夢枕獏のレビュー一覧

  • 陰陽師 酔月ノ巻

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    『道満、酒を馳走されて死人と添い寝する語』では典型的な悪人ではないけれど作中では良く描かれない蘆屋道満の見方がすこし変わりました。
    『牛怪』でも晴明に協力したりと行動の読めないお人。それは以前の作品でもそうでしたが、この巻でも変わらない。というよりも巻を重ねるほど、興味があるのに煙に巻かれていく気がします。
    一体どういう行動理念を持った人なのだろうか。

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    2015年04月22日
  • 東天の獅子 第三巻 天の巻・嘉納流柔術

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     ついに「警視庁武術試合」で講道館と古流柔術各派との闘いが行われ、弘道館の名が世に響きわたる。

     講道館の4人それぞれと古流柔術との闘いが繰り広げられ、一気に読まされてしまいました。

     講道館の4人だけでなく、古流柔術の人物も丁寧に描かれているので、闘いの描写も深いものとなり、一つ一つの闘いに熱いものを感じました。

     この闘いを乗り越えた講道館にこの先どのような運命が待っているのか、次巻の最終巻がとても楽しみです。

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    2015年04月19日
  • 東天の獅子 第四巻 天の巻・嘉納流柔術

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    沖縄唐手の達人と講道館 四郎による、行き詰まる寝技と立ち技の死闘の先にあった、決まり手『それまで』。 同じく講道館四天王 横山と、中村半介の死闘は、さながら全日本プロレス四天王時代の、60分フルタイム激戦の様。その決着は『あずかり』。凄か結末。そして終盤にちょっぴり登場する前田光世。 続編への期待は煽られるが… 「地の巻」は、いつ着手されるのですか夢枕先生!

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    2015年04月18日
  • 東天の獅子 第二巻 天の巻・嘉納流柔術

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     明治時代、「警視庁武術試合」へ向け、嘉納流講道館に対抗すべく九州と関東で古流柔術の猛者たちの闘う姿が描かれる。

     第1巻では、嘉納治五郎と講道館四天王にスポットが当てられていたのに対して、本巻では、新興の講道館をライバル視する古流柔術の猛者たちの死闘が展開し、この後の警視庁武術試合が盛り上がってきます。

     その中で、他流の柔術と嘉納流講道館の違いが浮き彫りになり、これから迫る対決がとても楽しみなりました。

     明治という時代は、侍が滅ぶ一方で柔術を通して男たちの強さが試される時代だったというのが伝わってきました。

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    2015年03月29日
  • 東天の獅子 第一巻 天の巻・嘉納流柔術

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     明治時代、衰退する柔術界に嘉納治五郎が技の追求と人間教育への情熱を持って挑む。闘う男たちの壮大な物語。

     全4巻のうち、この第1巻は、嘉納治五郎が「講道館流」を立ち上げ、「四天王」と呼ばれる若き弟子たちを鍛えていくところまでが描かれています。

     明治という時代が柔術界を通して、熱い男たちの時代だったのだと感じました。

     文字通り命がけの闘いに情熱を燃やす若者たちの息づかいが伝わってくるようでした。

     多くの柔術家が登場し、これらの人物がこれからどのように絡んでくるのか、次巻以降も楽しみです。

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    2015年03月16日
  • 宿神(2)

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    佐藤義清は、待賢門院璋子への恋慕の思いを断ち切れず苦悩し、出家する。
    義清の側に、自分の心に正直に生きる平清盛を配して、義清が出家して西行となっても、自分の心の内を隠し、心を受け入られず苦しむ様が対比される。

    次巻で、西行として新しく生きる道はみつかるか?
    宿神との関わりはどうなっていくのだろうか?

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    2015年03月15日
  • 宿神(1)

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    佐藤義清(後の西行)がひとりの女性に心奪われ、その執着心に苦しむ様が描かれる。
    書物にかかれた西行に関する話を挟みながら、さまざまに伏線も張られ、流れるように話が展開していく。

    佐藤義清と平清盛の関係の描き方は、「陰陽師」の源博雅と安倍晴明との関係を見ているような感じ。

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    2015年03月14日
  • 大江戸釣客伝(下)

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    元禄時代の俳人、絵師、商人。生類憐みの令と討ち入り。粋な生き方と釣り。江戸の文化の花開いた時代を「釣り」の視点で説く。出てくる釣りは、ほとんどはぜときすだが、そこがいいのかも。

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    2015年01月31日
  • シナン(上)

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    イスタンブルに旅行に行く人には是非この本を読んでから行って欲しいと思う本。想像力の乏しい私の代わりに、シナンの生きた時代や背景を夢枕さんがとても美しく善意に満ちた表現で補完してくれます。イスタンブルのモスクやトプカプ宮殿に行き、思いを馳せるとき、イキイキとしたイメージでそこに生きていた人のことを思い浮かべることができると思います。

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    2015年01月29日
  • 陰陽師 酔月ノ巻

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    久しぶりに陰陽師を読んだ。いつまでも変わらぬ安倍晴明と源博雅。恐ろしきことにも、いつでも風流な形で話は進む。書いて25年。変わったけど、変わらないこの物語はステキである。

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    2015年01月28日
  • 陰陽師 酔月ノ巻

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    晴明と博雅が庭の風景を肴に呑んでいるところに客人が…といういつもの感じ。
    ただ、今回は道満が色々と出てきてたので、今後は彼に軸足を移す布石かな、とも

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    2015年01月24日
  • 陰陽師 酔月ノ巻

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    漫画版は妙な方向へ行ってしまったが、原作のこちらは晴明と博雅を巡る世界が楽しめる。男女の悲しい業を描きながらも飄々としていて、いやな後味は残らない。

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    2015年01月23日
  • 腐りゆく天使

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    実在の詩人萩原朔太郎と、美貌の神父と、埋められた屍体の記憶のない魂の話が最初はバラバラにスタートするが、最後の方にそれぞれの物語が一つに収束する様が面白かった。
    萩原朔太郎がいい具合に病んでて、詩や手紙から感じるイメージ通りで良かった。
    幻想的で耽美だった。
    まさに菊が腐っていくような嫌なような美しいような雰囲気。

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    2015年01月21日
  • 陰陽師 酔月ノ巻

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    ネタバレ

    「夜叉婆」がダントツに心に残った。
    この巻は比較的蘆屋道満が多め。
    ある種パターン化している陰陽師がいまだにある程度受けているのは、キャラクターの書き方の妙だろう。
    晴明はある程度パブリックイメージで怪しくひとをくったような怜悧な美青年として書かれ、相方はその反対に陽を求められる。
    しかし、博雅の「陽」をとことんまでつきつめ、笛の名手であやかしにも愛される才能の持ちぬしにすることで、晴明に負けない魅力をもたせている。(これを理解しない監督が映画化で大失敗していたが)
    この蘆屋道満も今まで何度となく、不気味な敵として扱われてきたが夢枕獏の陰陽師では晴明とよく似た人物として書かれている。
    風体や立

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    2015年01月20日
  • 荒野に獣 慟哭す 5 獣神の章

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     ニュータイプの獣化兵、御門周平は、過去の記憶を取り戻し、愛する女を救うため、最後の戦いに臨む。

     多彩な人物が登場し、日本からメキシコへと舞台も移り、物語がどんどん広がっていったこの作品もついにこの間で完結しました。

     息を持つかせぬアクションと展開にはまり、これで終わってしまうので少し寂しく感じました。

     主人公の人間として生きていく覚悟と人を愛する思いが熱く伝わってきました。

     物語の最後で、この題名の本当の意味がわかりました。

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    2015年01月18日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(下)

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    終わりに向かって進む話の展開、ビジュアルが生々しく浮かんできて、すごかった。陰陽師、たまには、長編もいい。

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    2014年12月07日
  • シナン(下)

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    ベネチアへ渡ったシナンは、なんとミケランジェロと出会う。史実ではないそうだが、なんともロマン漂う出逢いである。
    ベネチアとイスタンブール(スレイマニエ・ジャーミー、リュステム・パシャ・ジャーミー、ミフリマフ・ジャーミー、ソコルル・メフメット・パシャ・ジャーミーを訪ねて)、さらにはエディルネのセリミエ・ジャーミーを巡る旅に思いは募るのであった。

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    2014年12月03日
  • シナン(上)

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    オスマントルコで活躍した建築家シナンのお話。
    カッパドキア地方に生まれ、少年徴収制度で兵士団に入団しイスタンブールへ、以後宮廷建築家となり、いよいよベネチアへ向かうこととなる。

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    2015年09月04日
  • キマイラ10 鬼骨変

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    ネタバレ

    読み始めたのは、いったいいつだっただろうかというぐらいの昔の話であり、物語の中の時間の経過がほとんどなく、その間に時代が進んでおり、本来は登場しないはずの携帯電話が登場するなど、なんとなく今の当たり前のものが紛れ込んでしまっているが、まあそれは今の話に置き換わっているのだろう。本作はそういう時代の流れの中で、九鬼の高校時代のエピソードなど、物語が持っていた若い時代に戻りつつ、今の時代に即していこうという感があって良い。それにしても最後まで行き着くのか?多くのシリーズに結末をつけつつある作者ではあるが、これは終わらないほうが良いのかもしれない。

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    2014年11月11日
  • 真・餓狼伝 4

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    無茶な人間だけど愛嬌があっていいよねぇ。

    剣対素手。
    まあ、この時点で無茶苦茶。

    でも、それを力業で、見せてくれている。それも、ボクらが見たいと思っている形のものを。

    そこがよいなぁと思います。

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    2014年10月23日