夢枕獏のレビュー一覧
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ネタバレ餓狼伝とは異なる格闘技物語。
夢枕さんは、なんで手を広げるかなあ、と7思いながら
面白いんだよねえ。
作者も餓狼伝で手を広げ過ぎてドロドロするより、むしろ青春群像を描きたかったんだろうな。
5人の若者が武道に目覚めてそれぞれに強さを追求して行く物語。以前読んだけどフォロワーさんのレビューが良くて再読する。
自分でも武道、格闘技をやっているので
そんなわけあるかい、と思うこともありつつ
いや強くなりたい気持ちってこうだよな、と
共感するところもある。
さあ、物語が始まって
其々の登場人物がどう闘うか、
そんな空想を楽しみながら
物語を追掛ける日々が始まる。 -
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Posted by ブクログ
安倍晴明シリーズ。この巻は前回に増して源博雅がクローズアップされている。
晴明の相方というよりも、博雅の物語のネタとして晴明がでてくる感じであろうか。
源博雅の効果は、物語が人間に近くなるというか。安倍晴明を中心に物語が進むと、とかく式神や鬼との関わりが増えてしまい、怪奇もの、伝奇ものに終始してしまうところ、源博雅を中心に据えることで、人間物語に戻ってくるのである。そこには、風景を愛で、歌舞音曲を好くし、素直で男らしい博雅が物語を引っ張っていき、要所要所で晴明が陰陽師らしくふるまうことで起承転結がくっきりとするのである。
また、今回の各話の主人公は在原業平であったり、小野小町であったり、歴 -
Posted by ブクログ
とにかく壮大だった。
唐の時代の中国が舞台で、牡丹の花を始めとして、極彩色の花たちや、魑魅魍魎ともいえる生き物たちが溢れているイメージ。
仏教はもちろん、いろんな国の文化が入り乱れ、バランスを保ちながら増幅し、熟れている長安という都市の空気感を感じることができた。
空海について、読む前は、名前を聞いた事がある程度だったけど、なんとも魅力的な人だと思って興味が湧いた。
絶世の美女と云われた楊貴妃が、果たして幸せだったかどうかなんて分からないけど、白楽天の「長恨歌」の中の楊貴妃は、玄宗と共にあるという誓いを胸に天界で過ごしていて、玄宗と居るときは幸せだったのだろうと感じられた。
漢詩は分からな -
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久しぶりの長編読みました
空海には大変興味があり、司馬遼太郎の空海の風景に比べて、背景が唐での逸話を小説化したものでおもしろく一気に読めます。
映画化され見ましたが、がっかりでした。