【感想・ネタバレ】呼ぶ山 夢枕獏山岳短篇集のレビュー

あらすじ

山を愛し、山をモチーフとした数々の作品を著わしてきた著者の、珠玉の山岳幻想小説を集めたアンソロジー。山の持つ不可思議で大いなる力をひしひしと感じられる全8篇。『神々の山嶺』(柴田錬三郎賞受賞・谷口ジローによりコミック化)のスピンオフ作品を単行本初収録(表題作「呼ぶ山」)。

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Posted by ブクログ

たいへんおいしくいただきました。
「鳥葬の山」は文庫版を持ってるから再読になるけどシェルパのモデルがこんなところに!
「呼ぶ山」の主人公はあの人!スピンオフ!

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2024年03月13日

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不思議な山岳小説
山の神秘さや神々しさ
人が決して立ち入ってはならない場所
異界とのつながり
宇宙とのつながり
自然の荘厳さが感じられた
山に入ったら
一人の人間の存在なんて
一体どんな価値があるんだ
大自然の中で呼吸すると
自然との一体感で
霊が浄化されるのだろう
民俗学も絡めて
不思議な印象の作

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2024年02月21日

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短編5作が入っていた。思いのほか面白く、山の神を感じた。
最後の歓喜月の孔雀舞(パヴアーヌ)は以前何かで読んだが、思い出せない。

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2018年02月12日

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ネタバレ

表題作「呼ぶ山」は「神々の山嶺」のスピンオフ作品です。誰のことかは文中に書かれていませんが、作者も彼の死に様は気になっていたのかも知れません。山に憑かれた男が最期に見た光景は、切なくもむしろ清々しい。

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2012年11月30日

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表題作の「呼ぶ山」を除き、
25~35年前に書かれた作品ですし、
エログロ伝奇バイオレンス作家(笑)の
作者らしさは、比較的薄ぃ感じかな…。

でも…、掲載作の全編を通して、
山脈を連ねる山々の幻想的な神秘さが
作者らしぃ表現で描かれており、
作者の原点が読み取れる作品集かも…。

実際に国内外の山々を縦走登攀された
山を知っている方が書かれているので、
作中の幻想的な表現の中にも、
山のリアルさが感じられた作品でした。

デビュー~10年目ぐらぃまでの
油が乗る前の短篇、中篇ですから、
物足りなさも見え隠れはしますが、
それも含めて、これでよいと思います。

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2012年10月04日

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ネタバレ

山に関する過去の短編中編の再編集版。そのほとんどが過去に読んだことがあるが、忘れているものが多かったが、読んでいる途中で思い出してくるので、残念ながら新鮮味は乏しい。新旧の作品が並んでいるので、若い時の話と熟練してからの書きっぷりの変遷をうかがうもは楽しい。その時々なりに作者の心情を反映しているのがうがかえて良い。

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2012年05月22日

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少し古めの山に関する短編7編+中編1編。装備に関する記述がやや古くさく感じるのは残念だけど、お話としてはなかなか。特に、最後の中編はしんみりしました。

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2012年05月10日

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男のロマンと一言で終わらせたいぐらいに過酷で畏敬の念を超えて何故そこまで登りたいのか不思議でもある。けど人は何故生きているのか、ムダな時間、他人の生活を知っててもムダな情報を共有したり、映画もテレビも必要のない買い物時間、生きている事自体がムダなうえに死んでも何も残らない。普通に生活していても必要な時間はないに等しいなら危険を察知する力、生命力、生き抜く忍耐、精神力が求められる死と隣り合わせの登山はムダとは言えず、帰宅できたら満足感と成長があるので有意義と言える。常に、何事にも軽い気持ちで生きているのはムダな時間だよなぁ。

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2024年02月25日

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時代伝奇物がメインの夢枕が、山岳短編集というので気になって読んでみたが・・まぁ、こんなもんかなってレベル。特に面白くはないが、暇つぶしにはなる。ただ、第二巻があっても読まないなぁ~(笑)
最初の「深山幻想譚」で、もしかしたら前に読んだのかなって内容。ただ、似た内容のは時代物だったと思うから、夢枕の焼き直し作品かな?後は暗いし、読むのに疲れる感じが多かった。まぁ、山岳だと基本地味だしねぇ~

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2018年01月06日

Posted by ブクログ

幾つかは別の短編集、雑誌掲載時に読んでいた。それぞれは短いものの、眼前に映像を映し出すような力強さと妖しさを持っている。

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2016年02月18日

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山にまつわる短編集。

ただでさえ作者の文章はスピード感が半端ないので、短編てことになるとあっという間に読み終えてしまう。(それがいいのだけども)

古い作品はオチはさすがに今となっては斬新さは感じないが、山登りをする身としては共感する部分も少なくない。

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2013年09月09日

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山岳小説をかく 夢枕獏 の短編集
登山のルポルタージュ風の小説を期待したのですが、
ネパールのこととかで、
ちょっとちがったかな・・・・

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2013年07月07日

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夢枕獏の山岳小説と聞いたからには、期待せずにはいられなかった。
が、これは「神々の山嶺」とは全然違う“山を舞台にした幻想小説集”であった。これを山岳小説と謳う出版社は詐欺じゃないか?
まあ、それはそれとして、期待とは全然違ったけれども、著者の力量が十分に感じられる小説群であるのは確かだ。好みのものは少なかったが、「鳥葬」にはまいった。これは掛け値なしの傑作だと思った。

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2013年06月08日

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短編8編が収録されている。
結構夢枕獏っぽい作品が多かった。個人的には最後の『歓喜月の孔雀舞』が幻想的で気に入った。

【収録作】
深山幻想譚
呼ぶ山
山を生んだ男
ことろの首
霧幻彷徨記
鳥葬の山
髑髏盃
歓喜月の孔雀舞

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2012年09月26日

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代表作「神々の山巓」のようないわゆるリアルな山岳小説かと思いきや、以外とファンタジーというか、夢枕漠ワールドといった感じ。
好き嫌いは別れそうだが、少なくとも多くの時間山と一体になって向き合ったからこその感覚というものを感じた気がします。
文中の「おそらく、ぼくは、暗い山の中で、迷ってみたかったのだ」にはゾクっとしました。

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2012年09月09日

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夢枕獏の「山岳短編集」。背筋がオゾゾ・・・としました。どれも山のリアルがある。
人の魂をかえす『鳥葬の山』。魂と別になった身体に関する描写が鮮やかで、触れてはいけない世界に触れているような気がしたけれど、これは生き物のリアル。

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2012年07月27日

Posted by ブクログ

著者初の山岳短編集ということだけど、『神々の山嶺』が好きな私としては待ってましたという感じです。でも、それ以上に夢枕獏の伝奇小説が好きな私は「山を生んだ男」「夢幻彷徨記」「歓喜月の孔雀舞」がお気に入りです。

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2012年06月28日

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夢枕獏の山シリーズこぼれ奇譚。山に呼ばれて命を落としたり、あり得ないような体験をする話です。山シリーズに出てきた人物の後日談?という話があったりします。

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2012年05月23日

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