あらすじ
河合隼雄と鷲田清一──偉大なる二人の「臨床家」が、ずばり《臨床》をキーワードに初めて語り合った注目のダイアローグ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
河合隼雄先生と、臨床哲学を提言する鷲田清一先生の対談方式の本です。お二人のお話に自分も加わって議論するような感じで、考えながら読んでいける本だと思います。
Posted by ブクログ
対談だが、話の主導は鷲田さんの方だと思う。
鷲田さんは「河合先生」と先生と言っている。河合さんは鷲田さんを名指ししている場面はない、呼ばないようにして喋っている感じ、あんまり仲が、友達的ではない、先輩と後輩って感じ。
鷲田さんが河合さんを訪ねて会談している感じ。
Posted by ブクログ
対話の部分がとても読みやすい。
偶然で解決したことを言語化しないで居ることは、臨床をやってる人だからこそじゃないだろうか。専門的に学んでて時間があって余裕のない学生なら、下手に言語化してしまう気がする。
Posted by ブクログ
気にかけてくれる、見守ってくれているという受け身の状態も、生きてる力にはなるけど、他者への関心を持つ、ということが大きな生きる力になるという鷲田先生の言葉を大事にしたい。
Posted by ブクログ
河合先生の対談本は何冊か読んでますけど、だいたい対談の相手がカウンセリングを受けてるみたいになってるんですよね(笑)。
ついつい話が弾んでいく様子がよくわかります。
で、今回のお相手の鷲田先生の提唱されている臨床哲学の考え方は日々臨床に携わる上での参考になります。
エビデンスの重要性が盛んに言われますが、実際のところは諸問題を未然に防ぐための方便の要素の方が強いのが実情ではないですかね。
現代人は因果律で考えることが大好きなので、原因と結果で説明された方が納得しやすい。
しかし現実は偶然の積み重ねや、様々なめぐり合わせで事態が好転することが多いのは臨床家なら経験していることでしょう。
外面的には論理的に考えてるようで、実際のところは場の論理やら縁やらシンクロニシティを重視しながらなんとなく仕事をこなしていく、というのが今後の目標になりました。
(ええのか?これで。)