あらすじ
貞元二〇年(西暦八〇四年)。遣唐使として橘逸勢らとともに入唐した、若き留学僧・空海。洛陽での道士・丹翁との邂逅を経て長安に入った彼らは、皇帝の死を予言する猫の妖物に接触することとなる。憑依された役人・劉はすでに正気を失っていたが、空海は、青龍寺の僧とともに悪い気を落とし、事の次第を聞くことになった。
◆日中共同製作で映画化! 豪華キャスト競演!
『空海 ―KU-KAI― 美しき王妃の謎』
監督:チェン・カイコー
公開:2018年2月24日
配給:東宝 KADOKAWA
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Posted by ブクログ
空海のキャラクターが飄々としていていい。
でも、空海と橘コンビが陰陽師の2人とキャラ被ってる…。書きやすい組み合わせなんでしょうな。
橘逸勢なんて日本史でちょっと聞いたことがある程度の人物だったけど、この話での橘逸勢は素晴らしいツッコミ要員で好感が持てた。
Posted by ブクログ
く~! おもしろい!!
そして、空海かっこいい!!!
瓜の話 柄杓の話 猫の話 どれもかっこいいです!
つながっていないようで 話がつながっているんですね。
なるほどねぇ~。と感心。。。
綿畑の話は怖いぞ~。
楊貴妃の話はどうなるんでしょう。
巻ノ二へ続く…
Posted by ブクログ
空海というのがどんな人か…なんとなくすごい人でしょ。
そんなイメージしかなかったのが、この本を読んで、空海に対する興味をそそられた。
もともと陰陽師シリーズが好きなのが、なかなか新刊が出ないので、雰囲気が似てるからと代替的に読み始めた、のが始まり。一度に四冊読んでしまった。
陰陽師シリーズもそうだけど、夢枕獏氏の書くこの手の話を読むと、自分の世界が広がる感じがする。
仏教に縁も興味もないけれど、「色即是空」とか、「宇宙」の意味とか、そういうことにいちいち感銘を受ける。
ただ妖と陰陽師、法師との戦い(?)とは思わず、晴明や空海の目を通して見る世界を楽しんでいただきたい。
夢枕獏氏の描写は丁寧で、目の前にその光景が浮かぶ。この本の中では、呪詛に使われる動物たちがとてもおどろおどろしくて…想像力の豊かな方は、夜に読むのは避けることをおすすめする。
Posted by ブクログ
『空海の風景』と『餓狼伝』は我が偏愛の書。司馬遼太郎は終生、格闘小説を書かなかったが、夢枕獏は空海を描いた。司馬遼とはまったく異なった書き手である夢獏が空海という日本史における突然変異とも言える孤高の天才をどう描くが興味を持って読む。空海の前半生を省略して物語はいきなり唐の国にて幕を開ける。スーパーバイオレンス伝奇の巨匠が描いたにも関わらず空海が爽やかな青年なのが少し意外。『風景』の空海はもっといかがわしさに満ちていた。脇役が自己増殖して収拾がつかなくなるのが夢獏。はてさて空海は唐の都でどうなることやら。
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読み始めて思うのは、「唐が舞台の『陰陽師』」。
この本の空海と橘逸勢の関係が、『陰陽師』の安倍晴明と源博雅の関係にそっくりなのである。
しかし、橘逸勢は才能もプライドも人並み以上にある人物なので(ただ、空海が常識を逸した才能を持っているので、彼に比べると逸勢の才能がかすんでしまうのである)、そんな彼が空海に説明を求める際に「俺を騙すなよ」と念を押すのが面白い。
確かに空海の言うことは突飛すぎて(奇抜というわけではなく、物の考え方が「日常」を超越しているのだ)、聞いていると全く違う価値観に戸惑ってしまう。その面食らう感覚を「騙す」という逸勢の気持ちはよくわかる。
この逸勢の人物造詣がよくて、彼が空海と会話することによって、空海の物事のとらえ方を上手く説明しており、物語がテンポよく進んでいく。
1巻の時点では、まだまだ物語は序章というところ。
この二人に楊貴妃はいったいどう絡んでくるのかな?
Posted by ブクログ
空海と橘逸勢は、陰陽師シリーズの清明と博雅みたいな立ち位置。
1巻目は陰陽師でよく見るような展開。
はじめは唐の都会っぷりにはしゃぐ逸勢がかわいい。ほほえましい。
まだ無邪気に空海スゴイスゴイ!ってノリが軽くて、それがまた…
とりあえず、多方面で起きる一連の怪事件に共通点があるらしい、ってとこで次巻へ。
Posted by ブクログ
空海が遣唐使として中国(唐)に留学した時代のお話。妖怪がウジャウジャはびこっていたが、空海はバッサバッサと妖怪退治というか真相解明、若き天才として中国人からも注目されることになる。空海の狙いは密教を盗むことであった。。。
まさに伝奇小説という雰囲気が堪能できる一品。夢枕さんの発想は、いつも凄いなぁ。。。と感心してしまう。
(2010/4/5)
Posted by ブクログ
夢枕獏さん
陰陽師シリーズを狂ったように読んでたのは中学生の時だったかな。笑
少しの懐かしさを感じながら新たな舞台を楽しんで読みました。
1巻で一旦完結するのかと思いきや全然取っ掛かりの物語でしたね。
これからどう展開していくのか楽しみです。
Posted by ブクログ
空海に惹かれて読み始めた。
いろいろな人が出てくるけど、それぞれの背景がとても面白かった。
空海の名前でなくても良いんじゃないかって気はするけど、
話上、空海って人間ぽいなぁと思った。
あっと言う間に読み切れた。