夢枕獏のレビュー一覧

  • 陰陽師 瀧夜叉姫(下)

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    ネタバレ

    上巻にて時系列無視で語られた事件が、下巻に入って一つに繋がっていく様は読んでいて爽快。
    日本史ではちらりとしか出てこなかった平将門について、もっと詳しく知りたくなるけれど、最後の最後まで滝子の心情が細かに描写されなかったのは残念。
    父親と話せて、自分の望みを伝えることが出来て嬉しかったのは当然だと思うけど、どんな気持ちで伝えたのだろうか。
    信じていた人に母を惨殺され、母の慕っていた人は父の敵であり、父は興世王の式神に成りはて。
    後日譚とはいわないが、そこをエピローグとして読んでみたかった。

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    2014年01月21日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    安定の面白さ。貘さんは、人の深い業を描くのが本当に上手い。そのおどろおどろしい業をこのシリーズでは淡々と描いている。だから読む人によって違うイマジネーションを想起させていて、その幅の広さが色んな層の読者に希求するものを持っているのかなと。
    どの逸話も面白いのだけども、印象に残ったのは、「笛吹き童子」と「夜光杯の女」。

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    2014年01月14日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二

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    しばらく積んどいたのを久々に読んだので少しうろ覚えですが、話がどんどん盛り上がってきて登場人物も増えて面白くなってきました。
    ただ人によっては歴史の話のあたりが冗長に感じてしまう人もいるようですね。
    私はへぇーなんて思いながら読んでたので楽しめましたが…。

    三巻以降も楽しみ。

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    2014年01月11日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(下)

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    ネタバレ

    歌舞伎版の滝夜叉姫をみて、陰陽師シリーズに興味を持った。歌舞伎版とは全然違う色合いで、また楽しめた。歴史の教科書ではさらりとしか習わない平将門のこと、もっともっと知りたくなったなあ。

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    2014年01月06日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    良い意味でいつもの通り。
    長いシリーズなので、段々と晴明の陰陽の技が披露されなくなってきた。
    古くからの読者には良いが、新たに読む人には物足りないかも。

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    2014年01月06日
  • 上弦の月を喰べる獅子(上)

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    螺旋収集家のカメラマンと宮沢賢治は、異世界へ来てアシュヴァインという一つの存在になる-
    仏教的な思想や問答を中心としたファンタジー。
    感想は下巻で。

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    2013年12月31日
  • 陰陽師 付喪神ノ巻

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    鬼になるほどの思いってすごい。今回はこの時代の怪異な美しさだけでなく、恐ろしさを感じた。3巻目だがまだまだ面白く、清明と博雅の心地よい関係や個々の過去の出来事など少しずつ描かれているのが楽しい。

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    2013年12月30日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(下)

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    ネタバレ

    以前から気になっていた「陰陽師」シリーズ。読んだらハマるのは最初からわかっていたので、それがイヤで(笑)、第一巻を読んだあとは避けていた。・・・のだが、新作歌舞伎としてお目見えするというので、九月花形歌舞伎(歌舞伎座新開場こけら落とし公演)前にと、とうとう購入した。
    ひとことでいうと、歴史エンタメとして非常に面白い。軽くさっと読めるし、深読みすれば萌え要素もあるし、かといってふざけているわけではなく、よくできていると思う。歴史の素養がある人ならとても楽しいだろう。
    歴史小説、といえば永井路子や杉本苑子(あるいは司馬遼や池波、松本などなど)を連想するわたしには、少々軽すぎるとは思うけど。
    内容は

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    2013年12月26日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(上)

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    ネタバレ

    以前から気になっていた「陰陽師」シリーズ。読んだらハマるのは最初からわかっていたので、それがイヤで(笑)、第一巻を読んだあとは避けていた。・・・のだが、新作歌舞伎としてお目見えするというので、九月花形歌舞伎(歌舞伎座新開場こけら落とし公演)前にと、とうとう購入した。
    ひとことでいうと、歴史エンタメとして非常に面白い。軽くさっと読めるし、深読みすれば萌え要素もあるし、かといってふざけているわけではなく、よくできていると思う。歴史の素養がある人ならとても楽しいだろう。
    歴史小説、といえば永井路子や杉本苑子(あるいは司馬遼や池波、松本などなど)を連想するわたしには、少々軽すぎるとは思うけど。
    内容は

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    2013年12月26日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    ネタバレ

    博雅も、笛では負けたくないとか、焦りとかあるんだなあ、と。実際は自分の音だったとか。晴明は博雅を見て内心ニヤニヤしていたのだろうなあ(笑)お前の笛以上のものがあるわけないじゃん、みたいな(笑)

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    2013年12月15日
  • 真・餓狼伝 1

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    いきなり、文吉、前田 光世と戦っていますが、それって、ラスボス級なのでは。
    とすると、このマンガは、この戦いだけで3、4巻で終わるのかな?

    いや、回想から始まっているから、ここでは勝負がつかず、再戦までの長い話になるのかも。
    親の代からの因縁がにおわされていて、まだ全く語られてないからねぇ。
    これ、さらに過去編とかあるのかな。
    この人達が「餓狼伝」に直接つながっているかどうかは、わからないですが、つながってるとおもしろそう。

    しかし、だいたい、文七の親ってどんな人だ?

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    2013年12月02日
  • 天海の秘宝(上)

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    上下巻を読み終えて。いやあまさかそんな手でくるとはw 夢枕ワールドならば確かに何でもありですが、『からくり』の域を軽く飛び越えてくるとは思っていなかったので驚きました。いつもの自画自賛の笑える「あとがき」を読んで、なんとなく納得(?)。
    それにしてもいつものごとく、キャラクターが面白い。つか「ほらえもん」って子供に連呼させるあたり、どうみても国民的漫画のアノ『猫型ロボット』を想起してしまうしw 四次元ポケットの代わりは、あの~~だろうか?などと想像せずにいられない。見た目優男な剣豪の十三も、お千代も、甚太郎も愛すべきキャラクターだし、敵役の不知火一味はどいつも極めつけに厄介な手だれ揃い。若かり

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    2013年11月23日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    安倍晴明と源博雅の物語、相変わらずにさらさらと読めます。
    どこか、平安時代の“夜”を感じさせてくれる話が多いような。

    漆黒と言うほどではない、薄墨を流したような昏さ、
    その中には何かしらの“モノ”が潜んでいる、、そんな話が多く。

    個人的には「夜光杯」の一遍が印象的でした。
    一度、夜光杯で一杯やってみたいですね、、できるなら月明かりの下で。

    そういえば、「ゆこう」「ゆこう」のやりとりが複数パターン出ていますね、
    個人的には「そういうことになった」との定番がなんとなく好みです。

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    2013年11月20日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    晴明と博雅さまは相変わらずほろほろと酒と飲み、ほろほろと語り合い、ほろほろといちゃついてはりました(笑)

    「笛吹き童子」・・・博雅さまにも、己より美しい音を奏でであろう者と競うことへの恐れ・・そんなものがあるんだなあ、と、かえって親近感みたいなのがわいた。

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    2013年11月15日
  • 陰陽師 天鼓ノ巻

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    「霹靂神」博雅が葉二を演奏して神がハマる回は、博雅の非凡さがでて好きな回。そんで「器」みたいな晴明が博雅を褒めるシーンはご褒美以外のなんでもなく、あーもーこの距離感。

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    2013年11月15日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    読みやすい長さの短編が9本。うっとりとした不思議とぞっとする話、怪しく切ないが交互といった感じで、今回も晴明と博雅のやり取りが軽快で面白かったです。
    二人以外にも今回は賀茂家の兄弟や蝉丸、道満など、本書以外にも陰陽師ネタ好きにはたまらない人物が登場しており、個人的にはかなり嬉しい内容でした。

    笛吹き童子、きがかり道人、犬聖、不言中納言が特に気に入りました。

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    2013年11月13日
  • 幻獣少年キマイラ

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    久しぶりの夢枕獏。
    最初からスッと入ってきて一気に読んでしまいました
    何年経とうが面白いものは面白い。

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    2013年11月11日
  • 真・餓狼伝 3

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    第三巻。ついに丹波文吉と前田光世の闘いに決着の時が。そして、時は遡り、丹水流と嘉納治五郎の因縁が…

    夢枕獏が原作を書き下ろした明治時代を舞台にした新たな餓狼伝。小説版の『餓狼伝』より格闘技の歴史や真髄に迫っている感はある。いずれこの作品も近いうちに格闘技トーナメントという展開が待っているように思う。

    ところで小説の『餓狼伝』は一体どうなったんだ。

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    2013年11月09日
  • 陰陽師 天鼓ノ巻

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    ネタバレ

    安倍晴明ってなんかひかれるものがあり、博雅もひかれるものがあり。
    ふたりの掛け合いになんだか温かみをかんじ
    平安の不思議な気にあてられて
    あっという間に読み進めてしまう
    そんな作品の一つです。
    今回は蝉丸が結構でてきたかな。

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    2013年10月14日
  • キマイラ2 朧変

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    1巻では何も話が進まず、気になったので購入。

    獣(キマイラ)を身体の中に飼う、大鳳と学園を支配する久鬼。
    そんな大鳳の目の前で久鬼は獣になってしまう…

    自分の未来を危惧し、じわじわと大きくなる力に負けないように大鳳は丹沢山中に消えてしまう。

    大鳳を支えていた九十九と雲斎は、久鬼の父親が何かを知っているのではと疑い行動を起こすが、空振り。

    少しずつストーリーが周り始める第2巻!


    30年前の作品と言っても、全く古さを感じない。
    山の中に籠ったり、学園での生活があまりにもかけ離れているからかもしれないが、私が生まれる前の作品とは驚き!

    3巻以降も気になるな。。

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    2013年10月13日