鷲田清一のレビュー一覧
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ネタバレ内容は難しくないが独特な文体で頭に入ってきづらかった。
じぶんが誰なのかはじぶんでは決められず他者との関わり合いを通じてそれを確認していくこと。本書ではそれを「他者の他者としてじぶんを確認していくこと」と言っている。そしてそれは受け身の姿勢では実現できない。
ボランティアに身を置く人たちがその一例。
また面白かった話としてオウムの例が挙げられていた。信者たちは常に受け身の存在としてしか語られてこなかった。信じたいというより信じさせてほしいという意識、じぶんのこれからを決めてほしい、なにをしたらいいか言いきってほしいという願望があり、それ故に抜け出せなくなっている。
一方で事件を見る側にとっ -
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長い、そして難しかった…。
近代以降の国内外の膨大かつ複雑な「所有」をめぐる哲学・思想から、「所有」とは何かを精緻に定義しようとする試み。
本書の内容を正確には理解できていないが、「所有」は「わたしのもの」ではなく、過去あるいは現代の人から適切に配置された「受託」にすぎない、これを「わたしのもの」って国、社会、個人が誤解しているところに収奪、搾取や戦争、紛争が起きるってことなのかなあと。端的に言えば、人は他の人と共生し世代的に連続してるんだよ、そのことを忘れて好き勝手しちゃだめだよってことだと思う。それはおそら著者の思想的・価値的な核だと考えられる。この点には共感できるところもあ -
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ネタバレ読書メモ&感想
わたしってだれ?
顔・身体こそ自分が1番知らない
性格や性の差異は社会の中で形成される
「わたし」という言葉も社会に認められて適応する
→個人の私的可能性を捨て社会秩序の中に入れ込んでいる
成長で属性を身につけている訳ではなく、色々な可能性を失っているのでは。これが生きるということ
私たちは物事を解釈し区別して生きている
自分を他者ではないものと認識する
「ふつう」とは世界の解釈を共有していることにすぎない
自分は「非わたし」と差異化して分かることなのに、内部に問う
「アイデンティティはn個の属性によるn次空間上の座標」って良いね
他者にとって意味のある存在とし -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が存在するためには、他者に他者として認められなければならない。だから、親族のためにする家事、介護では、奉仕が当然と受け止められてしまい、自分の存在価値を認めることが出来ない。
しかしながら、自分という存在がぼやけることにはある種の快感があり、他者への異常な献身が例にあたる。(近年の推し活ブームもこれかも)
じぶんになるということは、ありえたかもしれない自分を棄てること。
親に「子供とは気が合わない」と言われたら、親は子を他者として認めたということであり、こちらの勝ちである。
〜ここまで本の内容〜
人生というものを一貫したストーリーとして捉えるのは間違っているが(筆者の主張)、昨今自分の人生 -
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久々の鷲田清一。
老いや身体の不自由さを身を以て体感しているからだろうか、上手くいかなさをはらんだ言葉の運び方になったような気がする。
「やましさ」という言葉と、面と向き合う機会になった。
災害や争いで苦しんでいる人を知りながら、自分だけがのうのうと生きていることへの罪悪感。
どうして人は、人と比べてしまうのだろう。
知らなければ、比べなければ、味わうことのない感情が沢山ある。
コロナ禍におけるエッセイも沢山詰まっている。
身体や場について論じてきた著者が目の当たりにしたソーシャルディスタンス。
けれど、著者自身も、自身の生のために守らざるを得ない規範であったことだろう。 -
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・様々なテーマから、「表層」への享楽が浮かび上がる
哲学教師の職を得た三十代には、ひとが科学の基礎づけなどという「重い」仕事をやっているときに、顔や皮膚というもっとも表層的な主題に没頭した。そのあと、二十世紀の思想史から消え、だれも見向きもしない二つのテーマ、所有と幸福の問題に取り組んだ。 こだわる対象は刻々と変わってきたけれど、こだわりそのものは全然変わっていない。が、そのかたちには心なしかうらぶれたところがないではない。そう、洗い場の使い古したスポンジのように。
>>>本書、p214
この部分で出てくる、「表層」が、ケアや政治の言説、デザインからファッション、ブラン -
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Posted by ブクログ
⚫︎対談形式が多いからサクッと読めるね
⚫︎内田さんは日本辺境論は面白かったし、わかりやすくて読みやすい。ゆっくり読めば咀嚼できる丁度いい内容。あ、これ以上いくと無理だなってとこで止まる絶妙な文体。
⚫︎成熟した大人がいないのは、まあしょうがないのかもなあとか、そもそも自分だってなあとか…政治家は国民のレベルを写す鏡だから、結局日本人が成熟していないってこと?でもそれもなんだか安易な自虐論理みたいで嫌だなあ。
⚫︎内田さん、ネットだとよく炎上しているイメージだけど、本はしっかりしているよね。大学の教授だったこともあり、話が分かりやすい。
⚫︎なんというか、ちょっと神霊的な話も出てくるけど、それ