だれのための仕事 労働vs余暇を超えて

だれのための仕事 労働vs余暇を超えて

880円 (税込)

4pt

たのしい仕事もあればつらい遊びもある。仕事/遊び、労働/余暇という従来の二分法が意味を消失した現代社会にあって、わたしたちが生きることを支えているものはなにか、それは「働く」ことと「遊ぶ」こととどのようなかかわりがあるのか――。人間性の深みまで掘り下げて労働観・余暇観の歴史にせまり、人間活動の未来像をさぐる、清新な労働論。(講談社学術文庫)

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だれのための仕事 労働vs余暇を超えて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    含蓄深い、仕事をめぐる論考。
    始終、自分はこのままで良いのかの反省が出来た。

    身体論、ファッション、また、家事とボランティア、クレーマーの話題が面白い。

    労働と余暇をめぐる歴史的変遷も頭の整理になった。

    0
    2023年09月19日

    Posted by ブクログ

    子どものころからの、評価される自分は偽の自分である、という感覚と、仕事をしていてその意味づけに苦労したり、誰かの役に立っているという実感をもとめたりすることが無関係ではないと気付きました。
    仕事について書かれた本だけど、これからどうやって生きようか、整理して考えることができます。

    阪神大震災の後に

    0
    2012年04月01日

    Posted by ブクログ

    1 前のめりの生活
    ・「時は金なり」という言葉で表現されるように、現代では時間を無駄にしないことが重要だとされる。ジョンロックは、生命と財産の保全のために所有権の理論を構築し、累進的増大を徳目とする思想を提唱した。また、労働は価値ないしは富の源泉とした。資本主義を支えるこの勤勉・勤労というエートスが

    0
    2024年05月14日

    Posted by ブクログ

    解決策が見えたわけではない。でも、そのなりクリアに労働の問題について理解ができたように思う。特に、常に未来に投資し続けて現在を疎かにするような働き方への問いかけには頷きっぱなしだった。少し時間をおいてまた読みたい

    0
    2023年04月07日

    Posted by ブクログ

    本書では、自らが行う「仕事」について、労働と余暇といった二項対立の議論では収まらず、双方が相互に「入りくんでいる」様相であり、現実的に対処できないことを示している。この説明にあたっては、例えば、「目的の有無、価値の生産と消費、効率と非効率、規律と自由、まじめとあそび、つらさとたのしさ」(p.11)や

    0
    2017年05月29日

    Posted by ブクログ

    働くことへ違和感を感じている人におすすめ。
    システム化された今の社会で、個々が何をどう感じているかが見えてくる。

    その違和感が不快だった場合は、どうすりゃ自分はその考え方から抜けられるのかのヒントも書いてある。
    途中、ちょっと読みづらかったけどね。

    0
    2013年06月26日

    Posted by ブクログ

    古本屋で見かけてタイトルに惹かれ購入。答えが得られたわけではないが、まあまあ納得できた。著者の主張を自分なりにまとめると、

    仕事か遊びか、労働か余暇か、といった二分法ではなく、労働に「深い遊び」すなわち存在を賭ける真剣さを取り戻さなければならない。労働に目的があれば充実するわけでもない。労働自体が

    0
    2023年03月11日

    Posted by ブクログ

    労働、勤勉が、資本主義の中で神聖化されていく。マルクス主義の観点でも、実は「労働者の提供する資源」という形で神聖化される。余暇や快楽までが消費の対象になる。
    ついには「たえず変化していなければならないという強迫的な意識が、(逆説的にも)惰性的に反復されてきたのが、二十世紀社会なのであった」(P86)

    0
    2019年03月10日

    Posted by ブクログ

    近代において成立した労働と余暇の二項対立を乗り越え、他者とのつながりのなかで生きる自己のあり方に注目しながら、「働くこと」の意義について考察している本です。

    フランクリンに代表される近代人は、勤勉・勤労に何よりも大きな価値を認めました。一方、1960年代以降に青年たちを中心に広がったカウンター・カ

    0
    2017年11月30日

    Posted by ブクログ

     なんとなく、厳しい市場原理からするとあまったれた感じもするが、それなりに説得力もある。

    (1)「勤め」と「務め」をばらす感覚。長寿化とともに、会社で一生勤めあげるというよりも、勤め人としての生活は人生の半分と考え、それよりはるかに長い人生を俯瞰してものごとをなす、つまり個としてのじぶんの「務め」

    0
    2012年08月12日

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