夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夢枕獏による「陰陽師」の同パターン別バージョン、といったところ。
唐という大国を舞台にすることで、スケール感は倍増してます。
面白かった。
遣唐使として爛熟期の唐に渡った空海と橘逸勢(はやなり)。
空海は密教をわがものとし、逸勢は儒学を学ぶために。
唐の国の進んだ文化、華やかさ、広大さ、異国の文化を受け入れる懐の深さに触れる二人。
異能の人にして天才である空海は、唐でもすぐにその存在感を示していく。
と同時に、国の秘事ともいうべき深い闇と関わることになっていき……というお話。
作者が18年かけて完成した物語。
長い、でも、高度な娯楽性とキャラクターの力でもってどんどんと読めてしまう。
空海 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったです。
平安という時代設定にまさかキリスト教うんぬんをからめてくるとは。
言葉や仏像や歴史からなぞ解きをするところは、ダヴィンチコードみたいでした。
「獣の首をした王」というのはサタンのことかと思ったのですが・・。
そこまで散々キリスト教におわせといて、最終的には自業自得か、という感想もなくはない。
光源氏が自分が原因であったと気付いた時に、胎児に本来見えないはずのものが見えてしまう能力を宿らせてしまってすまん、みたいに謝ってるけど、そのあとの六条御息所との話では胎児が母の苦しみを肩代わりしていた、みたいなことになっていてあれ?という感じ。
葵の上が光源氏を苦しませようとしたのは