鷲田清一のレビュー一覧

  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。

    あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、いわば知識ベースの勉強です。しかし、非常事態に対処するには、そんな勉強だけでは限界があります。そこで力を発揮するのが、物事をいろいろな角度から観察し、今までに知った事実と組み合わせて、全体の構造を考えるという知性ベースの学びです。

    まだ答えがない問題への対処については、先生と生徒の立場は対等です。

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    2021年02月04日
  • 「待つ」ということ

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    読み始めは、なるほどと思いながら読み進められたが、後半から難しくなってきて、?な感じでした。
    待つことを多角的に詳細に分析しているようです。

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    2020年12月12日
  • 臨床とことば

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    気にかけてくれる、見守ってくれているという受け身の状態も、生きてる力にはなるけど、他者への関心を持つ、ということが大きな生きる力になるという鷲田先生の言葉を大事にしたい。

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    2020年11月29日
  • 大人のいない国

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    対談をまとめたものだから
    話は色々と飛ぶが
    言論の自由とSNSで好き勝手言うことを混同するなという話には深く頷きました...

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    2020年10月01日
  • 大人のいない国

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    違和感を感じる箇所もあったが、それぞれの切り口が興味深い。ほぼ対談の形なのでお気楽に読めるのも○。言葉遊びに興じる子どものような場面もあり、人の多様性を感じられる作品。単純に面白かった。

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    2020年09月06日
  • 二枚腰のすすめ――鷲田清一の人生案内

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    新聞のコーナーに寄せられた相談に「乗って」返した言葉と書き下ろしエッセーを載せた一冊。今悩んでいる人が読んでもすぐには役には立たなそうな回答が続くが、それを辛抱して読み進めてからの巻末のエッセーは深い内省を呼び起こす。読み通して再度頭から読み直すとまた違った風に読める。そういう意味でもまさしく二枚腰構成になってると思う。

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    2020年07月07日
  • 「待つ」ということ

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    著者は哲学者みたいですから…少々難しかったけれどもまあ、分からんでもないところはありましたよ!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    この本が出版されたのは2006年らしいのですけれども、当時よりも今の方がより、人々は「待てなく」なっているんじゃなかろうかと思います…誰もがスマホを手にする時代……買い物などもネット上で容易にできるのであって、わざわざ実店舗まで行ってレジに並んで買う必要などない…

    便利ですけれども、その便利さに慣れすぎて待てなくなっている人が多くなっている…と著者は嘆いていましたね。待てない人というのは往々にしてイライラしているものですから、そんな人が多々増えたらどうなるか……きっと殺

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    2020年06月15日
  • じぶん・この不思議な存在

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    自分とは何者か?を語ること、定義することって今までも本当に難しいと思ってましたが、その難しい問題をとことん色んな角度から考察して突き詰めようとする試み。
    とてもいい思考の練習になりました。

    私って何?自分らしさって?とアイデンティティに悩んでいる人は読んでみるといいですよ。著者がとことんその悩みについて付き合ってくれます。

    そしてきっと、ちょっと気持ちが楽になって、家族や友人や会社や社会の人間関係の中にまた笑顔で戻って行けるのではないかなと思います。

    最後に、個人的に「お〜!」と思った箇所を一つだけ引用。

    “ちなみにドイツ語では、「ある」ということを「それがあたえる」( es gibt

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    2020年06月14日
  • 街場の平成論

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    内田先生の編纂である『待場』シリーズでの平成論
    平田さんの日韓の関係の話。
    白井さんのポストヒストリー(歴史の終わり)について
    の2編が面白いと思いました。
    釈さんの宗教論。宗教の多様化、多元化についても面白い
    と思いましたが、論としてはちょっと疑義があるというか
    そんなことできるのかなあとの思いに駆られます。
    鷲田先生の小さな肯定の積み重ねについては、いつものように難解でちょっとわかりづらいところがあります。

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    2019年07月01日
  • 日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟

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    講演集。当然、高村薫のところだけを読む。3.11がらみであって、新しい知見もあtったけど、それほど長い話でもなく物足りないというのが率直な感想。

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    2019年06月15日
  • 街場の平成論

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    限られたページ
    限られた枠組み
    の中で語られる「平成論」で
    あるがゆえに

    もうちょっと 読み進めてみたいな感
    もうちょっと 論考を進めて欲しいな感
    が 出てきてしまう

    それでも
    鷲田清一さんの
    「小さな肯定」論は
    かなり面白く読ませてもらいました

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    2019年05月24日
  • 街場の平成論

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    9人の識者により、各テーマについて「平成」をまとめたもの。
    編者が冒頭に指摘したように、統一的理論があるわけではなく、読後感はもやもやとしたものであるが、個々の論考は短く読みやすい。

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    2019年04月12日
  • じぶん・この不思議な存在

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    「わたしとは他者の他者としてはじめて確認されるものだ」
    私とはだれか、1人部屋の中で考えていても答えは見つからない。この本は繰り返し語る、わたしとは他者の他者である。言い換えてもおり、他人の中にじぶんが意味のある場所を占めているか、だそうだ。なかなか理解が難しい言葉だ。極端な例を挙げるとボランティアで肉体労働を望む若者たち、ヒモとなっている交際相手に身を削ってまで働き奉仕してあげる人、のような人で義務ではなく積極的にそれを行なっている人である、本書ではポジティブな受け身と呼んでいる。他人と積極的に関わっていく中で自分というものを規定できていくことだろう。

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    2019年04月02日
  • だれのための仕事 労働vs余暇を超えて

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    労働、勤勉が、資本主義の中で神聖化されていく。マルクス主義の観点でも、実は「労働者の提供する資源」という形で神聖化される。余暇や快楽までが消費の対象になる。
    ついには「たえず変化していなければならないという強迫的な意識が、(逆説的にも)惰性的に反復されてきたのが、二十世紀社会なのであった」(P86)と喝破する。

    さすが鷲田清一氏の論考でこの辺りまでぐいぐい読ませるが、では、それに対置されるべき「遊び」とは何か、というあたりからやや論旨が迷走している感あり。
    氏が肯定的にとらえようとしている「深い遊び」という概念が、前段で批判的に検討していた「レクリエーション(再生産の準備としての余暇)」とど

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    2019年03月10日
  • 戦後日本の大衆文化史 1945~1980年

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    ネタバレ

    戦後日本を代表する知識人の一人である鶴見俊輔による講義録。大衆文化というカタチを通じて戦後日本のへりを見渡そうとする。1980年に書かれたものだから、あたりまえだが今読むと少し古く感じる。漫才、漫画、この当時は先鋭な感覚を持って迎えられていたのか。いまでは陳腐なものも多くなってしまったよう。。。

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    2019年02月09日
  • てつがくを着て、まちを歩こう ――ファッション考現学

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    ファッションとは、自己の表現であるとともに、他人へのホスピタリティの表出であるとの考え方に激しく同意した。

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    2019年01月08日
  • じぶん・この不思議な存在

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    この本を理解できるほど頭が良くなかった。
    背景となる考え方・知識のレベルが違うので言葉を辿ることができずふるい落とされてしまう。
    読者の立場としてはもう少し歩み寄って来てくれたほうがありがたい。
    話のまとまりが見えず、話すために話しているようだった。

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    2018年12月25日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    二人の対談は話が深く理解が難しい。京都に対する理解もないので、なかなかなるほど、とはならなかった。求められる学者についても、専門的な狭い視野しかないものではダメで、話を聞ける広い視野を持った学者が必要だと言った矢先にバカな学者、ただ知ることを楽しむためだけに研究に励む学者は大事だという。なかなか理解ができなかった。日をまたいで読んだので、理解が浅いのかも。ゴリラの性質は興味ぶかい。また機会を設けてチャレンジしたい一冊。

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    2018年12月04日
  • 死なないでいる理由

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    期待して開いただけに、最後まで読んでも「死なないでいる理由」の大した理由を得られなかったのが残念。新聞の掲載分を継ぎ接ぎしてある文章が多く、タイトルの壮大なテーマに対し、その回答である内容は小題が矢継ぎ早に変わり、とりとめなくようやく核心に迫ったかと思うと今度はまた別の話題へと移っていってしまう。もう少しテーマを絞り、深化させて欲しかった。

    孤独について、h.アレントさんのprivacyとは「他人によって見られ聴かれることから生じるリアリティを奪われる事」という言葉を引用しているのがおもしろい。その後、社会を織物に喩え、織物の組成の一要素であった筈の個々が途絶し浮遊した時孤立してどうしようも

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    2018年07月03日
  • 京都の平熱 哲学者の都市案内

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    京都に生まれ京大で哲学を学んだ著者が親しんだ京都の日常について語ったエッセイです。京都駅から東山を北上する206系統の市バスのコースに沿って案内しています。

    京都の街と人について温かいまなざしが注がれています。本書を京都案内として京都の街を歩いてみる、というのは少し難しいように思いますが、観光客としての視点から、あるいは学生の視点からかいま見た京都とは違う、京都という濃密な空間の雰囲気を、ほんのすこし味わうことができたような気になりました。

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    2018年03月25日