伊坂幸太郎のレビュー一覧
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初めての伊坂幸太郎
温かみのない淡々とした文章だし、なんか世界観が独自だしオリジナルな単語も多く、読みにくいかもと思いましたが、状況が細かく描写されているので脳内で想像しやすいかった
後半でこれまでの話がうまくまとまっていくタイプの構成なので好みだった!
あまりの独特の世界観で、自分とは全然考えることが違うタイプの作家なんだと思ってたんですが、解説を読んでみてそんなことなかったと思いました。戦争が怖いっていう誰もが持っている憂いをぶつけた作品なんだとわかった後だと、また見る目も変わりそうだし、諸々の真実を知った上で2回目を読んでみたらガラッとかわりそう -
Posted by ブクログ
ネタバレ仙台に拠点をおく伊坂幸太郎氏のエッセイ。
震災をはさみ、足掛け8年の仙台にまつわる氏のエッセイ集。飄々としつつ、若干小心?考えすぎ?な性格がユーモラスに描かれています。
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「〇〇が多すぎる」の定型タイトルが9つもあり、途中で強引?な印象も見え隠れ。自ら設定したマイルールに縛られ相当苦労された様子。
なかでも印象的なのは「見知らぬ人が多すぎる」で、声をかけてくる見覚えのない人と氏とのやり取りを描きます。ある時はファンであったり(当然伊坂氏は知らない)、またある時は単なる隣人が声をかけてきただけだったりします(これまた「有名人になったかも?」という自意識過剰感を恥ずかしく思う)。仙台とい -
Posted by ブクログ
面白いは面白いけど、もしかしてお互いの良さがちょっとずつ消えている感じでは…?阿部和重の単著を読んだことないのではっきりしたことは言えないけど、伊坂幸太郎の良いところは薄まってしまってるような。テイストはふんだんに感じるけど。
あとあまりにもご都合展開大団円という印象が拭えず、(私が読んだ他の伊坂作品もそういうものはあったのかもしれないけど、あまり気になったことはなかった)そのあたりの大衆小説とそんなに変わらないような。たしかに、「ヒーロー物」をモチーフにしているからこそご都合主義であってもみんな幸せになりましたという結末なのは分かるけど。もう一捻り欲しかった。(欲張り) -
Posted by ブクログ
ネタバレ双子が誕生日に入れ替わる。そんなファンタジーかつコミカルな雰囲気を想起させる設定だけに惹かれて、他の情報は全くないまま軽い気持ちで手に取ったこの本。
読み始めてすぐに後悔に襲われた。
家庭環境の悪さに心の醜い人たち、そこに抵抗することのできない無力で可哀想な人たち。
あまりにもストーリーが重くて読めば読むほど苦しく辛くなっていった。
話の展開が読めないままラストスパートで怒涛の展開が来る感じはさすが伊坂幸太郎さんの本!という感じで面白かったけど、苦味が残るような終わり方は自分好みではなかったかな。
今はひたすら爽快感やハッピーを求めて別の作品に逃げたいと思うほどに、この本の影響力は大きい。