だれのための仕事 労働vs余暇を超えて

だれのための仕事 労働vs余暇を超えて

880円 (税込)

4pt

たのしい仕事もあればつらい遊びもある。仕事/遊び、労働/余暇という従来の二分法が意味を消失した現代社会にあって、わたしたちが生きることを支えているものはなにか、それは「働く」ことと「遊ぶ」こととどのようなかかわりがあるのか――。人間性の深みまで掘り下げて労働観・余暇観の歴史にせまり、人間活動の未来像をさぐる、清新な労働論。(講談社学術文庫)

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だれのための仕事 労働vs余暇を超えて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月19日

    含蓄深い、仕事をめぐる論考。
    始終、自分はこのままで良いのかの反省が出来た。

    身体論、ファッション、また、家事とボランティア、クレーマーの話題が面白い。

    労働と余暇をめぐる歴史的変遷も頭の整理になった。

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    Posted by ブクログ 2012年04月01日

    子どものころからの、評価される自分は偽の自分である、という感覚と、仕事をしていてその意味づけに苦労したり、誰かの役に立っているという実感をもとめたりすることが無関係ではないと気付きました。
    仕事について書かれた本だけど、これからどうやって生きようか、整理して考えることができます。

    阪神大震災の後に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月07日

    解決策が見えたわけではない。でも、そのなりクリアに労働の問題について理解ができたように思う。特に、常に未来に投資し続けて現在を疎かにするような働き方への問いかけには頷きっぱなしだった。少し時間をおいてまた読みたい

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    Posted by ブクログ 2022年02月22日

    以下引用

    じぶんで意味を与えないことには意味が見いだせないというのは、ひとつには、じぶんの存在が他人にとってじゅうぶんに意味のあるものになっていないということを意味する。そのように問わないでいられないというのは、いまのじぶんの生活のどこかに、そのような問を発生させてしまうような空白がある

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    Posted by ブクログ 2019年01月05日

    生産性の論理、すなわち目的に敵う手段としての、もっとも効率的でもっとも合理的な、最短経路で目的を達成するために一切の遊びのない論理。勤勉と節制の道徳はこの論理を労働に、果ては余暇に適応した。さらに自己意識がこの論理を内在化し、自らの意識を合目的化し、また身体ですら合目的化させるに至った。『目的に敵う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年05月29日

    本書では、自らが行う「仕事」について、労働と余暇といった二項対立の議論では収まらず、双方が相互に「入りくんでいる」様相であり、現実的に対処できないことを示している。この説明にあたっては、例えば、「目的の有無、価値の生産と消費、効率と非効率、規律と自由、まじめとあそび、つらさとたのしさ」(p.11)や...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月26日

    働くことへ違和感を感じている人におすすめ。
    システム化された今の社会で、個々が何をどう感じているかが見えてくる。

    その違和感が不快だった場合は、どうすりゃ自分はその考え方から抜けられるのかのヒントも書いてある。
    途中、ちょっと読みづらかったけどね。

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    Posted by ブクログ 2023年03月11日

    古本屋で見かけてタイトルに惹かれ購入。答えが得られたわけではないが、まあまあ納得できた。著者の主張を自分なりにまとめると、

    仕事か遊びか、労働か余暇か、といった二分法ではなく、労働に「深い遊び」すなわち存在を賭ける真剣さを取り戻さなければならない。労働に目的があれば充実するわけでもない。労働自体が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月10日

    労働、勤勉が、資本主義の中で神聖化されていく。マルクス主義の観点でも、実は「労働者の提供する資源」という形で神聖化される。余暇や快楽までが消費の対象になる。
    ついには「たえず変化していなければならないという強迫的な意識が、(逆説的にも)惰性的に反復されてきたのが、二十世紀社会なのであった」(P86)...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月30日

    近代において成立した労働と余暇の二項対立を乗り越え、他者とのつながりのなかで生きる自己のあり方に注目しながら、「働くこと」の意義について考察している本です。

    フランクリンに代表される近代人は、勤勉・勤労に何よりも大きな価値を認めました。一方、1960年代以降に青年たちを中心に広がったカウンター・カ...続きを読む

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