伊坂幸太郎のレビュー一覧
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【2026年94冊目】
猪苗代湖を基点に繰り広げられる二つの物語。スパイと失恋した男、異なる世界で生きる人々の行動が交差したとき、誰かの幸せに結びつく。さあ、作戦会議を始めよう。
「オハラ☆ブレイク」という音楽イベントに合わせて書かれた短編が、毎年のイベントに合わせて連作短編集になっていったという本作。最初は世界観に戸惑いますが、連続して読んでいるとだんだんと視点と繋がりが見えてきます。
とはいえ、たまにあれこれ誰の視点だっけと思うところもありました。バタフライ・エフェクト的なお話で、どう繋がっていくのかを探りながら読み進めた感じです。二つの世界のキャラクターたちが、知らずしらずのうちに影 -
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ネタバレ短編集だと知らずに購入したが結果的に満足。
タイトルにもなっている「逆ソクラテス」というのは「無知の知」で有名なソクラテスの逆、つまり「自分は何でも知っている、自分は正しい」と信じる「先入観」や「固定観念」のこと。
物語ではそんな逆ソクラテス的な思考の小学校の先生に対し、生徒たちが作を弄してその逆ソクラテス的思考を壊していこうという話だった。
小学生らしいスケールではあるが、だからこその思い切りの良さや行動力の高さにびっくりするとともに、
最後には「やったぜ」という爽快感があった。
また、どの短編も続きが気になるような締めくくりになっているが、あえて物語の最後をぼかし、続きを読者である自分たち -
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[春が2階から落ちてきた。]
このフレーズから始まり、このフレーズで終わる。
これが世間では評価されているっぽい。
個人的にはそれがすごいとかは思わなかった。
内容は性犯罪、性に対する考え方、芸術、遺伝子、家族、兄弟の絆が描かれていた。
偉人の言葉を引用する箇所が50はあった。特にガンジー。
伏線みたいなのがわかりやすすぎて、回収しに行ってる感じがして伏線回収すげーみたいにはならなかった。だから評価は3。ただし、弟は血が繋がっておらず、強姦魔と母親の間に生まれたという強烈な設定にひかれた。そして、それによる弟の抱えていた苦難や、血のつながりなど関係ないという考えを持ちながらもそのことを考えてし -
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複数の短編が独立しているように見えて、実はすべてのエピソードが繋がっている。この作品は、そんな人と人との繋がりの尊さや、出会いの大切さに気づかされる一冊だった。
作中で特に心に残ってるのは、「これが出会いだ、ってその瞬間に感じるんじゃなくて、後で思い返して分かるもの」という言葉です。この言葉に触れ、私自身の現在の価値観も、これまでの様々な人との出会いによって形作られてきたのだと改めて実感しました。今後も大小様々な出会いを経験していくと思うが、その瞬間の関わりを大切にできれば、相手への見え方や関係性もより豊かになっていくのかなと感じた。
また、この作品には一貫して「世界チャンピオンに挑戦する -
Posted by ブクログ
「私」・泉水と出生に事情がある弟・春が連続放火犯を捕まえるために次の放火場所を推察するミステリです。
犯人が誰かは予想がついてしまいますが、それ以上に物語全体に広がるけだるい雰囲気が良いです。弟・春の葛藤や兄弟の絆、春を受け入れた父と母の愛に「私ならどうするか」と考えさせられます。
難しいDNAの説明もわかりやすく書かれていて、一緒に予測したくてどんどん読み進められました。ところどころに散りばめられた本や絵の知識も興味深く、読み終えたら付箋がいっばい付けていました。
この本を読んだきっかけはオークスで勝ったジュウリョクピエロに感動したからなのですが、血統が最も重要な競馬の世界でこの本の題名