夢枕獏のレビュー一覧

  • 漫画 ゆうえんち -バキ外伝- 5

    Posted by ブクログ

    バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ5巻。

    つまみちぎる黄金丸。蘭陵王訪問と黄海王。松本太山と柳龍光。
    ここから原作2巻のストーリーに入ります。やっと、というべきかどうか。原作の方でも、筆が乗ってきて予想よりも長くなりそうと言っていたような気がする。まあ、5巻で終わっているので、きっちり蹴りをつけたというところでしょうか。

    松本太山と柳龍光の戦い。アレ、時間切れ引き分けですが、続行していたら試合に勝って勝負に負けたみたいな形になっていたんじゃないだろうか。柳が敗北を知ることはなかっただろうけど、負けを認めざるを得ないというような終わり方で。
    ぐずぐずと煮え切らない精神を抱えたまま、敗

    0
    2024年11月08日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(下)

    Posted by ブクログ

    興世王の首は本物か/浄蔵/なくなった将門の首のゆくえ/蘆屋道満の意図/小野道風/平貞盛と祥仙と如月と平維時と児干/瀧夜叉姫登場/晴明、俵藤太、小野好古、浄蔵、賀茂保憲、博雅グループvs興世王、将門、瀧夜叉姫グループ/興世王の正体は予想通りの人/将門vs藤太、興世王vs晴明、見物人は道満/瀧夜叉姫が意外に怨念の人でなかった/最後は舞台を観ているような。

    0
    2024年10月30日
  • 漫画 ゆうえんち -バキ外伝- 4

    Posted by ブクログ

    バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ4巻。

    マスター国松、柳龍光のヤクザ襲撃、謝男、ゆうえんち縁起。

    登場するたびに妖怪化が増してゆくマスター国松。このおじいちゃんはどこまでもどこまでも、気が触れているような感じで言って欲しいです。多分、一定の人気があるんだと思う。気味の悪さがとにかくあるけども、待ってましたの気持ちも一定以上あるのかな。まあ、あのマスター国松が、という一種の試金石になっているのかな。

    明治から続く「ゆうえんち」という存在。『東天の獅子』の裏側のような物語。
    どこもかしこも、夢枕獏と板垣恵介のクロスオーバーが散りばめられている。

    0
    2024年10月30日
  • 漫画 ゆうえんち -バキ外伝- 3

    Posted by ブクログ

    バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ3巻。

    卒業式、太山一家、柳龍光とゆうえんち、神野仁と空道。

    無門が柳とゆうえんちを探している理由が、ここで明らかに。師匠の仇討ちなんです。夢枕獏作品の主人公にしては、王道主人公だ、と思った記憶があります。
    そんな無門の内にも滾るものがあるというのがわかるのは、まだまだ先。

    太山が梢江の父親というのは、外伝なのに本編のバキシリーズとの繋がりが深くなってしまうなぁ、と。刃牙の彼女ですからね。ヒロインであるし、神域だと思うんだよな彼女は。梢江の父親代行として、結婚の申し込みに来た刃牙を試す、なんて展開も夢想してしまう。向かい合って、格闘家として勝手に

    0
    2024年10月30日
  • 漫画 ゆうえんち -バキ外伝- 2

    Posted by ブクログ

    バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ2巻。

    松本太山、磯村露風と無寸雷神、蛟黄金丸。無門の人生を彩る綾となる人物との出会い。徳川のおっちゃんも入れときましょうか。丸ごと過去篇の2巻です。

    まあ「ゆうえんち」が、過去と現在、こちらとあちらのように、語られている場面が様々に入り乱れる文章だったので、そういう巻もあるでしょうよ。
    徳川のおっちゃんの凄みの表現がなんか違うなぁ、と思ってしまった。あのおっちゃんはバキシリーズの中では比較的陽の存在だと思っているのでね。
    あのおっちゃんは、自分の体の中の押さえきれない「なにか」を飼い慣らすことと、解き放つことの狭間の熱情に悶え苦しみ、その情念を愉

    0
    2024年10月30日
  • 漫画 ゆうえんち -バキ外伝- 1

    Posted by ブクログ

    バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ。挿絵担当していた藤田勇利亜さんがそのまま続投です。

    久我重明、ヘイヘイダンス、葛城無門登場の1巻。

    このペースで進むとなると、完結までかなりの巻数重ねることになりやしませんか。
    小説は読破済みなのでコミカライズ完結したら一気読みしようかな、と思っていたのですが、結構な数になりそうなので、都度読み進めることにします。

    0
    2024年10月30日
  • 陰陽師0

    Posted by ブクログ

    陰陽師系の入門小説という感じ。
    読みやすく、分かりにくい単語(歴史物ならではの)が無く、小学生や中学生からでも読める。
    ストーリーはよくある感じだが、ファンタジーものが好きなので楽しんで読めた。
    犯人像や恋愛面も意外性は無いが、王道ものもたまには良いなと思った。
    晴明かっこいいなぁ。

    0
    2024年10月21日
  • 陰陽師 瀧夜叉姫(上)

    Posted by ブクログ

    腹の底では、ぬしも、この都なぞどうなってもよいと思うているのであろうがよ(p.198)/ビッグネーム、瀧夜叉姫がタイトルになっている巻。どういう展開になるか/将門の乱から二十年弱/主要登場人物は晴明、博雅、道満、賀茂保憲、平貞盛、俵藤太、祥仙、桔梗、滝子姫/そして、将門の乱。

    0
    2024年10月21日
  • JAGAE 織田信長伝奇行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    飛び加藤、横山光輝の漫画にもあった「牛を喰らう」幻術で誑かすエピソードが分かり易い、謙信と絡ませないで信長と心の友(?)になり30年を超える「面白い」ことを探してお互いの命をかけた付き合いを楽しむ
    合理主義者の信長像、若干古く思える

    0
    2024年09月30日
  • 陰陽師0

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    安倍晴明がまだ学生の頃,源博雅との出会いやお互いを信じるようになった事件,そして両親を殺した犯人を突き止める.映画の脚本とのことでエンタメ要素がたっぷり.

    0
    2024年09月18日
  • 陰陽師

    Posted by ブクログ

    晴明の自宅での博雅との会話にこの世の心理が詰まっていてなるほどなぁと面白い
    月夜の描写が美しく雅な晴明のイメージに重なる

    0
    2024年09月08日
  • 陰陽師

    Posted by ブクログ

    平安時代を舞台に陰陽師、イコール幻術使い?の安倍晴明が活躍する短編集。日本の昔をテーマにした小説は文体が古めかしくて読みにくい印象があったが、今作は古めかしさの中にも読みやすさが共存していて筆者の力量を感じた。有名どころは押さえておきたい性格なので読んでみたが、また読んでみたいと思わせる一冊。

    0
    2024年08月03日
  • 陰陽師0

    Posted by ブクログ

     まだまだ若くて青い晴明&博雅のお話。映画脚本なので派手で画面映えする演出、かつ、シンプルストーリーのエンタメ特化という感じ。その分、本家陰陽師の妙味である淡々とした空気感が損なわれているのが残念なところ。

    0
    2024年07月31日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

    Posted by ブクログ

    夢枕獏さん
    陰陽師シリーズを狂ったように読んでたのは中学生の時だったかな。笑
    少しの懐かしさを感じながら新たな舞台を楽しんで読みました。
    1巻で一旦完結するのかと思いきや全然取っ掛かりの物語でしたね。
    これからどう展開していくのか楽しみです。

    0
    2024年07月15日
  • 陰陽師0

    Posted by ブクログ

    若く覚醒する前の安倍晴明が描かれている。
    分かりやすくするためか、現代的な感じあり、違和感が少しあった。
    雰囲気が違うので、莫さんの「陰陽師」とは、別物と考えた方が良いかもしれない。
    映像は違っているかもしれないが、自然や自然現象への興味や畏敬が少ない気がする。

    0
    2024年06月09日
  • 神々の山嶺 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上下どっちでも主人公がずっと言ってた、
    人は問題をクリアにして次に進んでるんじゃなくて、問題を抱えながら、また次の問題にも立ち向かってるっていうことはすごく理解できた

    0
    2024年05月19日
  • 陰陽師 付喪神ノ巻

    Posted by ブクログ

     安倍晴明・源博雅コンビが活躍する「陰陽師」シリーズ第3弾。本書は7編収録の短編集。
     魑魅魍魎が跋扈する平安の世にあり、いわゆる鬼と呼ばれる存在が引き起こしたであろう出来事を解決していくのだが、共通しているのは鬼には必ず生きていた(時には生きている)人間の怨念があるということ。むしろ、それがあるから鬼が存在するのかもしれない。そんな成仏できない思いに寄り添って解決に導いている印象が強く残る作品群。
     陰陽師は鬼たちのカウンセラーなのかなとも思えてくる。

    0
    2024年04月29日
  • 別冊NHK100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都

    Posted by ブクログ

    そもそも「11人いる!」と「イグアナの娘」
    しか読んだことがないのだから、
    (それにしても2つとも秀逸な題名!)
    本書は深くは理解できていないのだが。
    理解できないながらも、タダモノではない、
    というのは理解できる。
    もう少し作品を読み進めようと思います。

    0
    2024年04月29日
  • 陰陽師 飛天ノ巻

    Posted by ブクログ

    読書の楽しさ再確認!呪い、呪術最近ではよく聞く言葉、アニメ「呪術廻戦」や映画「陰陽師0」個人的には昔ハマって読んだ「帝都物語」、全てこれはこれで良し!著書においても伝わってくる時代背景や、その時代の文化、人の生業そして妖、不思議な出来事等、人間が抱く恐怖!この物語や世界観を読みたい時に楽しめばいい!だから「これはこれでいい!」読後の感想であった。しっかりとした物語,シリーズなので、他のミステリーや歴史物語、ヒューマンドラマやホラー、色んな小説を楽しんで気が向いた時に著者のお伽話のような世界に入りたい時に、次作を楽しむ!これが読書の楽しさの一つ再確認

    0
    2024年04月20日
  • 陰陽師0

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画の予習として。

    予想以上に「現代的に」描かれた陰陽師であり安倍晴明だったと思う。
    物事を捉える視点に現代人なら違和感のない、恐らく平安時代当時の人ならそうは考えなかっただろうという視点が入ってくるので。
    ファンタジーよりサイエンスな雰囲気。
    超常現象が起こっても、当の晴明本人が「それは催眠術だ」「暗示だ」「思い込みだ」「心の中でのことだ」(意訳)と呪について冷静に現実的に解釈していくし、他のキャラも「怨霊なんていない」「信じている人もいるが自分は信じない」「そんなのを信じる方が馬鹿だ」スタンスの人が多いので、正直戸惑った。
    超然としていた夢枕獏先生の晴明より余程現実的な、現代的な青年晴明

    0
    2024年04月21日