夢枕獏のレビュー一覧
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ネタバレ読み始めたのは、いったいいつだっただろうかというぐらいの昔の話であり、物語の中の時間の経過がほとんどなく、その間に時代が進んでおり、本来は登場しないはずの携帯電話が登場するなど、なんとなく今の当たり前のものが紛れ込んでしまっているが、まあそれは今の話に置き換わっているのだろう。本作はそういう時代の流れの中で、九鬼の高校時代のエピソードなど、物語が持っていた若い時代に戻りつつ、今の時代に即していこうという感があって良い。それにしても最後まで行き着くのか?多くのシリーズに結末をつけつつある作者ではあるが、これは終わらないほうが良いのかもしれない。
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Posted by ブクログ
作者自身は、めちゃくちゃ明確なものを、めちゃくちゃ明確なビジョンで描いているにもかかわらず、読者には幾通りもの解釈の仕方がある。
わたしの好きな「名作」は、そんなのが多い気がします。
例えば、マンガでは、永井豪の「デビルマン」。例えば、映画では、アナ・トレント主演の映画「ミツバチのささやき」。
小説では、なんだろう?最近読んだ、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」がそうかもしれない。
みごとなぐらい、語る人、語る人によって、物語の解釈がかわっていく物語というのがあります。
そして、この岡野版「陰陽師」も、そんな物語の1つなのかも。
多分、岡野玲子自身は、説明するのさえめんどくさいぐらい明 -
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久しぶりに上下2巻、1000ページを超える大長編を読みました。
山岳小説の白眉と言われる作品です。
中高生時代は山に登っていて、新田次郎さんの山岳小説にも嵌りました。単独行の加藤文太郎を描いた『孤高の人』、両足の大半の指を凍傷で失いながらもマッターホルン北壁の日本人初登攀を果たした吉野満彦を描いた『栄光の岸壁』。これらは実在の超人的な山のヒーローを主人公にした物語です。
そしてもう一つ『白きたおやかな峰』。北杜夫が自らドクターとして参加したカラコルムの未踏峰ディラン遠征隊の体験をもとに描かれた、一流であっても超人とは言えない人たちの、どこか哀切な物語。
この作品は新田次郎に近い作風です。超人的 -
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記憶を失ったまま目を覚ました御門周平は、謎の獣に襲われるが、超人的な能力を発揮し難を逃れる。自分は何者なのか、特殊な能力の秘密は何なのか。複数の組織が入り乱れながら、御門の戦いが始まるのだった。
待望の文庫化ということで、一気に読み進めてしまいました。
作者得意のスーパー伝奇アクションの世界が展開し、ページをめくる手が止まりませんでした。
敵も味方も判然としない中で、少しずつ御門の謎が明らかになってくる展開もミステリーのように楽しんでいます。
1巻の後半に登場する久能というキャラが御門の相棒になることで、さらにアクションの醍醐味や物語の深みが出て今後の展開が楽しみです。