【感想・ネタバレ】沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年11月28日

『陰陽師』の安倍晴明とも通ずる空海への半端ない安心感。
そして橘逸勢との気持ちの良い掛け合い。
読者の気持ちとしては天才・空海への尊敬の気持ちは逸勢側だろう。
舞台が唐ということもあり難しいかなぁと思ったが、全くの杞憂だった。
『陰陽師』と違う所は、一巻では一件落着しなかった所だ。
読み応えがあり怪...続きを読む異の謎が気になるので早く続きを読みたい。

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Posted by ブクログ 2022年05月02日

 一応、小説ですが橘逸勢のキャラなどは別にして空海の足跡としてはかなり史実に基づいて書かれている秀逸な作品です。
 空海の凄さを知る上では楽しく読める(但し、文章量が多いのは覚悟して…)作品だと思います。

 龍海

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Posted by ブクログ 2021年10月20日

重い話ではあるはずだが、空海と逸勢の軽妙な掛け合いと展開の早さであっという間に小説の世界に飲み込まれていく。次の展開が気になる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月23日

以前DVDで見た空海美しき王妃の謎の原作本。ずっと読んでみたかったのだが、先日BSで陰陽師の映画が放送されてたのをきっかけにここに来てやっと手出し。結論すごく楽しかった。
当時の長安の空気感や風物、宗教まで、色々楽しめた。ホントに当時の長安は国際都市だったんだなー。ゾロアスター教豆知識、仏教豆知識と...続きを読むか、教養的な部分も面白かった。ストーリーは陰陽師で慣れた伝奇物。ホラーテイストもありちょっぴり怖いが、空海が染谷将太さんの顔で余裕をかましまくるので安心して読める。
分厚めだが行間スカスカでテンポよく読めるので、あっという間に読み終わる。2巻にも期待。

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Posted by ブクログ 2021年07月22日

次の展開に不安になりつつも空海なら大丈夫という安心感を持って読めた作品。(映画を先に観た影響もあるかもしれませんが。)
作風が読みやすくとても好きです

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Posted by ブクログ 2021年03月22日

何となく思った以上に厚めであった文庫本が4冊…読み始めると「続き」が気になってドンドン読み進めてしまう。作中に出て来る“呪”(しゅ)というような不思議な力で操られでもしているかのように、本の頁を繰る手が停められなくなってしまう。
「沙門空海」とは、かの弘法大師こと空海が生涯に亘って最も頻繁に用いたら...続きを読むしい自称で「僧侶の空海」という程の意味合いであるということだ。本作の主人公がこの空海である。
題名に「唐の国」と在るが、本作の物語は作中では「密」と呼ばれている、後に空海がもたらす密教、真言宗を学ぶべく唐に渡ったという時期に題材を求めた物語だ。
本作は空海に纏わる伝記的な事柄、空海が著したとされる書物に在る事、或いは空海に伝えられたとして綴られた書物に在る事、様々な言い伝えというようなモノを盛り込みながら、空海が遭遇する怪事件の顛末が語られるという「伝奇」の物語、ファンタジーである。
“主筋”は空海が出くわした怪事件の顛末という「伝奇」の物語だが、“副筋”は空海が至ろうとした境地、唐での経験を通じてもたらされた密教に関すること、真言宗を完成させて行くまでという「伝記」の物語という要素が在るように思った。「作中の空海による思索」という体裁で、真言宗で説かれている様々な事柄を要領良く語ってしまっていると思えるような箇所も見受けられた。「伝奇」と「伝記」とが絡まり合い、独特な作中世界が展開している。

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Posted by ブクログ 2018年12月12日

面白かった。
キャラが微妙に陰陽師とシンクロしてるような気もするけど。
空海といえば、字が綺麗とか、即身仏とかしか知識が無かった。
超天才だったのかぁと思いながら、微笑ましく読んだ。

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Posted by ブクログ 2012年07月13日

空海が主人公となるものは初めて読んだが、面白い!天才でありながら、嫌味がないというか、すんなり受け入れられる。

映画化予定とのことで、こちらも楽しみだが、グロいシーンをどうするのか…。

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Posted by ブクログ 2024年01月05日

空海って唐に行くんだ!これはホント?
勝手に西遊記の三蔵法師のイメージで読んでたので空海の頭のキレとユーモラスさに面白すぎ。

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Posted by ブクログ 2018年11月14日

ひょっとして、読んだことあるかもって思いながら読んでたら、読んでなかったんだ!
やっぱり、この人の仏教伝奇モノは面白い!
空海と逸勢のコンビネーションは、ホームズ&ワトソン級!

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Posted by ブクログ 2018年08月01日

映画を観て、コレは原作を読まねば、と読み始めた作品。
読み進むに連れて映画なんてこの大作の上ッ面をサッとなでただけのもの。
獏さん、いつものことながらとんでもない作品を書いてくれます。
しばらくは楽しませていただきます。

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Posted by ブクログ 2018年03月08日

もっと堅物のお坊さんを想像していました。妓楼には通うし、他宗教の寺院に出かけたりと空海の宗教観は寺や経典の中だけには止まらないい。かなり好印象です。まだ一ノ巻なのにかなり面白い。

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久しぶりの長編読みました

2018年02月26日

空海には大変興味があり、司馬遼太郎の空海の風景に比べて、背景が唐での逸話を小説化したものでおもしろく一気に読めます。
 映画化され見ましたが、がっかりでした。

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Posted by ブクログ 2018年01月20日

映画が始まるということで、読んでみた。遣唐使として長安にやってきた空海と橘逸勢が奇怪な事件をといてゆく。空海が魅力的に書かれているし、空海と逸勢のやりとりも面白い。歴史が苦手な私だけれど、興味を持てた。少々長いのが気になるが、この先が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2018年01月07日

登場人物が多くて一覧表や頁を行ったり来たりするかと思えば文体が読みやすかったのでそんな心配は無用だった。
その代わり長安の市街図を度々捲ってたけれど。
空海と逸勢の会話がテンポ良くて良かった。
なんだか「陰陽師」のコンビを思い出す。
空海は一体何処まで見据えてるんだろう?
頭の中どうなってるんだろう...続きを読む?って思ってしまった。
だけど達観してる様でしてない。「賢しいのはいけない」と思う人間臭い所もある。
まだ猫や綿畑からの声等々謎は解明されないまま。
さて唐の都・長安で空海は何を見、何を聞き、密を奪って行くんだろう。

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Posted by ブクログ 2018年01月01日

若き日の空海と橘逸勢の活躍。 唐で起きる怪しき物の怪の動きが、皇帝の病気に関係する。 さてどうなる。2巻へ!

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Posted by ブクログ 2014年09月28日

夢枕さんらしい物語
陰陽師が空海になっただけ。
連載されたままのせいか、同じシーンが繰返し説明されるのが、いささか面倒だが、面白い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月28日

これ1冊じゃ完結しない続き物なので、この後の展開が気になるところで終わる。
夢枕獏って、すごい難解な文章を書くイメージがあったけれど、
思ったより普通に読め、かつそこそこ面白かったので、
なんだか意外だった。
漢文はちょっと目が滑るけど、日本語文もあるので、そうでもない。


ただ、読みやすい現代風...続きを読むの台詞回しにしているとはいえ、遣唐使の時代なのに「空海さん」とか「マハメットさん」とか人の呼び方をさんづけにしているのは、どうにも違和感があった。
せめて「殿」とかもうちょっとなかったんだろうか。

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Posted by ブクログ 2013年06月27日

本当に陰陽師と話の運び方が似ていますね(笑)主人公である天才空海と、その親友である橘逸勢を軸に物語は進みます。唐から仏教を日本へ持ち帰るという大いなる目的にため、陰謀に巻き込まれつつそれを利用し、また救いを与えつつ解決をしていくという流れ。天才が活躍するお話というのは、それだけで爽快感があるものです...続きを読むが、いい意味でのダイナミズムに溢れた一冊です。

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Posted by ブクログ 2012年03月25日

あらあら、こんなに「陰陽師」と雰囲気が似ていていいのかしら?とちょっと心配になったけど、でも、それはそれ。読み進めば舞台の違いできっちりストーリーが書き分けられていて面白いのです。

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Posted by ブクログ 2012年02月26日

空海の話。
天才を描く小説ってすごく難しいと思うけど、これは空海の天才さや魅力によってグイグイ引き込まれる。
夢枕獏が17年かけて執筆した大作だけあって、読み応えあり!

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Posted by ブクログ 2012年01月22日

空海と橘逸成が遣唐使船で密教を学びにいく話。空海って、こんなになんでもできたのかなあ…この人の「陰陽師」の清明さまと似てる感じ。
私は逸成のキャラが好きなので、もっと話に絡んできてほしいなあ。いつもついてくるだけってことが多いので。

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Posted by ブクログ 2020年10月02日

映画を観たときも思ったけれど、
空海≒安倍晴明
橘逸勢≒源博雅
平安京≒長安
という感じで、どうしてここまでそっくりなキャラにしちゃったんだろう…と内容に没頭できない『陰陽師』のパラレルワールドにしか思えない物語。

文章からその場の土のにおいや空気の振動までも感じさせてくれる作者さんなので、せっか...続きを読むくならば空海が優秀な単細胞、橘逸勢が案外しっかり者とシャーロック・ホームズ的な組み合わせにしても良かっただろうに…。

話のテンポもちょっと遅いかなぁ…。
むしろ『陰陽師』ならこのテンポに味があるんだが…。

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Posted by ブクログ 2020年01月02日

『陰陽師』の夢枕さんなのだから、長安はきっと魑魅魍魎の巷。
そういう安直な期待を持って読み始める。
そして、その期待は決して裏切られない。

天才、空海が遣唐使や同輩の留学生、橘逸勢らとともに入唐したところから物語が始まる。
優れた人は、その秀でた能力のため、常人から見れば超能力者なのかもしれない。...続きを読む
それを私は「聖徳太子現象」と読んでみたいが、空海もそういう現象が起こる人物なのだなあ、と改めて思う。

入唐したころ、徐家の綿畑では物ともなき声が皇太子の病の予言をし、劉家では化け猫が家を乗っ取る。
完全な形で「密」を日本に持ち帰るに飽き足らず、灌漑技術も筆を作る技も持ち帰りたいと思う空海は、青龍寺に入るベストのタイミングを求めているうちに、こうした怪異事件にかかわっていく。
二つの事件が関わりがありそうだと見えてきたところで、一巻の終わり。

結構なページ数があるが、半日ほどで読み終えた。
最近読む量が減ってきて、読めなくなってきたのかと不安になっていたので、ちょっと安心した。

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Posted by ブクログ 2018年08月21日

阿・吽で空海に興味をもっていたところに、映画公開で大々的なキャンペーンを打っていた沙門空海。映画のほうはさておき。人間相関図的なものが阿吽のおかげで補完できていたので、楽しく読めた話はさておき。人たらしの空海が巻き込まれたのか首を突っ込んだのか。判断微妙な謎の事件をめぐる物語。長い長い序章ではあるが...続きを読む、そもそもが壮大な物語なので致し方ない。天然っぽいところもあるが、存分に策士な空海が策に溺れずに目的を達することができるのか。さらに、陰謀野望の類はどう決着するのか。

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Posted by ブクログ 2018年02月16日

映画化というこで興味を持ち読んでみた。
面白いんだけど、どこがどうという感じではまだないかなー。
「猫」の正体が気になる。

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Posted by ブクログ 2017年05月22日

会話のやりとりは、ほぼ陰陽師
なんだか、長く盛り上がりにかけるため冗長に感じてしまう。一巻で、猫の話は完結しといてほしかった。
空海蔵はすごくいいですね。世界に誇れる人間力を、底の見えない感じがよく現れる。

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Posted by ブクログ 2016年07月09日

文章に会話の部分が多いからか、
分厚い割にサラリと読めてしまう。
面白い。
のだけど、中々話が進まないのでイライラする。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年07月01日

空海が主人公と聞いて勝手に堅苦しいイメージを持ったが、猫の妖怪が出てきたり、地面から大きい人(?)が出てきたり、中々ファンタジックな内容で面白かった。
夢枕獏さんの小説を初めて読んだが、改行が多くてとっても読みやすい。改行しまくって用紙の枚数を稼ぐ小学生の作文みたいだ。
なので村上龍の小説のようにペ...続きを読むージをめくって「文字だらけだ…」と絶望することはない。ホント読みやすいので普段小説を読まない人にオススメ。

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Posted by ブクログ 2014年10月08日

面白いには面白いんだけど、陰陽師と設定が被りすぎていて、あれほどひきこまれない。ワトソンのキャラが辛うじて違うが、一巻では逸勢さほど活躍せずー2巻以降に期待。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年04月18日

2014年は空海が四国霊場を開創して1200年目とされる年。伝説が多く残っている一方、教科書では数行しか掲載されていない空海。四国住まいの者として、少しでも空海のことを知るきっかけになればと思って読み始めました。

夢枕さんの作品はこれが初めてなのですが、ちょっとぐろい表現もあって、うっ…となりつつ...続きを読む読みました。妖怪が怖すぎる…
ページ数が多い割に、会話のテンポが良くて読みやすかったです。

空海の親友、橘逸勢のキャラが愛しかったです…(笑)
空海の才能、能力に驚き、奇怪な事件にあわあわしている姿が読者視点に近くておもしろい。
読んでいてはらはらするものの、堂々としていてどんな状況にも動じない空海に安心感を覚えます。
次巻も楽しみです。

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