夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ初の長編。
シリーズで出ているけれど、どこから読んでも大丈夫なように書かれています。
特にこの長編は、今までの晴明&博雅のエピソードも織り込まれていています。はじめての方やおさらいにぴったりです。
私はシリーズ順に読んで来たので、くどいとしか感じなかったけど。
物語のもととなるのは、呪われた男を晴明が助ける、という謡曲。それを、夢枕獏が女の悲しい物語として描きなおした。
前に短編「鉄輪」としても収録されていた物語です。大筋は変わらないけど、長編になって、鬼へ成っていく女の悲しみがぐっと迫ってくる作品になりました。
それと、博雅の良い男ぶりが光る。素直で優しくて、優しすぎて、切ない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「村上春樹の小説みたい」と思って読み始めたけど、全然違った!!
SFというより、ミステリーというより、むしろ小説とも違う、圧倒的な仏教的思想の塊。
作中の螺旋に関する記述は、物理学の数式を見ているようで甘美だった。
世の中には仏教と量子力学に関する研究をする人(科学者としてか、あるいは、哲学者としてかは知りませんが…)がいるらしいけど、それも頷けるような。
なぜか、素粒子論についても考えてしまうような不思議な読書体験でした。
…なんて書くととても胡散臭いことこの上ないのですが。
私の仏教に対する理解が皆無に等しいので、一言では言い表せないのですが…「おもしろい」と思います。