あらすじ
妖物が歌ったのは李白の「清平調詞」であり、約六〇年前、玄宗皇帝の前で楊貴妃の美しさを讃えた詩であった。白居易という役人から示唆され、一連の怪事は安禄山の乱での楊貴妃の悲劇の死に端を発すると看破した空海は、その墓がある馬嵬駅に赴く。墓前には白居易――のちの大詩人白楽天が。彼は空海に、詩作の悩みを打ち明けるのであった。
◆日中共同製作で映画化! 豪華キャスト競演!
『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』
監督:チェン・カイコー
公開:2018年2月24日
配給:東宝 KADOKAWA
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Posted by ブクログ
一巻の出来事が次第に繋がってきます、人名地名に馴染みがないので若干混乱しますが冒頭に登場人物一覧があるので困ることはありません。
次も期待です。
Posted by ブクログ
予想通りと言うか、早くも空海と橘逸勢のコンビはややフェードアウトし、物語は急転、楊貴妃伝説へと流れ込む。空海物語と言うよりも空海・逸勢と言う東洋のホームズ・ワトソン(本当はE・A・ポーのオーギュスト・デュパンと名無しの「私」と言いたいが・・・古い?^^;)が狂言回しとなって唐代の長安を縦横無尽に駆け巡る伝奇絵巻か・・。さもなくば、夢獏らしく脇役がとめどもなく始めたひとり語りか。個人的な興味は空海が語り部として物語を終えるか、はたまた主人公の場に舞い戻るかである。くううかあい~(空海)、カ~ムバアッ~ク!!
Posted by ブクログ
面白かった、次。って三巻すぐ読みたくなる終わり方でした。
帯が盛大にネタバレで心が折れた。そこは本編読んで「ええ!」って驚きたかったなぁ、って言う大事な部分が思いっきり書かれてた。
確かに数ページ読めばすぐ分かるんだけどさぁ。まあ、仕方ない。
Posted by ブクログ
柳宋元、白楽天など、昔、漢文で習ったなぁという淡い記憶の人物も登場。空海と一緒に妖物退治のお話。それでもって妖物が、あの楊貴妃伝説へと繋がっていく。
どこまでが史実で、どこからが空想(妄想?)なのか?
境界線が気になりながらも、まぁいいやと読ませてしまう、さすがの夢枕節でしたなぁ。
(2010/5/17)