あらすじ
ついに幕を開けた流派入り乱れてのトーナメント。試合の中で闘いの楽しさを知る室戸武志。中国拳法をベースにしたスタイルで挑む加倉文平。哀しい眸をした竹智完。刃物のような笑みを絶やさぬ志村礼二。全身全霊で相手に向かう芥菊千代。そして、若き闘士たちを見つめる者たちもまたそれぞれの思いを胸に抱いていた。強さの頂を目指す者たちの物語、第5弾。
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Posted by ブクログ
武志と文平の試合に心が震えた。間違いなく夢獏がこの小説の中で描きたかったシーンのひとつだと思う。
ランナーズハイのような無我の境地に入った二人が幸せに満ちて拳を交える。すべてを忘れて、超越して、その先へ…
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夢枕獏『獅子の門 白虎編』光文社文庫。
夢枕獏の傑作格闘大河小説の第五巻。初文庫化。ノベルズ版で全巻既読なのだが、七ヶ月連続で文庫版が刊行されると聞き、再読。再読しても、なお面白い。
第五巻はフルコンタクト空手・武林館のトーナメントが描かれる。『獅子の門』の主人公ともいうべき、室戸武志、芥菊千代、加倉文平、志村礼二、竹智完の五人の若き獅子が遙か彼方の頂点を目指し、死闘を繰り広げる。死闘の中でもなお成長し続ける五人の若者たち……彼方にある頂点を極めるのは誰なのか……
プロレスラー・室戸武志と空手家・加倉文平の壮絶な闘いのシーンは板垣恵介による漫画版『餓狼伝』に描かれた長田弘と堤城平の闘いのシーンに酷似している。漫画の方が『獅子の門』の表現やエッセンスを取り入れたのだろう。
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5人の若者たちが強さを求めて闘う姿を描く格闘小説シリーズ第5弾。
ついに5人の若者たちが一堂に会して、トーナメントの試合でぶつかり合うこの巻、1試合、1試合の闘いに目が離せない展開でした。
迫力のある格闘シーンだけでなく、5人の若者たちを取り巻く人物たちの葛藤も描かれており、物語の深さを味わうことができました。
5人が全員勝ち続けることはもちろんなく、お気に入りの2人が敗退してしまったのが、残念でした。
それでもこの物語の持っている熱量が下がることはなく、今後の展開が楽しみです。
Posted by ブクログ
なんという意外な展開!まさか室戸武士が加倉文平に勝とは!ぼく的には結構びっくりでした。まだまだ発展途上の武士には、ここで一度敗北させ経験積ませる感じかなと想像しておりました。まあ、想像とは違うけれど名勝負といっても過言ではない熱い勝負でした。
普通なら実験的に感じる文章も、獏さんがスピード感と混乱を表現する為のトレードマークです。