夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先月、著者の長編「エヴェレスト 神々の山嶺」を読み終え、改めてド真ん中の山岳小説の面白さを知ったことでながらく積読となっていた本書を手にしてみました。
本書は「エヴェレスト 神々の山嶺」とは違い、どこか幻想的な雰囲気を醸し出しています。
8作の短編集ですが、ガチの山岳物ではなく、山を舞台としたそれぞれに趣きがある物語です。
山を愛し、自らも山に登ってきた著者の小説群より、山の臨場感と霊気に満ちた作品を厳選し、表題作を併録。山で起こる幻想的な話、奇妙な話、恐ろしい話など山のあらゆる側面を切りとった、著者初の山岳小説集!
内容(「BOOK」データベースより)
山が、そいつに声をかけるんだよ、長谷。順番が来たことを教えてくれるんだ。―お前の番だよ。こっちへおいで、と。(表題作「呼ぶ山」より)山を愛し、自らも数々の山に登ってきた著者の作品群より、山の臨場感と霊気に満ちた7作品を厳選。『神々の山嶺』のスピンオフである表題作を併録した。山で起こる幻想的な話、奇妙な話、恐ろしい話…人々を魅了してやまない、山の美しくも妖しい側面を切り取った著者初の山岳小説集。
著者について
●夢枕 獏:1951年、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。77年「カエルの死」で作家デビュー。89年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、98年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『陰陽師』『キマイラ』『闇狩り師』『サイコダイバー』など人気シリーズ多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
夢枕/獏
1951年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Posted by ブクログ
夢枕獏さんの山に絡んだ短編集。
過去に読んだ事もあるヤツあったけど、何か摩訶不思議な話しばかり。
夢枕獏さん自身も山が好きで、作家を目指して、山小屋で働いたりしてたみたい。
しかし、山って、不思議な感じやな。
多分、私は行かんけど。
しんどい思いして、行く気はゼロ!
こんな怪しい世界に出会えるのなら、行きたい気もするけど、何か出て来る人は、山で、大変苦労してる。それも死ぬか、生きるか、紙一重という…
こんな経験したら、摩訶不思議な事も起こりそう。
こんな山に魅せられる〜
でも、でも、でも、キツ過ぎて…
幻想的な雰囲気に魅せられながら、読んでるだけが一番か…^^; -
Posted by ブクログ
江戸版陰陽師って言葉に誘惑されて…
うん!ええ感じや!
でも、人ならざるモノをやっつけるんやけど、激しい闘いというんではなく、めっちゃ優雅というか華麗な…
こういうのもええ!
私生活も優雅そうで、これには少し嫉妬してしまう…日々、バタバタ生きてるモンとしては、羨ましい限り!
こんな妖が出て来たら、もう我々にはどうする事も…
また、江戸時代なんで、夜は暗く妖たちのものなのかもしれん。
こんな人ならざるモノ専門屋さんが、江戸にもおるという設定も面白い。
短編の形はとっているが、はじめは、自己紹介みたいな…
最後の桜怪談からが、本番。遊斎もカッコええけど、土平もなかなか。
面白いシリーズ開始!
しかし、夢枕さん!この時期に新シリーズ登場させて、完結まで持っていける?
それが唯一の懸念事項! -
Posted by ブクログ
夢枕獏の長篇時代小説『大江戸釣客伝〈上〉〈下〉』を読みました。
ここのところ、時代小説が続いています… 夢枕獏の作品は5年前に読んだ『鳥葬の山』以来なので久し振りですね。
-----story-------------
生類憐みの令で釣り人はどう生きたか。
人間の愚かさ、気高さを釣りの世界を通して描く。
〈上〉
時は元禄。旗本、津軽采女は小普請組という閑職がゆえ、釣り三昧の日々を送っている。
やがて、義父・吉良上野介の計らいで「生類憐れみの令」を発布した、将軍綱吉に仕えることになるが・・・。
同じ頃、絵師朝湖と俳人基角は江戸湾で土左衛門を釣り上げた。
果たしてその正体は? 釣りの泥沼から覗く元禄時代。
〈下〉
釣り船禁止令でお咎めを受けた朝湖は三宅島へ島流しに。
その間赤穂浪士の討ち入りがあり、采女は敬愛する義父・上野介を失う。
そして江戸の町が大地震による火災で炎上、周辺は津波に襲われる!
豪華登場人物で描かれる、元禄の歴史と人間ドラマ!
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2011年(平成23年)に刊行された作品で、同年の第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞を受賞し、翌年の第46回吉川英治文学賞を受賞… 文学賞3冠達成の時代小説です。
■序の巻 幻談
■巻の一 沙魚
■巻の二 技師
■巻の三 安宅丸
■巻の四 鯛
■巻の五 水怪
■巻の六 釣心
■巻の七 密漁者
■巻の八 側小姓
■巻の九 無竿
■巻の十 釣り船禁止令
■巻の十一 釣秘伝百箇條
■巻の十二 夢は枯れ野を
■巻の十三 この道や行く人なしに
■巻の十四 其角純情
■巻の十五 島流し
■巻の十六 初鰹
■巻の十七 松の廊下
■巻の十八 討ち入り前夜
■巻の十九 討ち入り
■巻の二十 元禄大地震
■巻の二十一 霜の鶴 狂える猿
■巻の二十二 弥太夫入牢
■巻の二十三 忘竿堂
■結の巻
■―あとがき― 夢の釣り宿から
■解説 小説ものくるい 北方謙三
綱吉治世の元禄時代、釣りに出た絵師・多賀朝湖(たがちょうこ)と俳人・宝井其角(たからいきかく)は江戸湾で屍体を釣り上げる… 竿を持ち、笑みを浮かべながら流れ死んだ男の正体は? 一方、旗本・津軽采女(つがるうぬめ)は小普請組という閑職がゆえ、釣り三昧の日々を送っていたが、義父・吉良上野介の計らいで、「生類憐みの令」を発布した将軍・綱吉の側小姓となる、、、
綱吉とのトラブルがきっかけとなり城勤めを辞したにも拘わらず「釣り船禁止令」のため釣りが出来ない采女は、釣道を極めんとしたという投竿翁の足跡を追う… 赤穂浪士討ち入りで敬愛する義父・上野介を失う采女。
綱吉の相次ぐ禁令発布に反抗した朝湖は三宅島へ島流しとなり、江戸では支援の秘策が練られる… そして江戸の町が大地震による火災で炎上、周辺は津波に襲われる! 世間が騒がしいなか、釣り人たちの運命は!? 最古の釣り指南書『何羨録(かせんろく)』を著した津軽采女を中心に描く、釣りに憑かれた人々の活躍、、、
元禄の世の釣り勝負の妙、名人の業… 愚かで滑稽、しかしロマンと夢溢れる釣りに生きた激動の元禄の男たち、豪華登場人物で描かれる、元禄の歴史と人間ドラマ!
江戸幕府の第5代将軍・徳川綱吉によって制定された天下の悪法と評される「生類憐みの令」により翻弄される、元禄時代の釣りキチ、釣りバカたちの生き様、運命を描いた作品… 実在の人物を登場させながら、松の廊下の刃傷事件や赤穂浪士の討ち入り、元禄大地震等の当時の出来事を絡めてあることや、釣りに関する蘊蓄を織り込むことで、リアリティのある作品に仕上がっていましたね、、、
『何羨録』は実際に存在する日本最古とされる釣り専門書だそうですし、著者の津軽采女も実在の人物なんですねー 時代考証もしっかりしている印象だし、読みやすい文体で800ページを超えるボリュームだけど一気に読めました… 釣りのことを知らなくても愉しめますが、釣り好きだったら、もっともっと愉しめると思いますね。
面白かった♪ -
Posted by ブクログ
夢枕獏の長篇時代小説『大江戸釣客伝〈上〉〈下〉』を読みました。
ここのところ、時代小説が続いています… 夢枕獏の作品は5年前に読んだ『鳥葬の山』以来なので久し振りですね。
-----story-------------
生類憐みの令で釣り人はどう生きたか。
人間の愚かさ、気高さを釣りの世界を通して描く。
〈上〉
時は元禄。旗本、津軽采女は小普請組という閑職がゆえ、釣り三昧の日々を送っている。
やがて、義父・吉良上野介の計らいで「生類憐れみの令」を発布した、将軍綱吉に仕えることになるが・・・。
同じ頃、絵師朝湖と俳人基角は江戸湾で土左衛門を釣り上げた。
果たしてその正体は? 釣りの泥沼から覗く元禄時代。
〈下〉
釣り船禁止令でお咎めを受けた朝湖は三宅島へ島流しに。
その間赤穂浪士の討ち入りがあり、采女は敬愛する義父・上野介を失う。
そして江戸の町が大地震による火災で炎上、周辺は津波に襲われる!
豪華登場人物で描かれる、元禄の歴史と人間ドラマ!
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2011年(平成23年)に刊行された作品で、同年の第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞を受賞し、翌年の第46回吉川英治文学賞を受賞… 文学賞3冠達成の時代小説です。
■序の巻 幻談
■巻の一 沙魚
■巻の二 技師
■巻の三 安宅丸
■巻の四 鯛
■巻の五 水怪
■巻の六 釣心
■巻の七 密漁者
■巻の八 側小姓
■巻の九 無竿
■巻の十 釣り船禁止令
■巻の十一 釣秘伝百箇條
■巻の十二 夢は枯れ野を
■巻の十三 この道や行く人なしに
■巻の十四 其角純情
■巻の十五 島流し
■巻の十六 初鰹
■巻の十七 松の廊下
■巻の十八 討ち入り前夜
■巻の十九 討ち入り
■巻の二十 元禄大地震
■巻の二十一 霜の鶴 狂える猿
■巻の二十二 弥太夫入牢
■巻の二十三 忘竿堂
■結の巻
■―あとがき― 夢の釣り宿から
■解説 小説ものくるい 北方謙三
綱吉治世の元禄時代、釣りに出た絵師・多賀朝湖(たがちょうこ)と俳人・宝井其角(たからいきかく)は江戸湾で屍体を釣り上げる… 竿を持ち、笑みを浮かべながら流れ死んだ男の正体は? 一方、旗本・津軽采女(つがるうぬめ)は小普請組という閑職がゆえ、釣り三昧の日々を送っていたが、義父・吉良上野介の計らいで、「生類憐みの令」を発布した将軍・綱吉の側小姓となる、、、
綱吉とのトラブルがきっかけとなり城勤めを辞したにも拘わらず「釣り船禁止令」のため釣りが出来ない采女は、釣道を極めんとしたという投竿翁の足跡を追う… 赤穂浪士討ち入りで敬愛する義父・上野介を失う采女。
綱吉の相次ぐ禁令発布に反抗した朝湖は三宅島へ島流しとなり、江戸では支援の秘策が練られる… そして江戸の町が大地震による火災で炎上、周辺は津波に襲われる! 世間が騒がしいなか、釣り人たちの運命は!? 最古の釣り指南書『何羨録(かせんろく)』を著した津軽采女を中心に描く、釣りに憑かれた人々の活躍、、、
元禄の世の釣り勝負の妙、名人の業… 愚かで滑稽、しかしロマンと夢溢れる釣りに生きた激動の元禄の男たち、豪華登場人物で描かれる、元禄の歴史と人間ドラマ!
江戸幕府の第5代将軍・徳川綱吉によって制定された天下の悪法と評される「生類憐みの令」により翻弄される、元禄時代の釣りキチ、釣りバカたちの生き様、運命を描いた作品… 実在の人物を登場させながら、松の廊下の刃傷事件や赤穂浪士の討ち入り、元禄大地震等の当時の出来事を絡めてあることや、釣りに関する蘊蓄を織り込むことで、リアリティのある作品に仕上がっていましたね、、、
『何羨録』は実際に存在する日本最古とされる釣り専門書だそうですし、著者の津軽采女も実在の人物なんですねー 時代考証もしっかりしている印象だし、読みやすい文体で800ページを超えるボリュームだけど一気に読めました… 釣りのことを知らなくても愉しめますが、釣り好きだったら、もっともっと愉しめると思いますね。
面白かった♪ -
Posted by ブクログ
ネタバレ晴明様特集をしていた『オール讀物』2022年8月号を既読だったので、純粋に初読だった作品は『哪吒太子』くらいだったかもしれない。
他も上記のものを読んでいると既視感のある作品だったし。
それでも、一冊で様々な方の晴明様、もしくは陰陽師話が読めるのはお得である。
そして、改めて夢枕獏先生の晴明様と博雅様の抜群の安心感と安定感が身に染みるという。
個人的にはやはりこの二人を見たいと思ってしまうので、他の作家さんが書かれた話でも二人が出てくるとつい思い入れが。
ゆえに『耳虫の穴』と『博雅、鳥辺野で葉二を奏でること』は特にお気に入りである。
第三者視点から見るとあの二人はああ見えるのかと思えたのもよかった。
また、時代は平安だけに限らず、室町や戦国時代もあり、本人たちが直接出てこない話も収録。
全部が全部、晴明様・博雅様コンビが拝める話ではないので、その点はご注意を。