夢枕獏のレビュー一覧

  • 黒塚 KUROZUKA

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    荒唐無稽、ネタバレ厳禁、SF仕立て、まさかのあの方々が。安達ガ原の鬼ばばが夢枕獏先生の手にかかるとこんなにもファンタスティックな展開になるなんて、想像出来なかった。

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    2017年10月16日
  • キマイラ13 梵天変

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     幻獣キマイラを巡って男たちが熱い闘いを繰り広げる伝奇アクション第13弾。

     いよいよ久鬼玄造の過去が明らかになっていく本巻、物語は明治時代にさかのぼり、物語の世界がさらに広がっていくのを感じました。

     この熱量を持った小説は、もう誰が主人公であっても読まされてしまうのでした。

     玄造の過去とキマイラの謎がどのように関わっていくのか、次巻までその楽しみは取っておくことになるので、今回は我慢しました。

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    2017年10月16日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(下)

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    ネタバレ

    で、下巻。
    伏線の回収をしながら、一気にクライマックスまで行きます。
    将門の復活。
    興世王の暗躍。
    如月の苦悩。
    などなど。

    将門と藤太、二人の純粋な想い、表と裏に分かれた運命を興世王が裏で操るという。
    力をどう使うか、何を目的とするかなど考えさせられる事もあり、読後はぐったりでした。
    上下巻とも一気に読めました。

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    2017年10月03日
  • 陰陽師 螢火ノ巻

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     陰陽師・安倍晴明と源博雅が活躍する14弾。今回は芦屋道満が活躍する3本も収録。

     今回も二人の息の合った掛け合いは健在、都の闇を二人の活躍で解決していく展開を楽しみました。

     しかも今回は、あの道満が中心となって話が進む作品もあり、物語に深みが出てきた感じでした。

     道満が中心の物語では、道満の意外な人間性も垣間見え、魅力を感じました。

     今後も二人だけでなく、この三人目も活躍していく展開を楽しんでいきたいと思います。

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    2017年08月31日
  • 餓狼伝 the Bound Volume.4 【合本版】

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    ネタバレ

     姫川に負けてうんこを漏らしたことが全国中継されてしまった丹波文七が気の毒でならないのだが、復活の兆しがあって嬉しい。最終巻なのでどのような形の結末になるのか期待して読んでいたのだが、終わるつもりがまったく無さそうな気配で、新キャラがまた出て来て非常に途中で終わって、そしてとうとうあとがきにも「あと2巻で終わる」といういつもの文句が消えてしまった。

     『新・餓狼伝』が今3巻まで出ているのだが、途中までで放置すると展開を忘れてしまうので、そこそこまとまった巻数になってから読みたい。13巻にも及ぶ小説は読んだことがなかったので新鮮で楽しい経験だった。

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    2017年08月03日
  • 悪夢喰らい

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    夏の角川ホラー文庫祭。角川ホラーにしては、割と表紙デザインが好き。

    夢枕獏の短編集。ショートショートみたいなものから、時空の歪で抜けられなくなる軽いSFまで、たくさん網羅している。また、夢枕獏と言うと山モノ(でいいの?)なので、登山関係が半分くらい。

    角川ホラーなのに、文章はちゃんとしていて、話の内容もちゃんと怖くて意表を突かれた。大御所の作品だから当たり前だろうと言うところはあるが、ホラー方面は、古典的な怪談を、そのまま現代にもってくるだけではなく、きちんと現代風に調理してから書かれていて好感。比較は誰とは言わないけど。

    また、SFものは、インパクトはそれほどないものの、きちんと「なぜ

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    2017年08月01日
  • 餓狼伝 the Bound Volume.3 【合本版】

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    ネタバレ

     UFC時代が到来し、丹波文七が大いに迷い、作者も迷っていることに正面から向き合っていてとても面白い。UFCの初回のホイスの構えや動きが記憶にあり、そういう感じなのかなと想像をめぐらして読むのだが、見てない人にはイメージしづらいのではないだろうか。あまりに面白くて600ページもあるのに3日で読んだ。

     葵一家がブラジリアンの出汁になってしまってかわいそうだった。無傷の丹波と姫川の試合が見たかった。松尾象山とガルシーアのお父さんの試合の描写が流されてしまった。後に詳細に語られるのだろうか。

     この小説の面白く恐ろしいところは、MMAの先にある素手に殺し合いを想定しているところだ。

     空手家

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    2017年07月13日
  • 陰陽師 蒼猴ノ巻

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     今宵も晴明と博雅のコンビが都の怪異を解決していく短編10編。

     久しぶりの「陰陽師」、この巻も晴明と博雅がホームズとワトソンの二人のような関係で読んでいてとても安心できます。

     この巻の10編のうち、一番印象に残ったのは、「安達原」のお話です。

     昔話にある山姥の怖い話かと思いきや、ラストは鬼でありながら人として思う心を描いた逸品でした。

     こういう話に出会う醍醐味が「陰陽師」の魅力なのでしょう。

     これからもやめられません。

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    2017年07月09日
  • 陰陽師 螢火ノ巻

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    相変わらず、あの二人は仲がいいねぇ。
    それこそなんかあったら酒を飲んで話をしている。
    そりゃ道満先生も妬けるわね。

    今回は道満先生も、お出ましが多くて、酒を報酬に働いてます。晴明様の代わりに。
    色々と面白かったよ。

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    2017年06月18日
  • 餓狼伝 the Bound Volume.2 【合本版】

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    ネタバレ

     僕自身がもうアラフィフなので、最も感情移入するのが泉宗一郎で、雑魚キャラ的にあしらわれてしまい悲しかった。いよいよMMAの萌芽が描かれ、野試合で殺し合いみたいな戦いばかりしていた丹波文七が大いに戸惑っている様子が面白かった。他の登場人物がみっちり描かれる中、梶原年雄の影がすっかり薄くなってしまった。試合がたくさんあって楽しかった。試合描写そのものはあんまりよく分からなかったのだが、誰が誰に勝ったのか前巻までは曖昧なケースもあったがしっかり白黒着くようになった。

     この小説が時代のものだと感じるのは、基準が当時のもので、またこの小説が作った基準もあり、それが覆ってしまった現在、成立していない

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    2017年06月11日
  • 餓狼伝 the Bound Volume.1 【合本版】

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    ネタバレ

     単行本4冊分で870ページもあって辞書みたいで持ち運びが大変だった。シリーズを4冊にまとめていて、他の3冊はここまで厚くないようだ。

     最初に発売された当時2巻くらいまで読んだ記憶がある。完結したらまとめて読みたいと思っていたのだがいつまでも完結せず、そのままモチベーションがなくなってしまった。今回は改めて最後まで読んでみたい。

     まだ、MMAがなかった時代でそれを夢想しているなんでもありのルールで誰が一番強いのかを競う。見返りはなにもないに等しい。だからこそその思いを共有できる人たちの繋がりが強く、選ばれし者感も強い。みんなちょっと狂ってる感じがすごくいい。そんな彼らがもし現代に現れて

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    2017年05月15日
  • 宿神(1)

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    佐藤義清(西行)の話。歴史物の体を借りた恋愛物。そこは稀代のストーリーテラー夢枕貘が素晴らしい小説に仕上げていて満点。

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    2017年04月25日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    今回も晴明、博雅コンビの安定感が何とも心地よい。
    全9編の中で個人的に好きなのは『犬聖』でした。
    晴明の兄弟子である賀茂保憲と保憲の兄である心覚上人が登場するお話ですが、物語の中から保憲と心覚や晴明との関係や心覚と晴明との関係が垣間見えた点が良いなと。
    あとは『百足小僧』も不気味さや気味悪さが効果的に用いられていて面白かったです。最後に少しだけですが道満が登場するというのも良い。

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    2017年04月25日
  • 妖樹・あやかしのき

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    設定が古代インドという事で、馴染めるか不安があったけど、壮絶な妖しい世界に一気読み。
    冒険好きで、怪力の若い王子アーモンと、従者の仙人の老人ヴァシタが、妖しい世界ラ・ホーの国に迷い込み、不老長寿が得られるという紅末利迦の樹を求める勇者と出会い、妖と戦う話。
    残酷な描写が沢山出てくるのですが、その描写が映像となって鮮やかに思い浮かびます。
    1巻なので、話としてはあっさり読み終わってしまいましたが、紅末利迦の甘く腐敗した匂いに、血の匂いも感じ取れる様で、世界観にどっぷり浸りました。

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    2017年04月13日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(上)

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    陰陽師シリーズの長編。都で次々と怪異が起き、それらがとある人物の復活に繋がる。

    ポイントポイントの良いとこで道満(晴明のライバル)が出てくるのがちょっと笑ってしまう。

    ストーリー内のエピソードも凄まじく、読み応えがありました。

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    2017年04月09日
  • キマイラ12 金剛変

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     幻獣キマイラを巡って男たちが熱い闘いを繰り広げる伝奇アクション第12弾。

     数多くの登場人物たちがそれぞれの思惑で動き出し、運命的な接点が描き出されます。

     今作もあの三蔵と典膳がついに闘う場面など、見所が満載でした。

     一方で一人一人に成長のドラマが描かれている所も読みごたえのある巻でした。

     次巻も楽しみです。

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    2017年03月30日
  • 陰陽師 天鼓ノ巻

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    今回は1話目から博雅と晴明の距離感がいつもよりも近い気がする!!と思いながら読みました。
    博雅のことを誰よりも愛おしいと思っているであろう晴明と、晴明のさり気ない一言に翻弄される博雅…
    いつも通りの安定の展開が心地よい^^

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    2017年03月02日
  • キマイラ11 胎蔵変

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     幻獣キマイラを巡って男たちが熱い闘いを繰り広げる伝奇アクション第11弾。

     前巻では、物語が過去の世界にも広がりましたが、この巻では、舞台が日本から世界に広がり、さらにスケールが大きくなってきました。

     いったいこの物語はどこまで行ったら終わるのか、楽しみがさらに増えていく感じがします。

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    2017年02月26日
  • キマイラ10 独覚変

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     幻獣キマイラを巡って男たちが熱い闘いを繰り広げる伝奇アクション第10弾。

     出だしから雲斎と典膳との闘いからスタートするという何とも贅沢な巻でした。

     この巻から、大鳳の過去が描かれ、物語の世界が現代だけでなく、過去の世界にまで広がり、ますますスケールが大きくなって、この先がさらに楽しみになりました。

     それぞれの登場人物が新たな出会いをとげ、謎が少しずつ明かされていくミステリー要素も今回強く感じました。

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    2017年02月26日
  • 陰陽師 飛天ノ巻

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    毎回同じようなフォーマットで話が始まるのに飽きなくて面白い。シンプルなのがよいのか。

    博雅の人物について詳しく描かれていて、より親近感がわく。

    短いながらどの話も余韻があって、良いシリーズだとおもいます。

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    2017年02月22日