夢枕獏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さっき、読み終わりました。1巻読み始めてから3週間くらいかな。最近は小説が読めなくなっていた(なんとなく興味がわなかい)から、読み終えることができてうれしい。ストーリーが面白かったのと、よく知ってる中国の古典が舞台というのが珍しかったからだと思う。
全部で4巻あって、17年かけて書いていただけに、繰り返しっぽい部分もあるけど、よくここまでまとめることができたなあ、と感心した。これもあとがきにあったけど、伝奇小説って、ラストが難しいのだ。八犬伝だって、みんなが集まるまでは面白いけど、あとはどーでもいいような話になっちゃうし。風呂敷を広げるまではすごいけど、たたむのは難しいのだ。
小説の中にさ -
Posted by ブクログ
シリーズ初の長編。
シリーズで出ているけれど、どこから読んでも大丈夫なように書かれています。
特にこの長編は、今までの晴明&博雅のエピソードも織り込まれていています。はじめての方やおさらいにぴったりです。
私はシリーズ順に読んで来たので、くどいとしか感じなかったけど。
物語のもととなるのは、呪われた男を晴明が助ける、という謡曲。それを、夢枕獏が女の悲しい物語として描きなおした。
前に短編「鉄輪」としても収録されていた物語です。大筋は変わらないけど、長編になって、鬼へ成っていく女の悲しみがぐっと迫ってくる作品になりました。
それと、博雅の良い男ぶりが光る。素直で優しくて、優しすぎて、切ない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「村上春樹の小説みたい」と思って読み始めたけど、全然違った!!
SFというより、ミステリーというより、むしろ小説とも違う、圧倒的な仏教的思想の塊。
作中の螺旋に関する記述は、物理学の数式を見ているようで甘美だった。
世の中には仏教と量子力学に関する研究をする人(科学者としてか、あるいは、哲学者としてかは知りませんが…)がいるらしいけど、それも頷けるような。
なぜか、素粒子論についても考えてしまうような不思議な読書体験でした。
…なんて書くととても胡散臭いことこの上ないのですが。
私の仏教に対する理解が皆無に等しいので、一言では言い表せないのですが…「おもしろい」と思います。