夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夢枕獏 著「秘帖・源氏物語 翁」を読みました。
光源氏の妻、葵の上に怪しいものがとり憑く。彼女を救うため、光の君は外法の陰陽師・蘆屋道満に調伏を依頼するが、謎は深まるばかりだった。
陰陽師「源氏物語」版といった感じでした。
今回は安倍晴明は全く出番がなく、代わりに光源氏とあの蘆屋道満がコンビを組んで、謎を解き明かしていく展開で、陰陽師同様楽しく読ませてもらいました。
恥ずかしながら、源氏物語のさわりしか知らない自分でも源氏物語の世界を少し味わえた感じがしました。
謎が解明する件では、世界の神話まで登場し、この物語のダイナミックな展開に驚かされました。
もう少 -
Posted by ブクログ
やっと、最新作に追いついた。
そもそも、この巻が出たと気づいたから、前の2巻から復習の意味もこめて読み直してみた次第。
そもそも、この作品が8年ぶりらしいから、トンデモないですな。
長かった、回想シーンがやっと終了。
これで、物語のキーのそもそもの言われが語られつくしたわけになりますが、それにしても長すぎ。私も作者も年取って、文体も変わってきたような・・・
ようやく、本巻の最後で、もとの時代(現代)に話が戻ってきました。
さすがに、盛り上がってきました。続きが楽しみ。
でも、次の最新刊はいつになるのだろう?
奥日付を見ると、初版はすでに2年前。2020年までにリリースされれば、
まだまし -
Posted by ブクログ
表題作の「呼ぶ山」を除き、
25~35年前に書かれた作品ですし、
エログロ伝奇バイオレンス作家(笑)の
作者らしさは、比較的薄ぃ感じかな…。
でも…、掲載作の全編を通して、
山脈を連ねる山々の幻想的な神秘さが
作者らしぃ表現で描かれており、
作者の原点が読み取れる作品集かも…。
実際に国内外の山々を縦走登攀された
山を知っている方が書かれているので、
作中の幻想的な表現の中にも、
山のリアルさが感じられた作品でした。
デビュー~10年目ぐらぃまでの
油が乗る前の短篇、中篇ですから、
物足りなさも見え隠れはしますが、
それも含めて、これでよいと思います。