あらすじ
鵜匠・賀茂忠輔の孫娘・綾子が何かに憑かれたようだ。裸で堀に入り、魚を捕まえては喰らうという。そして、黒川主と名乗る怪しい男が現れ、綾子を妻にと所望する。だが、その男は巨大な尻尾を持つ妖の者だった!! ヒトを愛したあやかしとの戦いを描く「黒川主」、追儺祭で重要な役を任され、恨みの中で死に怨霊と化した民部卿元方とその娘祐姫と対することになる晴明と博雅を描く「鬼やらい」の2編を収録。
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Posted by ブクログ
真葛かわいい。実は狐じゃないかとか晴明の母じゃないかとか邪推してたらぜんぜん違った。
絵がきれいで平安時代にマッチしてる!
晴明の髪の乱れが色っぽい←
Posted by ブクログ
「原作を越えた」と原作者の夢枕獏に言わしめた作品。絵の美しさと大胆な展開が他の追随を許しません。漫画の域を超えています。特に後半の、原作からどんどん飛躍していく物語に関して、僕はおそらくその10%くらいしか理解できていなく、正直なところ「玄象と巻き物かわいいな」、くらいの勢いの駄目読者なのですが、その世界観には大いに感銘を受けました。
10巻以降、辞書みたいな厚さで、腕が疲れます…。
Posted by ブクログ
『黒川主』と『鬼やらい』の2つの話。黒川主のほうは描写が怪しく艶めかしくて圧倒されました。黒川主のことも賀茂忠輔のことも責めない。やるべきことをしたまで、誰も悪くないと言う晴明の姿を見て、しみじみと「おまえは優しい男なのだな」と博雅が言うところがいいですね。鬼やらいのほうはおどろおどろしい鬼達が出てくるのに怖いというより博雅の活躍に爆笑でした。壊れた玄象を抱いてさめざめと泣く博雅に胸熱です。「おまえは奥ゆかしいのだな 晴明」と淡雪を見上げながら語るシーンはほんとうに趣深いですね。
インパクト
黒川主は小説の方でもとても印象的だったけど漫画でも十分なインパクトだった。 獣の子供を孕んだことを受け止められない綾子も復讐するつもりが好いてしまった黒川主もどちらも憐れを感じる。