あらすじ
金貸しを営む銭法師の喜久五郎という男が墓所の近くを歩いていると、衣の裾にしゃべる髑髏が食いついてきた。その口車に乗り大儲けを企てるが、恐るべき復讐に遭い……(「ものいふ髑髏」)ほか、登山事故の入院先で体験した奇妙な出来事や、暴漢に襲われた男が垣間見る悪夢など、平安朝物語から日常に潜む恐怖や不思議現象まで、怖くて妖しい物語10編を収録。
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苔むした髑髏が
しゃべり、
大鮎の淵から女が
水底へと足をひく。
か、か、か、か、か…
「やれ、嬉やなあ」
髑髏の笑い声は、いよいよ大きく、庭に響いたのでござりました。
(夜の訪問者/二本肢の猫/抱きあい心中/闇の中の小指/びくいしとい/もののけ街/真言士/ミサちゃんの生霊の話/ものいふ髑髏/安義橋の鬼、人を食らふ語)
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短編集。読みやすかったです。
二度目の夢枕漠さんで、「風果てる街」とは違った面白さがありました。
「びくいしとい」の印象が強いです。
音読してはじめて感情になる話だと思いました。なかなか気持ちいいです。
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短編集。「びくいしとい」はスゲーな思った。あとミサちゃんの〜もオチが良かった。まさかの072オチ。タイトルにもなってる、ものいふ髑髏もありがちな展開だけど好き。
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夢枕獏氏のホラー短編集。漫画の原作になるくらい読みやすく、えろもあり。この本で“夢オチ”ならぬ“オナニーオチ”というものがあると知りました。勉強になりました。
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夢枕獏の短編集、ショートショートに近い雰囲気
表題作ものいふ髑髏は、あくどい金貸しにしゃべる髑髏が噛み付いてきて
儲け話を持ち掛けるが…といった話
なんとなく、喪黒福造を思い出すようなショートショート
★★★★☆
”びくいしとい”と言う短編が中に含まれているのだが
解説を読んで初めて仕掛けに気付かされたので
仕掛け自体は私が知らないだけかもしれないが、初めて出会った仕掛けでした
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ホラー短編集。
乾いた笑いが出るものから、ゾッと鳥肌がたつものまでバリエーション豊かな怪談だった。
中でも「びくいしとい」はいろんな意味で凄かった。
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数年前迄、お盆休みに国立演芸場の中席で歌丸師匠の「牡丹灯籠」や「真景累ケ淵」を聴いたものだ。
語りに引き込まれて、本を読んだのだった。
『ものいふ髑髏』は宝井馬琴師匠との事だが、是非伯山師匠にお願いして聴いてみたいものだ。
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面白かったです。
静かにゾッとするお話から、悲しいおかしみのあるお話、古典のような怪談まで様々、楽しみました。
「びくいしとい」「真言士」「安義橋の鬼、人をくらふ(漢字が出ない…)語」が好きでした。
「びくいしとい」、淡々と恋人を解体していくのがいい、と思っていました。あとがきを読んで、最後の一文から最初に向かって再読してみましたが一粒で二度美味しい…また楽しめました。
真言士は、プンツォクに本当に能力があったのかどうか分からなかったけれどおもしろかったからいいや!というあっけらかんとした感じが良かったです。
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短編集。
びくいしとい がぐろいけど、いままで読んだことないかんじでおもしろかったかな。
獏さんの本を読むのは初めてだけど、他のも読んでみようかなー。
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夢枕獏に初挑戦です。
どちらかというと、ホラーの割合が高い短編集。
オチが弱いというか、結構予測できた話が多くて不完全燃焼な感じが否めませんでした。
文体は可もなく不可もなく、落ち着いた感じ。
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なんとも妖しい短編集。
一つ一つの作品が短いので、すぐに読めた。
最後の2作は舞台での上演を前提に書かれたそうで、その舞台を見てみたかった…
それにしても、これを読むと
日本の男性はロマンチストだなーと、しみじみ。
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短編集。夢枕さんの本は初めてでしたが、読みやすいです。世にも奇妙な〜的な雰囲気が好きな方にはおすすめかも。変にオチを勘ぐってしまう癖があるので、そんなに驚きはなかったような…(そういう読み方をする本ではないんでしょうが)
文体とかそういう部分を楽しむ読み方をする人向けの作家さんですね。どっちかというと。