伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ蝦蟇倉市で起こる不可解な事件の数々を題材としたアンソロジー。
まさかまさかの展開に驚いたのは、やっぱり道尾さんと伊坂さんの作品ですかね。
微妙にお話が繋がっている所もよかったといいますか。
<以下、ネタバレです。>
で。
道尾さんのラストについて。
車にはねられたのは、一体、誰なのか?
心情的には、ひき逃げ犯の彼であって欲しいんだけど、ネットでネタバレを検索すると、私的には考えもしなかった刑事さん説が。←
部屋の位置、車の進行方向を考えると、そうなる…んだろうか?
でも、あの刑事さん、別のお話でも出てくるんですよねー。
時系列でいうと、道尾さんのお話直後だと思われますし?
うーん。 -
Posted by ブクログ
うちでは新聞は朝日を取っていて、このお話が連載された時、されるまでは楽しみにしていたのだけれど、始まって数日も経たない内にお話の進み方が見えなくなってきて読み続けることに挫けてしまった。
ので、ようやく文庫化なったこの機に改めて読むことになる。
良夫と亨の兄弟がマスコミに追われていた女優・荒木翠を偶然助けたは良いが、送って別れた直後に彼女が事故死…という冒頭の展開はうっすらと見覚えがあるが、こうして本にまとまっても話がてんでに広がって、こりゃ新聞で読むのはきつかった筈だわ(この作者のこれまでの作品と同じく、本で読んでいても前に戻ったりすること度々なわけで…)。
話は、この荒木翠の事件と良夫の妹・まどかが巻き込まれた出来事の2つを中心に、色んな人物が登場し、大小の悪意に満ちた輩vs善良な市民の構図で語られる。
悪意ある人物の行為により何故か追い詰められる善良な市民というお話はこの作者にはよくある設定で、粘着質な不気味さに少しずつ絡め捕られていく様は相変わらずだが、それでも小市民は逞しく生きていく訳だ。
書くのを忘れていたけど、これを語るのが、ぞれぞれの人が使っている自家用車で、例えば、主人公兄弟の家の車は緑色のデミオで通称「緑デミ」、隣家の車は古いカローラGTで「ザッパ」。
彼らが知り得ることは自らの車中での会話からだけであるというなかなかもどかしい設定であるが、逆に異なるドライバーの会話からつなぎ合わせ、隣家や行き交う車同士でも会話をし、人間を凌ぐ情報通であり、時には人間が知らないことも知っているというあたりは面白い。
後半、ひとつのヤマが過ぎた後も、新聞の連載に従ってダラダラと進む感もあって、今ひとつ躍動感に欠けるお話になってしまったようには感じた。 -
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働く女性アンソロジー。
日明恩さんを目当てに。
119にかけて最初に取ってくれる所。
いたずらも多い中、こうして頑張ってくれている人達は
本当に神経すり減らしているのだな、と。
確かに現場の緊迫感はないものの
それを判断する、大事な場所。
ベビーッシッターも、かなり信頼がなければ
やりづらい仕事です。
しかしそんな仕事内容よりも、友人の方が
非常に気になる話でした。
ドラマチックに演出…悲劇のヒロインならぬ
ドラマにどっぷりな感じの人。
迷惑がかからなければ別に、ですが
これは確実に迷惑被ってます。
そして最年長ヒロインw
世間をしらなくても、自分の世界を知っていれば
それだけで十分です。
生きて行く勇気と知恵さえあれば、大丈夫。
という前に、やはり日頃の運動…とか
己の生活を振り返ってしまいました…w -
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企画物ってむずかしいんだろうなぁ。
っていうのがまず最初の感想。
"がまくら市"という架空の都市を舞台に5名の作家が寄稿した作品。
ちなみにこの世界、鎌倉市はちゃんと別に存在している模様(笑)
風光明媚で情緒あるがまくら市の名物は"不可能犯罪"が頻発すること。
1作目(道尾秀介)はさすが、よく出来ている。が、ちょっとサイコロジカルで不可能犯罪…?という感じもするけれど。
2作目(伊坂幸太郎)は少し短くて残念。
らしさはありつつ即興で仕上げたかのような印象。
と思ったら、実際あとからの参加でおそらくわりと短期間で書き上げた模様。
でもやっぱり上手いよな。
ラストがね、私は"そう"だと思いたいな。
3作目(大山誠一郎)個人的見解ではありますが、正直ガッカリ。
1番素直に不可能犯罪を主題に据えているけどトリックのこじつけ方に萎えた。
と、モチベーションが下がりきった所で
4作目(福田栄一)、
この話、好き!不可能犯罪がどこにあったかはこの際どうでもいいや。
ありがちではあるけどほんのりミステリアスな始まりからあったかくって軽快に展開していって…ラスト靖美ちゃんの職業に「おぉ」と納得。この方の他の作品も気になります。
5作目(伯方雪日)、これもわりと素直に不可能犯罪。面白い!てほどじゃないけど悪くない。こういうのもアリだなーっと。
そんなワケで☆は3.6くらいかなー。
半端がないので3にしたけど。
そして、
さすがにこれは伊坂さんの単独の本には収録されないだろうから、購入に後悔はありません。 -
Posted by ブクログ
働く女性をテーマにした短編集、全6編。
・原田マハ「ヴィーナスの誕生」
→美術品輸送・展示スタッフ。元美大生。
・日明恩「心晴日和」
→災害緊急情報センター通信員。
消防士として現場でホースを握りたかったのに、119の電話を受け付ける係に任命され、内心不服だったのだが……。
・森谷明子「ラブ・ミーテンダー」
→未婚ベビーシッター。かつては、体操選手としてオリンピックを目指す中学生だった
・山本幸久「クール」
→89歳、ひなびた田舎でひとり働く農家。
・吉永南央「シンプル・マインド」
→イベント会社契約社員。40代未婚。元バンドの人気者
・伊坂幸太郎「彗星さんたち」
→新幹線清掃スタッフ。内気なシングルマザー
個人的には「心晴日和」と「クール」が気に入った。