鷲田清一のレビュー一覧

  • だんまり、つぶやき、語らい じぶんをひらくことば

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    講演を活字化したものなので、ちょっと読みにくい。
    自分の発言や言葉に迷いがある中高生は、一読して損はないと思う。

    以下、心に残った箇所。

    どうして、そういう聴き流す、聴いたフリをする、聴いてないフリをする、聴かなかったことにする、あるいは芝居でもいいから「ほう、ほお、ほーう」などと、一見ふまじめそうに見える聴きかたをするのが重要なのか⋯⋯。それは、しゃべるほうが、かなり危うい状態にいるからなんです。
    じぶんを語りなおす、これまでとちがったふうに、ひとの前でじぶんを話せば、じぶんが壊れていくプロセスを見せることになる。うまく語りなおせたらいいけれど、語りなおしに失敗してしまうプロセスを相手に

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    2022年12月25日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    斎藤幸平さんの名前があったので読んでみた。
    一番心に残ったのは平川克美さんの文章だろうか。会社勤めするようになって当たり前のように見聞きしてきた経済合理性。原価を絞り、無駄を排除して、より低価格の製品を提供する。お客様の要望に応え、お客様が期待する以上の価値を生み出すこと。製造業をはじめ、経済はそのようにして成長するものだと思っていた。
    しかし、現在は総供給が総需要を上回っている状態。必要ないものを売るための広告やマーケティングなど、ブルシットジョブ(この本で言及してる人の多いこと!)が蔓延し、限られた利潤を確保するために「集中と選択」という言葉に現れるように、偏った資源配分をし、競争優位性の

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    2022年12月14日
  • 大事なものは見えにくい

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    すごく久しぶりに再読
    つらつらと書かれたエッセイ集
    一つ一つの文章は短いので、一つの主題をそこまで掘り下げない
    さらりと読めてしまう
    考えることの取っかかり集といったかんじ

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    2022年11月26日
  • じぶん・この不思議な存在

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    今の自分には難しかった。

    他者の他者として自分は存在する。自分で自分をみることは一生できない。他者の中に自分がいないことが、一番苦しい。

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    2022年11月23日
  • 京都の平熱 哲学者の都市案内

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    鈴木理策のモノクロ写真がよい。京都の人が大阪のことは良きライバルで時に理解者と思い、兵庫は友だちで東京は反面教師のように思っているのがわかるなか、奈良のことは根っから軽んじているのが文章の端々から窺えるので笑ってしまう。あと意図的に視点を限定しているのだろうけど、本書は「男の都市論」に留まっているとも思う。

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    2022年11月07日
  • てつがくを着て、まちを歩こう ――ファッション考現学

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    印象⇔表現

    いき=諦めと意気地と媚態が織りなす綾のこと

    はずし=かっこよさ

    104 身体の象徴的切断

    125 メルロポンティ「まなざしによる触診」

    196 椎名林檎

    装飾過剰・演出過剰→らしさ→らしさの台無し

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    2022年11月07日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    大半はゴミだか 中田さんのは素晴らしい 二つの真理と偽りの神に気をつけろ まさにそのあと起こったこと

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    2022年05月01日
  • 哲学の使い方

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    ネタバレ


    後半はよくわからなかった為、第一章のみまとめ

    哲学とは「〇〇である。」ではなく、「哲学とは何か。」という問いから始まる。例えるならばスタートラインに立った時、ここは本当にスタートラインだろうかと問うことこそ哲学なのだろう。カントの「哲学を学ぶことはできない、人はただ哲学することを学びうるのみだ。」という言葉はまさに的を得ている。
    人が哲学に焦がれるのは直面している困難をうまく解決できないときだ。そしてそういった困難は正解でないことがある。それに対し我々が紡ぐべき思考というのは、わからないけど大事だということをわからないまま正確に対処することだ。ここで重要なのはわからない問題に対して安直な理

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    2022年04月18日
  • じぶん・この不思議な存在

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    前半では、「自分」は他人と関わって何らかの役割を持ち、「他社にとっての他者/誰か」でいる、ということを区分けなどを使って説明し、後半では、他者と自分の関わりについて深堀されていた。

    作者いわく、「ふつう」とは、同じ区分けを共有している時に感じるものである。その例として作中では男女の区分けなどをあげているが、今はジェンダーというボーダーを超えた概念が生まれていて、それがきっと新しい「ふつう」にあたるのかなと思った。
    「ふつう」という言い方はあまり個人的には好きではないが、それはきっと「ふつうじゃない」=「おかしい」と感じてしまうような感覚を自分が持っているからだと思う。「じぶん」を認識するため

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    2022年03月05日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それでも幅広い年代と専門分野にわたっています。
    そしてみなさん暗くなりがちな話題にも関わらず、暖かで柔らかい前向きな文章を書かれており、こちらも穏やかな気持ちでページをめくり続けることが出来ました。

    全体を通してある程度共通だと感じたメッセージは
    •現在や過去(大人、制度、システム)を信じすぎないでね

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    2022年02月07日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。

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    2021年11月03日
  • じぶん・この不思議な存在

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    高校2年生の時に一度読み、
    自分の価値観に影響を与えた本。

    当時は不明確な箇所が多かったのを覚えている。
    今回、久々に自分の成長を感じる期待も込めて再読。そして2周した。

    内容としては『じぶん』とは何?という問いに対しての著者の思考の流れが描かれた本。

    (以下、あらすじ)
    まず、自分の身体は自分ではよく分からない。医者や機械に診てもらわないと何が起きてるのか不明確。また、身体は他人や別のもの(義足など)と取り替え可能であるし事故などで喪失しうる、しかしその場合でも『わたし』は変わらない。では『わたし』とは物理的・身体的な特徴ではないのだろう。

    (紆余曲折と少しの飛躍を行い)『わたし』と

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    2021年07月28日
  • 二枚腰のすすめ――鷲田清一の人生案内

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    二枚腰というのは面白い考え方だし、如何にも鷲田さんらしい。一つのものの見方があれば、当然反対のものの見方がある。人生の「はずれ」といわれていることも、一つの見方でしかなく、「はずして」見てみるというほかの視点が大事になるということだな。

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    2021年07月25日
  • 「待つ」ということ

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    ネタバレ

    「待つ」ということを、哲学的に深く掘り下げてゆく本。
    臨床での考え方も出てきます。
    待つからにはまず時間軸が出てくるが、最終的にはその時間軸さえも超越してゆく。
    ここまでくると、禅問答的で難解です。

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    2021年07月19日
  • 大人のいない国

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    ゲームマスターが居るような気になってしまう
    つまり責任者出てこい!の思考
    そうなったら全てが他人任せになっちゃうね

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    2021年06月23日
  • 二枚腰のすすめ――鷲田清一の人生案内

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    新聞へ投書する悩み相談とその回答が本になったもの。いろんな人生のひとがいろいろな悩みを抱えて生きてるんだなと思えるし、全然立場が違うひとの悩みでも、なんか全部じぶんに通ずるところがあるようにも思える。
    悩んでる状態って、とても視野が狭くなって自分のことしか見えなくなってる状態でもあるんだなと思った。いちど深呼吸して、自分から意識を離したり、自分を取り巻く周囲のひとたちの立場で考えてみたり、問題の切口を変えることで見えてくるものがあるのかな。

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    2021年03月30日
  • 岐路の前にいる君たちに ~鷲田清一 式辞集~

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    日々の仕事やプライベートで忙しくなって、学びにゆとりを持てなくなった時は鷲田さんの本に立ち返る。やっぱりハッとした。教養の大切さ。分かりにくいものから逃げない、分かりにくいものは分かりにくいまま理解する姿勢、また複眼の姿勢を大事にして、答えを急がないこと。

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    2021年03月21日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    若い人からベテラン著者まで、さまざまな視点で、ポストコロナについて書かれていました。

    蔓延するウィルスがどのようなものか、また、そこから受ける我々の生活への影響とこれからの展望。

    いずれにせよ、近代的思想に基づいた人間の行動から生み出された歪みだということは一致しているように思える。

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    2021年03月18日
  • 「待つ」ということ

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    すぐ行動することが尊ばれる時代に待つというテーマで気になった。哲学の話など、少し読むのに力がいるかもしれない。

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    2021年03月05日
  • 「待つ」ということ

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    私がしていることは「待つ」ということなのではないか、そんな気がして読んでみた本。
    待つという行為が丁寧に紐解かれて、自分の心の中と長電話できたような時間だった。
    目が洗われるような気持ちで読んだのは、ゴドーを待ちながらのくだりのところ。
    暇つぶしのために待っている、というところ。
    わたし、これだ、と思った。
    毎日を潰していくように生きているから、待つものが必要なのだ。
    それは、待つことで人生の気が紛れるから(私の場合)。
    でも、そんな待ち方なんかいやだ。
    だいたいそれは、待ってるのとは違うじゃないかとも思う。
    そして最後の章にうっすらと、答えが書いてあったように思う。
    開く、自分を。
    それが本

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    2021年02月12日