鷲田清一のレビュー一覧

  • 街場の平成論

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    平成元年は1989年、「ベルリンの壁」の撤去が始まった年であり、その後の東西ドイツ統一、ソ連を含めた東側陣営の崩壊、東西冷戦の終結へと向かっていく最初の年であった。また、この年の12月29日には、日経平均株価が38,915円の最高値をつけ、バブル経済の絶頂を迎えている。この年が絶頂であったということは、平成の時代を通じて、日本の経済は停滞あるいは衰退を続けていったということだ。
    平成が終わったのは、平成31年、2019年のことだ。昭和が終わり平成が始まったのは、昭和天皇のご崩御によったわけであるが、平成が終わり、令和が始まったのは、平成天皇・明仁天皇が自ら退位の意思を示されたからであった。

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    2022年06月11日
  • しんがりの思想 反リーダーシップ論

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    大学の推薦図書で読みました。題名と内容が一致する部分は少ないが、現代社会の問題、といってももっと根本的な考え方の問題に触れている。なるほどなと思った。しんがりという言葉が好きになったし石工みたいになりたいと思った。

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    2022年02月03日
  • わかりやすいはわかりにくい? ――臨床哲学講座

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    わかりにくい問いをわかりやすい形にパッケージングし答えを出すことが知的な営みと思われる節があるが、わかりやすくする中で削ぎ落とされてしまうものの中に本質が宿っているかもしれない。
    本質を失った問いは解いても解いても解決には向かわない。
    まずはそのまま受け入れる、向かい合う事が良く生きる為の第一歩かもしれない。

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    2022年01月29日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    中高生向けとして編まれた本
    私は三十代のおっさんだが、内田さんをはじめとした学者、活動家の方々がどういうメッセージを送るのか興味深く読めた。

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    2022年01月11日
  • だんまり、つぶやき、語らい じぶんをひらくことば

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    物凄く平易な言葉で物凄くモノの本質を語っている。同じものを見て同じように感じる人とより、差異を感じる人との方が「語らい」となる。言葉を通してお互いの本質を感じ取る、それこそがコミュニケーションである。

    何度も何度も読み返したくなる。

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    2021年11月30日
  • 京都の平熱 哲学者の都市案内

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    京都旅の折に、京都を中心として展開している大垣書店で購入。鷲田清一は哲学者で、さまざまな文章を書いていて、僕にとっての初めての鷲田の文章は高校生の時の現代文の時だったと記憶している。自身が京都で生まれ育ち、京都大学で哲学を専攻していた学生だった。市を走るバスの206号系統の道筋をなぞり筆者独自の京都への眼差しを追体験する。京都にいながら読むことで臨場感や思いを馳せることのできた本。

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    2021年11月06日
  • 「待つ」ということ

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    私は迎えにいくのでなくただ待つという行為に意義を見出したいらしい。哲学者であるからロジックの正偽説明もあるが興味ないのでそこは読み飛ばした。以降は本からの引用です。//待つというより迎えにゆくのだが、迎えようとしているのは未来ではない。ちょっと前に決めたことの結末である。偶然を待つ、じぶんを超えたものにつきしたがうという心根をいつか喪ったのだろうか。なんの「応え」もないままそれでも「応え」を待つということ、それはその「応え」をいつか受け容れるものとして、それまで身を開いたままにしておくということである。何も希望しないという最後のこの希望がなければ待つことはあたわぬ…。意識が緊張すればするだけ、

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    2021年10月17日
  • 哲学の使い方

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    とてもおもしろい。
    哲学に興味があり、本を読む中でもともとおもしろい哲学者だと思っていた。一つ一つの話は短いが、説明がわかりやすく、それでいておもしろいと思う。

    当たり前だと思っていた常識、生活などについて鋭く切り込んでおり、疑問を投げかけたり、矛盾点を洗い出したりしていた。そのため、ハッとされられた話がいくつもあった。世界の見方が変わった。
    違いの章は仕事について考えされられ、この章の話は、考えさせられた。専門性の罠、悲しい目、水筒、うなぎが良かった。

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    2021年09月24日
  • 都市と野生の思考(インターナショナル新書)

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    対話が面白い、読みやすい
    ファストフードを食べる姿を見て、チンパンより孤独。そう言う意味では人類史は退化している

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    2021年08月15日
  • 街場の平成論

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    内田が、編集した各界の有識者による平成論集。

    日本がアメリカの属国であるということをモチーフに戦後のステージを整理し、かつ平成を総括した内田の洞察には恐れ入った。そして、自分なりの平成論を書いてみたいと思った。

    一通り読み終わり、いろいろな視点があるものだと思う。
    中でも面白いのは、
    日韓平成史
    ポストヒストリー
    消費者主権国家
    個人から群れへ
    といったあたりか

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    2021年07月27日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    まえがきに掲載されている「寄稿のお願い」で書かれている通りに、書かれていることは、一人ひとり違った切り口の「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」のメッセージ。

    本当に私が中高生だったら、偶然にでも見つけて手に取って欲しい。手に取れるところに存在して欲しい。

    政治学者、疫学者から宗教学者、そしてアーティスト。

    アジカンの後藤さんの文章は、不意打ちでもあり、なんか涙出た。

    突きつけられつつも、著者たちがある意味突き放してくるからこそ、信頼感があって温かい。

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    2021年07月25日
  • 「待つ」ということ

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    おそらく鷲田さんがこの本を書いた当時よりもずっと、現在は「待てない」社会になってしまった。「待つ」ことにそれほど思いを馳せる機会も少なくなってきた中、非常に興味深い内容だったと思う。

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    2021年06月27日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    ポストコロナ期という題名が気になって読んでみた。
    いろんな著者の考えを知れて興味深い。

    権威にただ従うだけではダメなこと
    自分の頭でよく考えること
    周りの空気に流されなくてもいいこと

    が、いろんな立場の著者から述べられている。

    わかっていても難しいんだけどね、というのが
    大人になってしまった自分の言い訳だけど。

    この先が、少しでもいい未来が待っていますように。

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    2021年05月23日
  • 「待つ」ということ

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    「生き方」シリーズ。渡辺和子さんの著書に「エレベーターの閉ボタンを押さないようにしようと思う」という記述があり、「待つ」ってことを考えてみようと購読。確かに現代は、スマホやアプリのおかげで待たなくて良い時代になっている。確かに便利なのだが、待たされる=価値がないと短絡的になっていないか、待つことの価値もあるのではないか、ということを考えさせられる。例えば、子育ては待つことの方が多いが、待ったことの結果として(笑った!言葉を話した!歩いた!大きくなった!)などの大きな喜びがある。傾聴というのも「相手の発言を待って聴く」というもので、信頼関係を築くコミュニケーションに必要な姿勢である。著者は、「み

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    2022年04月11日
  • 「待つ」ということ

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    ネタバレ

    待つのが苦手、というか待てるけどすぐにイライラしちゃう性格で(自覚あり)、おだやかに待てる人になれるヒントを求めて読んでみた。
    時の流れとか、待つの対象だとかガチ考察(臨床哲学)に触れてみて、少しだけ冷静に待つことができるようになった気がする。
    「待つ」って、もはや人生のテーマ。

    p.14~15 香月泰男のシベリア抑留中の随想の文章があって、テンション上がった。

    p.41には、武蔵と小次郎の引用があって、山口県民ちょっと嬉しい。  

    p.16 「忘れていいことと、忘れたらあかんことと、ほいから忘れなあかんこと」映画『沙羅双樹』より

    p.25 「いま」の幅についての考察。「いま」エモい!

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    2025年05月23日
  • てつがくを着て、まちを歩こう ――ファッション考現学

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    服装が身ごなしを誘導しているという話が印象に残っている。社会的に女性にされていく過程のなかに、服装による影響があることはわかっていたんだけれど、ふるまいへの強制力には気づいていなかった。

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    2021年03月30日
  • 京都の平熱 哲学者の都市案内

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    京都で学生生活を送れて良かったなぁと思う一冊。

    受験期に鷲田清一さんの文章に苦しんだ経験がありましたが、この本は凄く面白く読めました。過去に、受験勉強の中で出会った作品も実は凄く面白いものだったのかも、

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    2021年03月27日
  • 濃霧の中の方向感覚

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    鷲田先生のような碩学が紡ぎ出す言葉は、とかく自分たちが置かれている状況を見失いがちになるところへ、確かな道しるを示してくれている。

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    2021年03月25日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    コロナ後の世界を想定しているため、コロナに対する寄稿が大半を占めるが、むしろbeforeコロナにあった問題が断絶せず続いていると感じた。
    内田樹さんのベーシック・インカムについての話はブルシットジョブ(くそな仕事)から人を解放する方法の1つだと感じた。

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    2021年02月27日
  • 死なないでいる理由

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    鷲田清一氏の哲学エッセイ。
    1章で寂しくなりつつある現代を表現し、2章で「いのち」・「幸福」をもとに死なないでいる理由を考察している。
    プロローグで死について記載しているが、
    『「死ぬ」ではなくて「死なれる」ことが〈死〉の経験のコアにある』、これにははっとさせられた。
    現代の生命のあり方を身近な視点から分かりやすく問題提起し、解き明かしており、読みやすい。普段分かってるのに自分が全く意識していないことも多かった。

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    2021年02月21日