登場人物が多くて一覧表や頁を行ったり来たりするかと思えば文体が読みやすかったのでそんな心配は無用だった。
その代わり長安の市街図を度々捲ってたけれど。
空海と逸勢の会話がテンポ良くて良かった。
なんだか「陰陽師」のコンビを思い出す。
空海は一体何処まで見据えてるんだろう?
頭の中どうなってるんだろう?って思ってしまった。
だけど達観してる様でしてない。「賢しいのはいけない」と思う人間臭い所もある。
まだ猫や綿畑からの声等々謎は解明されないまま。
さて唐の都・長安で空海は何を見、何を聞き、密を奪って行くんだろう。