夢枕獏のレビュー一覧

  • 呼ぶ山 夢枕獏山岳短篇集

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    男のロマンと一言で終わらせたいぐらいに過酷で畏敬の念を超えて何故そこまで登りたいのか不思議でもある。けど人は何故生きているのか、ムダな時間、他人の生活を知っててもムダな情報を共有したり、映画もテレビも必要のない買い物時間、生きている事自体がムダなうえに死んでも何も残らない。普通に生活していても必要な時間はないに等しいなら危険を察知する力、生命力、生き抜く忍耐、精神力が求められる死と隣り合わせの登山はムダとは言えず、帰宅できたら満足感と成長があるので有意義と言える。常に、何事にも軽い気持ちで生きているのはムダな時間だよなぁ。

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    2024年02月25日
  • 陰陽師 付喪神ノ巻

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    解説にもあるように、相棒の源博雅を生み出したのがこの小説の最大の功績だと思った。シリーズ3冊目まで読んで、気が済んだ感。映画やアニメの元になった作品がどのようなものかわかったので良かった。

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    2024年02月23日
  • 陰陽師

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    アニメから関心を持って原作へ。元々のエピソードをアニメではどう変えているのかも興味深かった。晴明のところに博雅が頼みごとを持ってやってくるところから始まり、二人で様々な怪異などに出会うことになる話が多い。連作短編のような形式で、単調に感じるところもあるが、陰陽師の世界観を楽しめる。

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    2024年02月20日
  • アントニオ猪木とは何だったのか

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    小学生の頃、猪木を観てプロレスが大好きになった。
    テレビのスピーカーにカセットデッキを近づけて録音をしたなぁー。
    休み時間は、プロレスごっこ。「ロープに振ったら返ってこなくちゃいけないんだぞー」

    猪木の人生、知らないことがたくさん書かれてました。夢枕獏さんの個人的な思い出がストレートで良かった。

    自分にとってのアントニオ猪木は何だったのか?
    そうですね〜、、、世界で一番強い日本人でいてほしい人、かな。
    子供ごころに「感動」ということを教えてくれたことが忘れられない。実況をカセットで何度聞いても感動したなぁ。

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    2024年02月13日
  • アントニオ猪木とは何だったのか

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    現役時代も現役を引退してからも、意識的にか無意識にか、多くの謎掛けを残していった猪木(猪木が現役バリバリだった頃はまだプロレスを見ていなかったので、あくまで印象だが)。とてもプロレス的で、今になってYouTube等でこれを分析するチャンネルがあって、楽しく見ている。だからこそ気になった本。内容としてはライトで読みやすかったが、ターザン山本の文章(文体?)に懐かしさを感じた。かつて週刊プロレスを隅から隅まで(何なら縦帯まで)読んでいたので、あの頃の記憶が蘇ったのかな。何とも不思議な体験だった。

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    2024年03月23日
  • 陰陽師

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    妖、鬼、人ではない物、色々な表現がありダーク?ファンタジーの世界。個人的に大好きな要素をしっかり踏まえ気になっていたが読む機会がなかった、最近これも好きであった「鬼人幻燈抄」のシリーズも終焉を迎えよいタイミングで手に取る事ができた。昔、心躍らせ読んだ荒俣宏氏の帝都物語に登場する「安倍晴明」、映画化もされ妙に懐かしく最近では「呪術廻戦」にも名前の出てくる陰陽師、著書でも独特の雰囲気と重過ぎない描写は好感が持てた、シリーズとしても興味のある題名が続いており、今後もこの不思議な世界を読んでいきたい。

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    2024年01月27日
  • 陰陽師 龍笛ノ巻

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    平安陰陽師伝奇ファンタジー第六巻。短編五編を収録。本巻の内容は奇怪方面に全振りで、ひとの情念の機微みたいものの描写は少なかったなあ。個人的にはそっちの方が好みなんだけど。
    それにしても、"むしめづる姫"のラスト、半人蝶もらっても困るだろ。お父ちゃんおろおろしちゃうよ笑

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    2023年12月20日
  • 瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 第五巻

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    ■読みやすさ
    小説読んでないからか先が読めない面白さがある。
    俵藤太vs平将門とか面白すぎる。

    ■面白いかどうか
    歴史ものでもレアなキャラが出てくるのでめちゃくちゃ面白い。

    ■人生の糧になる
    エンタメの見せ方として参考になる。
    時系列で辻褄が合うならのifでここまでフィクションが動かせるのは凄い。

    ■作家について
    原作はもちろん。この作画の人もパワフルで良い!

    ■本棚に残したいか
    1巻買わないと。残すよ

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    2023年12月07日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    平安陰陽師伝奇ファンタジー第四巻。短編七編を収録。しょっぱなからなかなかえぐい話。いやぁ陰陽師シリーズらしいといえばらしいのだが。最初と最後を蘆屋道満との対決で括られた今巻は、死者が呼びかけてくる話が多かった印象。最後の覆物の中身当て対決の飄々とした感じはまさに晴明と道満という感じ。これまで直接対決もなかったので二人の対照的で通じるところのある姿の対比が面白い。

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    2023年11月24日
  • 陰陽師 飛天ノ巻

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    平安陰陽師伝奇ファンタジー第二巻。短編七編を収録。今巻も晴明と博雅の掛け合いは健在。でも晴明は呪・呪言わないし、あやかしが狂言だったり、博雅の小伝があったりと目先の変わった感じで、話のインパクトも第一巻と比べると若干大人しい目か。博雅比重高め?で彼のファンにお勧め。

    でもなあ、小野小町のあの描き方は可哀そうよ。。。

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    2023年11月03日
  • 牙の紋章

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    500ml _これが、平均的な日本人が1日に出す汗の量である。その汗は、エクリン腺とアポクリン腺という、体表面にある二種類の汗腺から分泌される。 この汗腺の量は、先天的なものではない。生後2年間の、暑熱経験で、その汗腺の量が決まるのだ。例えば、日本人でも、生後、直ぐにタイで暮らし始めれば、発汗の条件はタイ人と同じになる。 バンコクのルンピニー・スタジアムでムエタイと闘う空手家の話だ。その試合の事を、ずっと引き摺り続けている男の話だ。

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    2023年10月31日
  • アントニオ猪木とは何だったのか

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    もう一周忌。プロレスをこれまでも語ってきた論者たちの一年遅れの弔辞集です。ターザン山本の「プロレスについて考えることは喜びである。」というキャッチフレーズは大嘘だ、って言い放ち「猪木について考えることは喜びである。」とヤバすぎるエピソード連発する遅れてきた猪木ファン吉田豪。日本が世界に誇る三大偉人として空海と宮沢賢治と猪木と並べる妄想マックス夢枕獏。猪木を1000万人に通じる言葉を求めた人として、村上春樹の横に置くアカデミズム松原隆一郎。久々のターザン節がなんとなく旬じゃない感じのターザン山本。猪木、たけしだけじゃなく、村松友視、古舘伊知郎、ターザン山本に洗脳されまくりの人生突き進み、そして傷

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    2023年10月06日
  • 天海の秘宝 上

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    からくり師・堀河吉右衛門と、凄腕の剣士・病葉十三が、謎の盗賊団・不知火や謎の辻斬り・新免武蔵を相手にする話。本所の鐵っつぁんも出る。ガラ悪い。笑。
    表題の「天海の秘宝」はまだ噂程度にしか出ない。
    まだ色々よく分からない。悟空が可愛い。十三が美人。
    あとは‥やられたときの悲鳴が変。

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    2023年09月12日
  • バロルの晩餐会 ハロウィンと五つの謎々

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    ネタバレ

    子どもに読み聞かせたい可愛らしい物語でした。
    主人公たちがハロウィンの夜に、不思議な冒険をするお話です。
    モンスターを剣や魔法で倒していくというよりは、昔懐かしい(?)なぞなぞを解いていく形式です。
    夢だけど夢じゃなかったというラストには、クスリと笑ってしまいました。

    ただ、夢枕先生のハラハラドキドキするバトルと色っぽいシーンのある文章を期待し、天野先生の妖艶で幻想的な色彩イラストが好きな自分は、見事に肩すかしを食らいました。大人向きではないかな……

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    2023年09月08日
  • バロルの晩餐会 ハロウィンと五つの謎々

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    装丁に一目惚れ。
    内容は、どこかで見たような怪物と、どこかで聞いたようなナゾナゾが出る夢オチ冒険譚。ちと雑。
    もっと雑なのは挿絵。チラシの裏に鉛筆でグリグリ描いたような落書きに見える。完成度が極めて低い。
    夢枕獏も天野喜孝も好きだが、残念ながらお値段以下。

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    2023年08月23日
  • 陰陽師 水龍ノ巻

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    前半はいつもよりサクサクと読み進める感じで、後半にかけてひとつの話により重みが出てくる感じがした
    秘帖・陰陽師 赤死病の仮面は番外編ということでまた違った面白さもあり、不気味さがまとわりつく感じがした
    蘇莫者もボリュームもあり、息を詰めながらすぐに読んでしまった

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    2023年08月15日
  • 陰陽師 水龍ノ巻

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    陰陽師の十七巻「水龍ノ巻」。

    コロナ禍を受けて書かれたであろう『秘帖・陰陽師 赤死病の仮面』がよい。
    あのラストから始まる狂気と紊乱の都の有り様。夢枕獏世界、陰陽師世界でぜひ読んでものです。

    その暗黒に読者の自分が耐え切れるかは別の話。

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    2023年08月14日
  • 陰陽師 女蛇ノ巻

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    切ない話や不気味な話、心温まる話など、バラエティに富んでいて、毎夜一遍ずつ読んでいくのが日々の楽しみだった
    「墓穴」はお気に入りのひとつ、前半は不気味さ全開なのに、物語が進むにつれて何ともせつない気持ちになるのが癖になる

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    2023年08月04日
  • 陰陽師 玉兎ノ巻

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    ネタバレ


    個人的には「道満月下に独酌す」と「月盗人」の話が好みだった
    道満の過去に触れたり、悲しい恋物語に一気に読み進めてしまった
    「邪蛇狂ひ」は、救いようのない人間の結末に、殺された使用人達が救われたのなら良かったのでは?と思ってしまう

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    2023年07月30日
  • 妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート

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    タイトルの通り、「陰陽師(夢枕獏著)」の基軸に、夢枕先生をはじめとするさまざまな作家の短編がまとまったトリビュート小説集。
    過去作もありつつも、話や時系列が整っていて、初めて「陰陽師」の世界を読む人でも入りやすい内容になっている。

    各作家の作品が、平安時代を飛び出したり、メインの晴明や博雅が出つつも、第三者の視点であったり、出なかったりと、意外な新鮮さがあって面白かった。

    5作家・6作品の中では「遠輪廻(武川佑著)」が印象的かつ好きな内容だった。
    「陰陽師」の世界の時間軸より時を経た舞台であるにもかかわらず、「陰陽師」の世界としっかり結びついており、作品内の美しい儚い描写に読み入ってしまう

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    2023年07月29日