伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ蝦蟇倉市で起こる不可解な事件の数々を題材としたアンソロジー。
まさかまさかの展開に驚いたのは、やっぱり道尾さんと伊坂さんの作品ですかね。
微妙にお話が繋がっている所もよかったといいますか。
<以下、ネタバレです。>
で。
道尾さんのラストについて。
車にはねられたのは、一体、誰なのか?
心情的には、ひき逃げ犯の彼であって欲しいんだけど、ネットでネタバレを検索すると、私的には考えもしなかった刑事さん説が。←
部屋の位置、車の進行方向を考えると、そうなる…んだろうか?
でも、あの刑事さん、別のお話でも出てくるんですよねー。
時系列でいうと、道尾さんのお話直後だと思われますし?
うーん。 -
Posted by ブクログ
働く女性アンソロジー。
日明恩さんを目当てに。
119にかけて最初に取ってくれる所。
いたずらも多い中、こうして頑張ってくれている人達は
本当に神経すり減らしているのだな、と。
確かに現場の緊迫感はないものの
それを判断する、大事な場所。
ベビーッシッターも、かなり信頼がなければ
やりづらい仕事です。
しかしそんな仕事内容よりも、友人の方が
非常に気になる話でした。
ドラマチックに演出…悲劇のヒロインならぬ
ドラマにどっぷりな感じの人。
迷惑がかからなければ別に、ですが
これは確実に迷惑被ってます。
そして最年長ヒロインw
世間をしらなくても、自分の世界を知っていれば
それだけで十分で -
Posted by ブクログ
企画物ってむずかしいんだろうなぁ。
っていうのがまず最初の感想。
"がまくら市"という架空の都市を舞台に5名の作家が寄稿した作品。
ちなみにこの世界、鎌倉市はちゃんと別に存在している模様(笑)
風光明媚で情緒あるがまくら市の名物は"不可能犯罪"が頻発すること。
1作目(道尾秀介)はさすが、よく出来ている。が、ちょっとサイコロジカルで不可能犯罪…?という感じもするけれど。
2作目(伊坂幸太郎)は少し短くて残念。
らしさはありつつ即興で仕上げたかのような印象。
と思ったら、実際あとからの参加でおそらくわりと短期間で書き上げた模様。
でもやっぱり上手いよ -
Posted by ブクログ
働く女性をテーマにした短編集、全6編。
・原田マハ「ヴィーナスの誕生」
→美術品輸送・展示スタッフ。元美大生。
・日明恩「心晴日和」
→災害緊急情報センター通信員。
消防士として現場でホースを握りたかったのに、119の電話を受け付ける係に任命され、内心不服だったのだが……。
・森谷明子「ラブ・ミーテンダー」
→未婚ベビーシッター。かつては、体操選手としてオリンピックを目指す中学生だった
・山本幸久「クール」
→89歳、ひなびた田舎でひとり働く農家。
・吉永南央「シンプル・マインド」
→イベント会社契約社員。40代未婚。元バンドの人気者
・伊坂幸太郎「彗星さんたち」
→新幹線清掃スタッフ。内気 -
購入済み
オーファーザー
よくある小説のように、区切りごとに場面が切り替わりながら展開するような構成ではなく、話がずっと流れていく。話にのめり込んでいくから、どこをキリのよいところとして本を放すか難しいかも。
非現実的な家庭環境を面白くも感じ、実際自分ならいつまで父親でいられるであろうか、と創造を掻き立ててくれる。