鷲田清一のレビュー一覧

  • 臨床とことば

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    対談だが、話の主導は鷲田さんの方だと思う。
    鷲田さんは「河合先生」と先生と言っている。河合さんは鷲田さんを名指ししている場面はない、呼ばないようにして喋っている感じ、あんまり仲が、友達的ではない、先輩と後輩って感じ。
    鷲田さんが河合さんを訪ねて会談している感じ。

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    2024年03月04日
  • じぶん・この不思議な存在

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    古代ギリシャ、ソクラテスの時代には存在していた、「『わたし』とは何か」という問いに、易しい言葉で切り込んでいく、哲学的思考の入門書。

    「わたしたちは普通、成長するということは様々の属性を身につけていくことと考えているが、ほんとうは逆で、年とともにわたしたちはいろいろな可能性をうしなっていくのではないだろうか」とは、宮崎駿先生も言っていた。

    「わたしがだれであるかということは、わたしがだれでないかということ、つまりだれをじぶんとは異なるもの(他者)とみなしているかということと、背中合わせになっている」とは、ソシュール先生の一般言語学講義に似ている。

    「『自分らしさ』などというものを求めてみ

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    2024年02月26日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    鷲田さんと山極さんの対話形式で進み、様々なテーマについてそれぞれの知識や経験から考え出された事を分かりやすくまとめてくれてあり、どれも面白かった。お二人のようにに開かれた専門家を目指したい。

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    2024年02月23日
  • 「待つ」ということ

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    「待つ」ことの失敗は、本当にたくさんある気がする。その人の中の何かを結局信頼できないし、待っているその時間が煩わしいと感じるからだろう。
    閉じ続けないと不安だ。その場にも空間にも溶け込み、相互に流れるものを自由に享受できるようになるためには何が必要なのだろうか。
    何かを「待つ」ことの放棄が、真の「待つ」に繋がるとのことだった。期待と絶望の狭間で社交ダンスを躍り続けらるために必要なものとは何であろうか。

    1つ大切なのは、「論じる」のではなく、「吟じる」ことだと思う。そのマインドセットが、ここへ繋がる道となるように思う。

    「聴く」こと…の続編とのこと。読む順番逆だったな。まあいいや。

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    2024年02月15日
  • 二枚腰のすすめ――鷲田清一の人生案内

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    「相談」への「答え」がどのように出てくるのか、ドキドキしながら読みました。

    予想通りの回答もあれば、「その角度から応答されるのか!」と新鮮な驚きに包まれる回答も。

    「コンプレックスは強さのしるし」
    「まずは応援にきちんと応える」
    「苦労は取り除くべきものではなく、分かちあうもの」

    など、今の自分に響く言葉との出会いもありました。

    読むタイミングによって異なる気づきが得られそうな問答集でした。

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    2024年01月17日
  • だんまり、つぶやき、語らい じぶんをひらくことば

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    メモ。
    自分の言いたいこと(言葉の意味)ではなく、言いたいというその気持ち(言葉の肌理)を受け止めてほしいもの。存在の肯定が語らいにおいては大切。

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    2023年12月20日
  • 岐路の前にいる君たちに ~鷲田清一 式辞集~

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    朝日新聞の「折々のことば」で響く言葉を書かれている鷲田清一さんが阪大、京都市立芸術大学の総長、理事長をされていた時の式辞をまとめた本。想像力の重要性、ものの見方、問い方、考え方を広げるための一般教養の重要性を説いている。

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    2023年10月18日
  • 素手のふるまい アートがさぐる<未知の社会性>

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    命や魂といったものを全力で雑巾絞りにした時に、ようやく垂れた一滴…のようなこの読後の感覚は一体なんであろうか。
    創作が個人になろうが、協同になろうが、結果的に多くの人が参与して(見た人も含めて)絞られる、その行為自体を「アート」と呼ぶのか。だとしたら「アート」は「社会」の中で立ち上がってくるものと言えるのだろう。
    ただその時、滴った雫が「アート」なのか、皆の手に残る力一杯絞った跡が「アート」なのか、もしくはその双方が「アート」なのかは、よくわからない。
    ただこれも「汝」に問いかける所作、「われーなんじ」へと繋がる路なのだろうと思われる。

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    2023年10月03日
  • 二枚腰のすすめ――鷲田清一の人生案内

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    著者の豊かな人生経験から出た回答も良かったが、何より最後の章の二枚腰のすすめがこころに響いた。生きること全てに人の助けが必要な遠藤さんを例にして、弱さをさらけ出すことで踏み出すことの出来るものがある。物事を1つの方向からだけでなく、いろいろな方向から見ることで見えてくるものかある。歴史の中で、社会の中で、自分の立ち位置を知り、その中で自分が何をすべきか、何が出来るかを学ぶ、それが学ぶことの意義だと言う。その通りだと気付かされた。

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    2023年07月04日
  • だれのための仕事 労働vs余暇を超えて

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    解決策が見えたわけではない。でも、そのなりクリアに労働の問題について理解ができたように思う。特に、常に未来に投資し続けて現在を疎かにするような働き方への問いかけには頷きっぱなしだった。少し時間をおいてまた読みたい

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    2023年04月07日
  • 二枚腰のすすめ――鷲田清一の人生案内

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    ネタバレ

    読売新聞掲載の人生相談を抜粋したもの。読売新聞は時々ホテルに置いてあるのを読むぐらいだけど、新聞の相談って面白いよね。何やってる人かと思ったら、哲学の先生だった。でもデザインのこととか、いろいろやってきた人だということは最後のを読んで分かった。その最後のやつが面白くて、紹介されてた遠藤さんという障害を持った人の話がとても印象的。「こんな夜中にバナナかよ」と似たような感じだけど、この映画見てみたいなぁ。NHKのロッチと子羊も哲学の番組だけど、私は実は哲学も好きなのだと改めて思う。生きるにあたり、何も考えずに暮らすことはできず、それは哲学なのだ。しかし、自分の弱さをさらけ出して人とつながって生きて

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    2023年03月20日
  • だんまり、つぶやき、語らい じぶんをひらくことば

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    語らう中で、これまで気付いていなかった自分にチューニングしていくという表現がすとんとおちた。とても読みやすい。

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    2023年03月19日
  • 京都の平熱 哲学者の都市案内

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    京都市出身の哲学者が語る普段の京都。
    市バス206系統に沿って都市案内も愉快。著者の年代とは時代が変われども京都のディープな面の観察はおもしろい。
    そう思うとだんだん京都も「おもろない」処になってしまったかもしれんけど。奇人変人もすくのうなったんとちゃうの。

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    2022年11月14日
  • だんまり、つぶやき、語らい じぶんをひらくことば

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    ことばの生成について、「だんまり」「つぶやき」「語りあい」という3つの段階からのお話で、とても興味深く読みました。

    いま必要なのは、「話しあい」ではなく「黙りあい」なのではないか、という問いかけにも納得でした。

    慌ただしく、先を急ぐ会話ばかりだとへとへとに疲れてしまい、そして虚しさばかりが残るのは、こういうところからなのかな、と思いました。

    ことばが、じんわりしみ込んでくる講演録+後日談でした。

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    2022年10月30日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    面白かった〜
    30代から70代の、それぞれ生業が違う著者による寄稿集。
    世代によってか、なんとなく色が分かれてたのがまた興味深い。
    引用してるデータはもちろん、参考文献が結構かぶってるのも興味深かった。
    対象読者である大学生の知り合いに贈りたいし、こういうテーマについてよく話す友人にも読んでほしい。

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    2022年10月29日
  • しんがりの思想 反リーダーシップ論

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    私たちは『いのちの世話の能力を失っている』という言葉にとても納得した。
     指一本で何でも動かせて便利になって幸せ〜って思ってたけど、実はそうではない。
     自分で自分の世話ができてない。お風呂も洗濯もお皿洗いも買い物も全部人間がやらなくなってきている。

     時代の流れもあるし、人に頼ることは必要だけど、いい意味のものではなく、悪い意味で頼りすぎているのかも。


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    2023年01月15日
  • 大事なものは見えにくい

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    哲学者、鷲田清一さんのエッセイ集。
    わたしは「いない」より「いる」ほうが本当に良かったの…60歳近くまて生きてきて、この問いからわたしはまだ放たれていない。いまは、じぶんの存在をそのまま肯定することが難しい時代なのだと思う。
    最初の方だけでも一読の価値ありです。
    別書『岐路の前に立つ君たちへ』もオススメです。

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    2022年10月04日
  • 大事なものは見えにくい

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    ケアする側の職業に就いている一人として、身の引き締まる思いというか、自分の価値観を読みながらまた再構築していくような気持ちだった。全体的に批判が多いような気がしたが、腑に落ちる部分もあり。この人の考えに全て納得するわけではないが、「これからの日本、どうなるのかなあ、自分たちが少しずつ変えていかなければいけないんだよなあ」と読んでて思わされる文章が多かった。

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    2022年08月05日
  • 街場の平成論

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    平成元年は1989年、「ベルリンの壁」の撤去が始まった年であり、その後の東西ドイツ統一、ソ連を含めた東側陣営の崩壊、東西冷戦の終結へと向かっていく最初の年であった。また、この年の12月29日には、日経平均株価が38,915円の最高値をつけ、バブル経済の絶頂を迎えている。この年が絶頂であったということは、平成の時代を通じて、日本の経済は停滞あるいは衰退を続けていったということだ。
    平成が終わったのは、平成31年、2019年のことだ。昭和が終わり平成が始まったのは、昭和天皇のご崩御によったわけであるが、平成が終わり、令和が始まったのは、平成天皇・明仁天皇が自ら退位の意思を示されたからであった。

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    2022年06月11日
  • しんがりの思想 反リーダーシップ論

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    大学の推薦図書で読みました。題名と内容が一致する部分は少ないが、現代社会の問題、といってももっと根本的な考え方の問題に触れている。なるほどなと思った。しんがりという言葉が好きになったし石工みたいになりたいと思った。

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    2022年02月03日