あらすじ
解かれた天地を再び結び付けるべく、賀茂保憲を欺き、博雅を代役として安摩の二の舞を演じ終えた晴明は昏倒してしまう!「安倍晴明 竜宮の宝玉を得ること」と、火災によって焼けてしまった霊剣に纏わる「安倍晴明 温明殿の霊剣を修理すること」、人としての限界を超えて闇の中に立つ「安倍晴明 闇に懐胎すること」、そして粋たる魔術師としての覚悟を博雅に語る「安倍晴明 闇を解くこと」、霊剣の修理を機に、過去の因縁を持つ保憲と晴明が対峙する「賀茂保憲 高雄山にて霊剣を修理すること」の5編を収録。
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Posted by ブクログ
「原作を越えた」と原作者の夢枕獏に言わしめた作品。絵の美しさと大胆な展開が他の追随を許しません。漫画の域を超えています。特に後半の、原作からどんどん飛躍していく物語に関して、僕はおそらくその10%くらいしか理解できていなく、正直なところ「玄象と巻き物かわいいな」、くらいの勢いの駄目読者なのですが、その世界観には大いに感銘を受けました。
10巻以降、辞書みたいな厚さで、腕が疲れます…。
Posted by ブクログ
原作があるまんがでここまでまんがとして堪能できた本はありません。原作と共通しつつ違った晴明像、魔術師たる男の生き様がほろほろと桜が散るごとく美しい。
Posted by ブクログ
原作の方は既に、チェック済みで漫画化されると聞いた時は、正直、どうしようと思ったのですが。
岡野女史ということで、一安心vv
この方なら、ちゃんとしたものを描いてもらえると……。
原作の良い雰囲気を壊さずに、且つ、岡野エッセンスがあますことなく展開されているあたりが……イイです。
清明の親友である博雅の人柄とかが、上手く表現されている。
本当に、いい漢なんです。
色々と、難しいやや専門的なことが描かれていますけれども、それをすっとばして読んでも楽しめるシリーズです。
Posted by ブクログ
『安倍晴明 竜宮の宝玉を得ること』『キョーフの真葛サマ絵巻』『安倍晴明 温明殿の霊剣を修理すること』『安倍晴明 闇に懐胎すること』『安倍晴明 闇を解くこと』『賀茂保憲 高雄山にて霊剣を修理すること』盛りだくさんで、分厚くて本を持つ手が痛くなりました。内容は人の世界のことではなく神や魔物の領域のことであるせいか頭で理解しようとしても意味不明で困りました。だんだん難しくなりますね。真葛の懐妊おめでとうございます。そして博雅は晴明のことを…そうだったのか!いや知ってたけど。でもはっきり言語化されるとビックリする。
ここでひとつの時代が終わる。次巻から新しい時代に進んでいくのだろう。
Posted by ブクログ
「安倍晴明 竜宮の宝玉を得ること」など、6話を収録しています。
焼失した内裏の再建のため、みずからの役割を果たそうとした晴明はその後、百済からもたらされた霊剣を手に入れ、それを元の姿にもどすことを勅申し、少納言藤原野兼家のもとで修理をおこなうことが認められます。
しかし、晴明に出し抜かれたと考えた保憲は、霊剣を修復する役目を晴明から奪い取ろうとします。晴明は、表向きは保憲に譲りつつも、霊剣を自分の手元にとどめておきます。しかしそのことを知らされた博雅は、晴明とみずからの立場の板挟みとなり、苦しむことになります。
高雄の神護寺での儀式をおこなわれることになり、晴明は保憲や博雅、そして関白になることをめざす兼家らがいだく、ひととしての思いを量り、それらを包み込むことで、天と地をつらぬいている神秘の中に降り立ちます。
巻を追うごとに幻想性が強くなっていき、少々ついていけなくなってきました。
Posted by ブクログ
久し振りにマンガで読んだ。11巻だったせいか、ちょっと話がわかりずらかった。
文庫本では読んでいたので背景はわかるが、ストーリーが前の巻から続いているようだ。