鷲田清一のレビュー一覧
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鷲田清一氏がこれから社会に旅立っていく若者へ贈った言葉と(卒業式式辞)、そしてこれから大学で学びを始める若者へ贈った言葉(入学式式辞)が集められた本だから、当然、そこには鷲田氏が「生きていく上で重要だ」と考えていることが表明されている。臨床哲学を提唱されてきた氏の言葉だから、それはそのまま「生きるヒ...続きを読むPosted by ブクログ
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自分って細かいこと気にしすぎなのかな?と自分の性格に悩んで買った本。「だれかのためにお茶をいれる」ただそのことが、これほど難しいこととは思わなかった。無理せず自分らしくあることは素敵なことだけど、それを追求しすぎて辛くならないようにしたい。Posted by ブクログ
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含蓄深い、仕事をめぐる論考。
始終、自分はこのままで良いのかの反省が出来た。
身体論、ファッション、また、家事とボランティア、クレーマーの話題が面白い。
労働と余暇をめぐる歴史的変遷も頭の整理になった。
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読み終えて、とてもびっくりした。
こんな素人みたいな始まり方で申し訳ないが、この衝撃は、京都について、余所の者とそこに住み続けている者との見方の差異や、京都がこんな街だとは思わなかったとか、そういう事ではなく、あくまでも、街という存在が、目には見えないところで燻っている、底の知れない人と歴史の複雑...続きを読むPosted by ブクログ -
めっちゃ面白かった。
ことば=気持ちを100%表すものではない。
自分を再構成するための語らいを私ももっとやりたい。
一宮高校の生徒いい質問するなあ。Posted by ブクログ -
生きてゆくうえで本当に大事なことにはたいてい答えがない。答えではなくて問うこと、それ自体のうちに問いの意味のほとんどがある。
大事なことは困難な問題に直面したときに、すぐに結論を出さないで、問題が自分のなかで立体的に見えてくるまでいわば潜水しつづけるということなのだ。
「受験勉強でついた頭の...続きを読むPosted by ブクログ -
言葉は、難しい。自分のその時のたまたまの状況によって発せられるものが異なり、受け取られ方も違う。そしてそれは、取返しがつかないような状況になる。黙ってたほうが良かったのか、と悩むこともある。この本を読み、違いを違いとして受け止められず、間違いとして受け止める自分がいることを気づかせてもらった。Posted by ブクログ
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1996年に発行されたこの本は、発行以来、版を重ねています。そして、大学入試問題にも何度も繰り返し出題されています。受験勉強に即効性のある読書(という表現そのものがそもそも矛盾していると思いますが)を求める人は、すぐにでも読むべき一冊です。著者の鷲田清一は、大阪大学総長も務めた哲学者。現在も多くの著...続きを読むPosted by ブクログ
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゛自他は相互補完的である゛
相互補完的とはお互いに足りないところや弱いところを補って、助け合うこと。
つまり、自己と他者は切り取っても切り離せぬ関係であると。その存在が持つ意味とは。
色々と考えさせられた。
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わー!おもしろかった!
モード(ファッション)論ですが、身体についてもかなり触れているので身体論としても興味深いです。
私は大学の身体論をほとんど理解できなかった人間だけど、この本だとおもしろい視点がどんどん入ってきたので、理解が深められた気がする。
そしてことば使いがとてもきれいで、読んでいて気...続きを読むPosted by ブクログ -
つかふことは、わたしとモノとの間の相互変容(相互浸透、相互侵蝕)の関係性が生まれることである。生活におけるさまざまの「つかふ」状況について、よくよく観察してみようと思った。Posted by ブクログ
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はあ、鷲田さんの京都愛がじんわり伝わってきて心がぽかぽかする。特に市バス206番で一周というのがまた良い。なぜならそれは、ガイドブックに乗るような「定番の京都」とは違うので。京都に根を置いている者だからこそ見つけられる、「あっち」の世界への孔。これは単なる京都案内でも紀行本でもなく、京都という都市の...続きを読むPosted by ブクログ
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コロナ禍の中、高校で行われた講演録。
わかりやすい言葉で、「ことば」について語られている。
鷲田氏は「ことば」は面倒くさいものだと言う。
自分について語りたい時、過剰になってしまったり、過小になってしまったりしてちぐはぐになってしまう。
でも、ことばがあるからこそ、ちぐはぐであやふやな自分の感情を...続きを読むPosted by ブクログ -
>なにをもって「自分」と言えるのか?
身体、能力、行動、いずれも自分を定義するには不十分。本書での思考プロセスを経るとデカルトの我思う故に我ありもちょっと納得。じぶんとは何なのか?今生きているという実感をもっとも瑞々しく得られる生き方をしていくべき?自分を意味づけるために失っているものはないか?
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