【感想・ネタバレ】混沌の城 下のレビュー

あらすじ

天地を統べる力――“螺力”を手に入れるには、大螺王の力が必要である。かつて織田信長でさえ、手にすることが出来なかったものだという。それを手に入れたものは、天下どころか、不死をも得ることができる。カバーイラスト:寺田克也

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Posted by ブクログ

夢枕獏『混沌の城 下』徳間文庫。

SF伝奇大河小説の下巻。

夢枕獏が度々描いている『螺旋』が物語の鍵を握るようだ。

壬生幻夜斎と蛇紅皇王に加えて、新たに登場した螺力の使い手、九魔羅。明らかになる豪剣の巨漢・武蔵と壬生幻夜斎の因縁。武蔵と行動を共にする来輪左門、蛟族と役者は揃った。

しかし、最終盤に面白さは急失速し、物語は混沌のうちに結末を迎える。

金沢城の地下に眠る『大螺王』と天台の『秘聞帖』を巡る奇怪な登場人物たちの命を懸けた争奪戦の行方は……

結末は在り来たりかな。結局『大螺王』も『秘聞帖』の正体も判然とせず。

そうか、1991年初刊行の作品だったのか……

本体価格770円
★★★★

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2022年10月13日

シリーズ作品レビュー

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