夢枕獏のレビュー一覧

  • 陰陽師 烏天狗ノ巻

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    【あらすじ】
     朱雀大路の辻に焼き栗を売る行者が現れた。
     木彫りの不動明王に栗を焼かせているという。
     その行者が睛明の屋敷を訪ねて来た。
     烏にその不動明王を奪われたと言うのだが ——— 。
    【感想】
     晴明と博雅の物語も気が付けば18巻!
     とにかく、2人のやりとりを読むのが好きなのですが、夢枕獏先生も高齢になられたのでは?と思っていたところに、あとがきに先生自身のお考えが書かれていまして、ほっとしました。
     今回は私のお気に入りの露子姫も登場。じっくりとその世界観に浸れました。

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    2026年02月09日
  • 黒塚 KUROZUKA

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    不死者の物語というのには、多かれ少なかれ悲哀と淫靡の色が必須なのだと心のどこかで信じていた。『吸血鬼ドラキュラ』、『ポーの一族』、『夜明けのバンパイア』。質的な差さえあれ、それらはいずれも奇妙な美によって成り立つ物語である。
    さて、それではこの『黒塚』はどうか?ぼくには何故かその不死者の物語に必須だと思っていた悲哀の色が薄いと感じられた。もちろん、永遠を生きる女との約束という通常の時間を超えるテーマがあることでこれもまた不死者の物語にはちがいないのだが……。そして、物語終焉近くで明かされる血の由来こそ、その悲哀のおおもとにはちがいないのだが……。それでも薄いと感じるのはこの物語の主人公であるク

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    2026年02月08日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    今更説明も不要であろうシリーズ第4巻。いや、このあいだの『生成り姫』を入れると5巻目ということか。長編もよいのだが、やはりこの晴明のシリーズは短編がよい。舐めるように読ませていただいた。晴明いうところの「呪(しゅ)」というものは、つまるところ人の業にかかわることなのだな、と思う。いや、人である、ということがそもそも業であるにはちがいない。情けなく、つらく、また暗く燃える炎のような業である。しかしながら、人である我らがこの物語の中に、我もまた人である、すなわち業を背負う者である、ということを見出すことにこそあわれがあるのであろう。いや、柄にもなく小難しいことを書いてしまった。しかし、この短編集を

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    2026年02月08日
  • 陰陽師 生成り姫

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    陰陽師シリーズ初長編。ストーリーとしては「付喪神ノ巻」に収録されている「鉄輪」という短編を長編化したものということになる。このように同じ物語の長短を改めることに、うなずけるところもあればそうではないところもあるのだが、まあそれは置こう。いつもは短編のひとつひとつをなめるようにして読んでいる安部晴明のこのシリーズを、心ゆくまで読むことができたのだから。
    そして何よりうれしいのは、この編が晴明の物語であるのと同じくらい、いやそれ以上に源博雅の物語であることだ。この編、主人公は博雅といってよいであろう。夢枕獏の物語にはこうした朴訥な男が数多く登場するが、博雅はそのなかでもとりわけ純粋なのだろう。陰陽

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    2026年02月08日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    空海がちょっとなんでもできる様に書かれすぎてない?感はあったけど、2011年くらいの本らしいので、しょうがない気もする。
    大侯が好き。逸勢もいいやつだね。

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    2026年01月10日
  • JAGAE 織田信長伝奇行

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    夢枕獏版信長。らしい作品。飛び加藤が強すぎるきらいはあるが楽しめた。本能寺の変の原因としては新説になるか。

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    2026年01月03日
  • 陰態の家 夢枕獏超越的物語集

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    法華悟空と陰態の家以外は面白く読めた。
    夏目漱石とホームズの話や小さい老人が仰向けになっていたとかお岩さんと伊右衛門の息子の話など読みやすく鼻で笑うような話が多かった。
    でもこの短編は記憶には残らないと思うので残念な気もする。
    理解力があり記憶に刻まれる脳だったらいいのに

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    2025年11月24日
  • 秘帖・源氏物語 翁-OKINA

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    《それは、楽しみでござります……》(p.82)
    〔Ⅰ〕この作品の光の君は茫洋としてしかし非情なところもある大物でただの女好きではない。
    〔Ⅱ〕葵の上に憑いた六条御息所の生き霊を蘆屋道満が祓おうとするがその背後にさらに何かがおりその正体を当てなければ出ていってくれそうにないので光の君、道満コンビが探索を始める。
    〔Ⅲ〕光の君のキャラクタは楽しかった。この話の後にも性格が変わっていなかったら続編あってもいいかも。今度は安倍晴明と共演させたりして。蘆屋道満は『陰陽師』での方が印象が強かった。案内役という役割を振られたからやろうか。

    ■簡単な単語集

    【葵の上】光の君の妻。四歳年上。十二歳のとき妻に

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    2025年11月15日
  • キマイラ聖獣変

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    何となく、永井豪の「デビルマン」のラストを思い出してしまった。変化する彼らが、どのようにここへ終着するのか、しないのか。著者の病気と老いが気になるところではあるが、学生の頃からの読者であるので、ここまで引っ張った責任は、ぜひ取ってもらいたい。

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    2025年11月13日
  • 陰陽師 螢火ノ巻

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    安倍 晴明の好敵手・蘆屋 道満が大活躍する3編を含めた全9編の短編集で、シリーズ第14弾❗️

    いつもよりも短い話しばかりのせいか、全体的には少し物足りなさを感じた作品でした。

    そうした中でも、『仰ぎ中納言』と『花の下に立つ女』、『屏風道士』の3編が個人的には気に入っています❗️

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    2025年11月08日
  • 陰態の家 夢枕獏超越的物語集

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    やっぱり好きだ―!
    夢枕獏さん


    「踊るお人形」
    少し残念なホームズが可愛い


    「仰向けに這う老人」
    なんだかありそうな話し


    「贄」
    全ての芸術は、この世界のいずれかにいる神に捧げられた供物―贄ではないのか。


    「陰態の家」
    美しいものは、怖い。
    美の中には、どれほどわずかにしろ、鬼が潜んでいるからだ。


    「あとがき」
    に七十四歳になっちゃった夢枕さんの元気な近況が知られて2027年デビュー50年に向けて頑張ってるご様子、2年後に楽しみができて嬉しい。





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    2025年10月15日
  • 陰態の家 夢枕獏超越的物語集

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    ネタバレ

    踊るお人形、伊右衛門、法華悟空が好き。悟空はタイポグラフィック版も見てみたい。
    白石加代子さんの化け猫怖可愛いんだろうなあ。

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    2025年10月11日
  • 陰態の家 夢枕獏超越的物語集

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    ネタバレ

    いろんなスタイルのお話が盛りだくさん。

    「空飛円盤夢始末」
    このタイトルから時代物だと思いきや、ちょっと昔の青春物語なのだ。

    「仰向けに這う老人」
    地味に面白い。

    あとがきに書かれていたように、2027年のデビュー50年の作品期待しています!

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    2025年10月07日
  • 神々の山嶺 2

    購入済み

    深町と女の描き方

    私は小説原作を読んでないのですが、深町の元カノへの対し方はほぼストーカーですよね?小説の書かれた時代の限界なのかもしれませんが、おじさんが読んでいても気持ち悪いです。ハッキリいって元カノの存在は不要ですよね?と、私は思いますが?バクの弱点?

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    2025年09月30日
  • 漫画 ゆうえんち -バキ外伝- 8

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    バキ外伝小説の「ゆうえんち」のコミカライズ8巻。
    神野と柳の決着。龍金剛お披露目。

    技や経験もさることながら、闘争の中で生まれる愉悦に対する執念で神野を上回った柳の勝利。あの手この手で柳を出し抜き勝利を得ようとした神野の思考は、間違ってはいないはずですが、その先にある快楽に耽溺する狂気の差で敗北したのかなぁ。
    そういう意味ではマスター国松は、強者なんだと思います。本当に、あの人は登場するたびに人外であることの気持ち悪さを更新してゆきます。

    そんな愉悦とは無縁であるかのような鉄面皮で、「ゆうえんち」での勝利を手にした元横綱・龍金剛。
    彼が力剛山を襲ったのは、古からの因縁ということでよかったの

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    2025年09月24日
  • 陰陽師

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    再読。
    夢枕獏さんの文体による独特の雰囲気があり、さらに時代特有の怪しさもあり、雰囲気充分で楽しめた。
    キャラも魅力的。

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    2025年09月09日
  • 白鯨 MOBY-DICK 上

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    序盤が全然ページを進められなくて苦戦した。
    久しぶりの夢枕獏長編!って喜び勇んで開いたのにもう、本当に、全然、進まない。あれれ?
    村上海賊の娘も離脱したなぁ…一間とかの昔の単位苦手なのかも?笑

    漂流して拾われてからは割とスルスル進んだ。が、あんまりハマりきってないなぁ
    下巻読み始めるまで間が開きそうな予感。。。
    そして覚えてなくて上巻読もうとして振り出しに戻る予感。。。

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    2025年08月24日
  • 陰陽師 飛天ノ巻

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    陰陽師を読んでいると心象風景は常に暗いんだけど(夜が多いので)晴明と博雅のやりとりがシュールで夜の暗さを感じない明るさがあって面白いなと思う。
    あと幻想的な風景が浮かんでくる表現が好き。

    『夜露が草の葉先に凝って、月光を受け、星のように一面にきらきらと光っている』

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    2025年08月11日
  • キマイラ聖獣変

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    完結巻(仮)という触れ込みには違和感を持ちました。
    この巻以前の話も、この巻以後の話も存在するような内容だったからです。
    著者の生涯小説と公言してるだけあって、本当の着地点を気長に待つしかないのかなぁと思いました。
    未完になったら、読者の数だけ補完される物語があっても良いじゃないという、著者からの新しい試みの巻かもしれません。

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    2025年08月10日
  • 陰陽師

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    大シリーズとなった夢枕獏氏の陰陽師の第一作である短編集。同じ主要登場人物が繰り返し出てくるのに、毎回説明を加えるなど、ビギナーに親切な作りなので、途中から読み始めても、疎外感がない。面白さに加え、こういう親切さが大ヒットシリーズの源泉となっているんだろうか。

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    2025年08月01日