太郎氏の呼びかけで始まったようで、本作はそのプロジェクトを代表する一作。
なんてことを全く知らずに手に取ったので、もちろん他の同プロジェクト作品を読んだわけでもなく、読み始めは「大丈夫かな?」と思ったのですが、これ単独でも十分楽しめる作品でしたのでなんの心配も不要でした。
本書では「シーソーモンスター」と「スピンモンスター」の2作が収録。前者はスッキリと終わる一方で、後者はちょっとしこりが残る -
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ネタバレ・海で遭難し、流れ着いた先で、喋る猫からある国同士の戦争の話を聞かされる。
・喋る猫、独特な名前の人々、某暴れ柳を彷彿とさせる化け物樹木・・・と変わった世界観ながら懐かしさを感じたのもそのはず、デビュー作が喋るカカシがいる奇妙な島の話だったことを思い出した。
・鼠が猫に同胞を差し出す交渉をするくだりみたいな、「これは示唆的だぞ」という描写がしっかり後に繋がってると気持ちいいね。良い意味で予想通りという。
・途中参加の傍観者的主人公が最後にしっかり活躍してくれたのも良かった。
・戦争に負けると要るものも要らないものも奪われるという様な台詞をはじめ、敗戦後の顛末が示されるとこは沈んだ。やーねー戦争 -
Posted by ブクログ
一気読みじゃなかったからか、最後まで読んでも完全にストーリーが繋がらなくて、ん?ってなってしまった。複数の登場人物からの目線×複数の時系列×複数の世界線、はちょっと難しかった。解説を読んだらなんとなく納得したけど、難しかった。伊坂幸太郎の、複数の登場人物の目線からの物語が最後に繋がっていく感じはとても好きだが、他の要素が多くてうまく繋げられなかった。それぞれの物語は短編として読んでも面白いぐらいわくわくがあったし、読んでいて決して退屈はしなかった。特に、タイムスリップのジレンマに対して、多くの人を救うために1人だけにその皺寄せを飲んでもらうという、その人にとってはショッキングな結論を淡々と説明