鷲田清一のレビュー一覧
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「所有」という概念をめぐる哲学的な考察を通じて、その問題とオルタナティヴな可能性をさぐる試みがおこなわれています。
哲学の伝統のなかで、所有という概念の問いなおしをおこなった論者たちは、しばしば存在と所有という問題設定のなかで議論を展開してきました。しかし著者は、西洋の諸言語で所有を表わすことばが状態動詞に近い意味をふくんでいたことを指摘して、存在と所有を対置する考えかたでは所有の概念がはらんでいる哲学的な問題を解明することができないと主張します。
つづいて著者は、「所有」という概念の哲学的な由来をさかのぼり、ロック、ヒューム、ヘーゲルらの議論を検討し、とくにヘーゲルにおいて所有することは -
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入学卒業シーズンにぴったりの一冊。
鷲田清一先生が大学の入学式や卒業式で
学生たちに贈った式辞をまとめたものです。
一貫して「教養ある賢い市民になること」の大切さを伝えています?
教養とは、知識の量ではなく
一つの問題に対していくつもの思考の補助線を引けること。
そのためには
専門とは無関係に見える本もたくさん読み、
自分の関心の外にある思考や表現にも触れること。
そして、地域の生活からグローバルな政治経済まで、社会のさまざまな現場にアンテナを張り、想像力を届けること。
答えがわからないままでも、それでも何かを選択していかなければならないのが
私たちの生きる現実世界。
だからこそ
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・「冒険する組織のつくりかた;安齋勇樹著」本を読み進めている中で、そもそも“仕事のやり甲斐“の意味は何かと疑問に思い、久々に本書を再読しました。
・仕事は社会的な営み故に、他者・他社との関わりに応じて「仕事のやり甲斐」は絶えず変化していく。
・鷲田さん(著者)の主張は、変化を楽しむ「冒険的組織」を目指す上で押さえるべきポイントと感じました。“仕事を通じた自己実現“と“組織を通じた社会的使命“が結びついた時に「仕事のやり甲斐」を得られ、深い満足感に達することが出来るのかもしれません。ただ「自己実現と社会的使命」は抽象度が高い言葉の為、これらの言葉に振り回され無いよう、自分なりの具体的な回答を見 -
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内田樹篇の平成を振り返るエッセイ集。最初に内田氏が言っているように、自由に書いてもらったので統一感はないが、それぞれの書き手の専門分野に応じて、いろいろな平成の断面が見える。中には内田氏ファンである読み手の存在を忘れているのではないかと思われるものもあったが、総じて興味深く読めた。面白かったのはブレイディ氏の英国的「ガールパワー」と日本的「女子力」が全く真逆の意味になるという指摘だった。前者は、女が、女たちの支持を得て女たちをインスパイアすることだったが、後者は、女が、男たちの支持を得て男たちに愛されてほかの女たちより上に立つことだという、なるほど、双方の国民性の一端を垣間見せてくれている。
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『13歳のハードワーク』がいちばん興味深くわかりやすい内容。これを最初の章に持ってくるべきでした。本当に中学生に読んでほしいと思うなら、まず読みやすい文章から載せるのがいいと思います。「こんな難しいこと書いてるオレってすごいでしょ、みんなついてこれる?」って思ってる大人の文章から始められると読もうとする気持ちがなくなります。
中学生は小説以外の文章を読む機会が少ないし、意外とまじめなので本は常に最初から読もうとします。興味のあるところから読もうとは思いません。
そしてこれを書いているおじさんたち、子どもがいるなら精一杯育児に関わったでしょうか?中学生、高校生の息子、娘にしっかり向き合ったとい -
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鷲田さんの著作は「読むとは、読書とはこういう営みだった」ということをいつも思い出させてくれる。スラスラと、流れるようにページを捲ることなどまあできない。何度も同じ文章を行ったり来たりして、一度顔を上げて頭を休めて、また戻ってくる。そうすると、さっきよりもほんの少しだけ言葉が宙を舞わなくなる。「読む」ということ「分かる」ということ、その手触りを思い出させてくれる。
コロナ禍や戦争があったこの時代、社会が何も変わっていない訳などなく、「変わっているのに何にも気づけない」人、日々の瞬間瞬間のスピードに飲み込まれ、考えることを放棄せざるを得ない人が、自分を含め本当に増えているのだと思う。
そのことに -
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わたしが〈わたし〉でありうるためには、わたしは他者の世界のなかに一つのたしかな場所を占めているのでなければならない。(略)……《他者の他者》としての自分の存在の欠落なのである。p27
(自己主張なしでいると相手に飲み込まれる)
電車内……みんなが同じ意識の拘束を受けている。p30
世界に自分を充満させるか、世界から自分を消し去るか。
ぼくたちの日常生活はまさにこの種の強迫観念によって仕立てられているからだ。p47
(ルールという強迫観念)
ディーププレイ 鶏との同一化p59
マイクロフロー活動 マルチチュード
「お前はこの世界へ生まれてくるかどうか、よく考えた上で返事をしろ」『河童