伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
見知らぬ男に自宅で拘束されるという不穏な冒頭で一気に世界観に入り込むことができた。
拷問して真相を吐かせようとする描写は読んでいて身が竦む思いだった。
真実を伝えても真実だと思って貰えず拷問されるどうしようもなさが気の毒だった。
拷問や事件のような重いテーマではありつつも登場人物同士の掛け合いは今まで読んだ本の中で一番面白かった。
上巻の終盤では拓海が安藤商会があるとされる盛岡に向かう新幹線の中で井坂幸太郎の書いた原稿を読んでいたが、意味があるのか?と思うシーンが多くあった。佐藤民子がペディキュアを塗る描写などなくても良さそうな描写が下巻でどのように伏線として回収されるのかが楽しみだ。
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Posted by ブクログ
ネタバレコンビニ強盗に失敗し、警察に連れていかれそうになっていた伊藤が、轟という男によって地図に存在しない島・荻島に連れてこられたところから物語が始まる。外部との接触を遮断し、人を裁いて殺すことのできる男・桜や、喋るカカシ・優午がいる謎の島で、次々と起こる変死事件。設定は完全にあり得ない世界だが、そこに息づく人々ややり取りから、こういう世界があるのかも、と思わせるあたりは、やはり伊坂ワールドだった。
優午の死の真相がわかり、警官・城山が乗り込んでくるラストはそれまでの細かい伏線がつながりつつ、スピード感もあり、勧善懲悪的な側面もあった。そして、全体を通しての謎だった、「この島に足りないもの」も綺麗にま