鷲田清一のレビュー一覧

  • 〈弱さ〉のちから ホスピタブルな光景

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    恐れを抱かせるのは治療者の態度である
    いいじゃないか、再発したって

    その人が生きやすくなるお手伝いをしながらも、そのままで抱えていて大丈夫、と言えるようにしたい。矛盾しているようではあるけれど、今目指すところ

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    2018年07月01日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    この本は読んでいて気持ちが良い。先に読んだ本が「大学が新しい時代に応えられる人材を…」というような内容だったので余計にそう感じた。

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    2018年06月04日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    『日本の反知性主義』の続編。うんうんうん、と頷きながら読んでました。そしてしみじみ、今は時代の転換期なんだなぁと思いました。

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    2018年05月18日
  • 死なないでいる理由

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    過去の哲学者の引用を用いながら展開される幸福論と、身近なストーリーで語られる「生きること」や「わたし」。
    自分の今までの人生と重ね合わせて、そうかもなあ。と思うようなこともあり、この本で学ぶ。というより、この本で自分を振り返る。ことができる気がする。
    タイトルを見たときに想像していた内容とは違ったが、よしなんとか生きようかとかも思わなかったが、自分に閉じこもらないようにしようとは思えた。人としての成熟とは何か、幸福とは?、自分のいのちをどう考えるか?。理論武装でこうあるべし、と語らず、ある意味作者の頭の中で「これはこういうことかあ」と語られる文章に、ほっこりさせられた。てかこれが「エッセイ」な

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    2017年12月26日
  • じぶん・この不思議な存在

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    ネタバレ

    同じ線の上にいなくてはいけないのだろう
    同一の存在でいなければいけないという脅迫観念が不安に駆り立てる
    わかりやすいって死ぬほどたいくつ
    存在が不可解であるからこそ、それに魅かれる
    自分の時間を他人のために失うことをポジティブに
    じぶんらしさは自分以外のなにかあるものを求めるプロセスの中で後からついてくるもの
    自分の行動が他者に及ぼす効果によって自分が何者であるかを教えられる
    他者の他者

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    2016年12月25日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    まさに今、日本は転換期を迎えている。今こそ一度立ち止まって考えるべきときが来ている。中高生だけでなく大人にも、言葉そして考えることの大切さを問いている。超高齢化、少子化、貧困、格差社会、どれをとっても、その解決策は成長戦略では、ない。と。

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    2016年10月08日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    ネタバレ

    尊敬する内田先生が依頼した方々の中高生に伝えたい事の寄稿文。
    まさに言いたいことや、常日頃モヤモヤしてることが分かりやすく書いてあって、中高生に是非読んでもらいたいと思いました。
    平和を享受して大人(中年)になった私は子ども達や次の世代にも絶対残したい!

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    2016年09月27日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    鷲田清一氏の章を読んでいたら、涙が止まらなくなりました。白井聡氏の文章は痛快で、内容にも共感しました。中高生には、この二つの章は難しいかな。でも、読んでほしいなと思う本でした。大人にもおすすめです。

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    2016年09月13日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    本書は『街場の憂国会議』、『日本の反知性主義』に続くシリーズの3冊目。なぜ本作が編まれたかについては「まえがき」を読めば一目瞭然、これまでと違うのは「中高生を読み手に想定」したこと。
    若い人たちに向けた「贈り物」であるところのこの本を、「中年の危機」当事者である私も読ませていただいた。伝えなければならない「たいせつなこと」の多さに、平和を享受してきた世代としては焦りの気持ちを感じる。申し訳なく、そしておとなこそ読むべき、とも思う。
    「転換期」だからこそ伝えたい、たいせつなこと。
    この本が次世代への福音となりますように。

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    2016年08月26日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
    加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
    高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
    平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
    小田嶋隆『13歳のハードワーク』
    岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて』
    仲野徹『科学者の考え方』-生命科学からの私見
    白井聡『消費社会とは何か』-「お買い物」の論理を超えて
    山崎雅弘『「国を愛する」ってなんだろう?』
    想田和弘『「中年の危機」にある国で生き延びるために』
    鷲田清一『社会に力がついたと言えるとき』
    以上11人の寄稿文
    内田樹氏の以下の呼びかけに対応

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    2016年08月17日
  • 大人のいない国

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    違う価値観の親や親族と一緒に過ごすことで、子供は「どっちが正しいのか」自分で考えざるをえなくなる。それで成熟するのだ。同じ価値観の親に育てられると、従うか、反発するかしか選択がない。

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    2016年08月07日
  • 「待つ」ということ

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    あとがきとまえがきは読めるけど、本文はかなり重い内容です。でも歳をとれば感覚で読めるようなところはあるし、若い時は分からないと思う。

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    2016年07月31日
  • 大人のいない国

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     「今の日本には成熟した大人はいない。メディアに出てくる官僚、政治家、経営者の言動は呆れる程幼稚だが、それでも何とか社会が回っているのは、幼稚な大人でも統治できる社会を長年かけて作ってきたからだ」。こう指摘する著者たちが、幼稚な大人とは何か、なぜ今の日本には幼稚な大人しかいないのか、その幼児性を脱却し成熟した大人となるためにはどうするべきかを語る。
    「幼稚な大人」とは、自分の属する社会の現状に自らは全く責任がないと信じ、不満があれば「自分は純然たる被害者である」という立場で責任者探しに走ったり、あらゆるものを費用対効果でしか吟味できない消費者マインドに支配されていたり、ディベートは得意だが対話

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    2016年07月12日
  • 京都の平熱 哲学者の都市案内

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    副題の「哲学者の都市案内」というのが「何??」という感じがしないでもないのだが…これは「哲学の教授である筆者が綴った“都市”を論じたエッセイ」という程の意味のように思う。“哲学”等と付けば、何やら酷く面倒なことや、難しい話題のような感も抱くかもしれないが、決してそういうことはない。京都に縁深い大学教授が、普通に、京都を題材に“都市”を語る感じだ。大学の講義や、一般向けの講演で、先生が話しているのに耳を傾けるような気分でドンドン読み進められてしまう文章だ…

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    2016年05月31日
  • 京都の平熱 哲学者の都市案内

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    京都市内を1周する市バス206系統に乗った形式で、第一旭、イノダコーヒー、DX東寺、善書堂、神馬堂など「名所」を案内しながら、京都を紹介する本。特に、著者が北区在住のためか、その周辺の紹介には愛を感じる。
    「おもろい」ことを尊ぶ風土、聖と俗、革新と伝統の混ざり具合などが繰り返し述べられる。驚いたのは著者の子ども時代に、車通りの少なかった西本願寺近くの堀川通で野球ができたとの記述。今では考えられない。あと、この本を読んで、縁切りの願い事を書いた絵馬が並ぶ安井金毘羅宮は行ってみたくなった。

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    2015年11月03日
  • しんがりの思想 反リーダーシップ論

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    いつも通りの鷲田さん、やっぱりいつ読んでもいいなぁと思う。こんなに現代社会を言い当ててるひとは数少ない。しかも、こんなに大切な言葉で。あったかい言葉で。

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    2015年09月26日
  • 老いの空白

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    鷲田さんの本はときどき、これしかない、というくらいに読みたくなる。本書は新しく文庫になった本ということで偶然読んでみたけど、思いもよらず、鷲田さんのなかでもいいなぁと思えた本。
    こういう言葉を待ってたって、読んだあとでそんなふうに思える言葉に出会えたから、もうそれだけでこの本を読めてよかったと思う。そう、成熟とか、老いというのが、本当にせまい意味でしかいまはとらえられてないと思う。老いの意味を積極的に見出そうとする、そんな作業が必要であって。

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    2015年07月18日
  • 大人のいない国

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    私が好感をもっている二人の論客の共著だ。ちょっと考えてみれば、二人とも思想や哲学に造詣が深いし、拠点も関西だし、年もほぼ同じなんだから交流がないはずない。そんな二人が「大人のいない国」なんて、これまた(自分のことは棚に上げといて)私が常々、日本に対して思っていることに触れた本が出ているなんて。
    いろいろ話題が出ているけど、最も共感したというか身につまされたのは、終章の対談「身体感覚と言葉」で触れていた内田さんいうところの「大人の芸」ってやつ。
    内田さんは、これまで結婚式とかでスピーチするとき、気の利いた面白いことを言ってやろうとか思っていたけど、それが嫌になってきたと。葬式でそんなことをする人

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    2015年04月05日
  • 哲学の使い方

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    哲学に対して抱かれている世間の認識が、哲学かを敬遠するものになってしまっていて、しかし人が活動するうえで哲学は欠かすことが出来ないものでもあります。その哲学というものに対してどのように接していけばよいのか。そもそも哲学とは何なのか。そういう疑問に対して、哲学の正体、使い方、付き合い方、という語り口で書かれています。
    哲学の難解な書き方や言葉にはそれなりの理由があるし、またそれと対局に位置する対話などの方法も必須だということを、その全てに丁寧に説明をされていて、本書を読むと、自然と哲学するようになるのではないかと思えてしまいました。
    哲学を勉強できる(そういう意味で入門書)という内容ではありませ

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    2015年03月09日
  • 京都の平熱 哲学者の都市案内

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    以前京都に住んでいたことを思い出しながら、当時のことやそれ以前の京都の風景を懐かしみ想像しながら読んだ。
    一度、この本を片手に京都市バスに乗って、京都の町を実際に巡ってみたい。

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    2014年12月23日