夢枕獏のレビュー一覧

  • 混沌の城 上

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    カテゴリに悩む一本。起承承承承承!!と続く。時代小説、ファンタジー、SF、ホラー、エログロ、伝奇小説が交わり合った、そういう意味では混沌(カオス)な作品。設定が超未来ではあるのだが、言葉遣いや世界観は時代劇っぽく、しかし服装は現代的。たまにカタカナの現代的用語も出てくる。このチグハグさは人の好みが分かれると思う。時代劇に現代要素が差し込まれた感じ。上巻しかまだ読めていないが、本当に風呂敷が畳めるのか不安。あとエロシーンが供給過多で、それ以外のシーンの印象が今の所薄い。

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    2026年05月03日
  • 陰陽師 生成り姫

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     「陰陽師」シリーズ第5弾は、初の長編。
     主人公の安倍晴明やその相方の源博雅の紹介などにも過去のエピソードを使い多数のページが割かれており、サクサクと読み進めることができ、それほど長いとは思わなかった。
     本作は晴明よりも博雅のほうがメインといった印象が強い。博雅の管弦の才が如何なく発揮されている。

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    2026年04月27日
  • 混沌の城 下

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    やはり、この上下巻では終わらないんだ…そりゃ名前の上がってきた人たち、登場してないからね…
    小説家は書きたくとも、収益に結びつかないと続編かけないし…

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    2026年04月23日
  • 陰陽師 飛天ノ巻

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    陰陽師の第二巻。
    安倍晴明と源博雅のブロマンスがとても良い。
    ホームズとワトソン…とは少し違うのかな、でも固い絆で結ばれていて、互いに欠く事のできない存在、といった雰囲気が好きな方には刺さると思います。
    言い回しや単語が平安時代のものだから、???となる事もしばしばありますが、基本的に短編集で読みやすいです。
    個人的には、最後の博雅の話が良かったです。
    博雅、いい男、いや、いい漢。
    男が惚れる男(恋愛の意味ではなく)なんでしょうね。

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    2026年04月18日
  • 幻獣少年キマイラ

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    ネタバレ

    おもしろいけど、続きは今のところはいいや。最初は弱かった美形の主人公が秘められた力で一気に強くなり、女も経験する。正統派ヒーローものにエロティズムが加わった感じというのか。ところどころのやらしさが少し苦手でした。機会があったら続き、読むかなあ。

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    2026年03月24日
  • 陰陽師 烏天狗ノ巻

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    新刊が出てるなぁと手に取りました。
    高野聖みたいな話が好きでした。晴明と博雅コンビもいいけど芦屋道満の活躍の方が毒があっていいかもなぁと思ったり。

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    2026年03月22日
  • 陰陽師

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    初めて読んだのは中学生のとき。
    特別おどろおどろしいわけでも、難しい言葉を使っているわけでもないのに、平安の人ならざる者と共存しているような空気がある。
    「ゆこう」「ゆこう」と共に歩く二人。
    大人になると博雅の善性がなんだか胸に沁みる。

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    2026年03月09日
  • 鳥葬の山

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    訳が分からなくて、後味が悪くて、怖い。

    柔らかい家→結局どういう家なのかが分からない。そもそも世界が分からない。鯨が部屋を横断してたり、畳の中に蛇が住んでたり、人面魚が窓の外を泳いでたりする。最後は家に喰われたって事でいいのかな?

    頭の中の湿った土→切なかった。意識だけ残ったりするのかも。記憶がなくなってもなんとなく懐かしくて、涙なんて出ないはずなのに泣く。

    鳥葬の山→話自体はホラーっぽいんだけど、題材になってる鳥葬はチベットで未だに行われているもの。こっちからすると猟奇的な事も、信じるものが違うとただの日常になってしまう。

    閑古鳥→ものすごい短編。百舌と閑古鳥の組み合わせにちょっとと

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    2026年03月08日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ四

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    歴史小説苦手だったけど、面白く読めた。学生時代古文も漢文も嫌いだったので調べたり調べなかったりしながら読んだところもあったけど、楽しんで読めたと思う。
    今まで偉い人たちが自分の立場が脅かされるからとわざわざ破滅への道を歩んでいくことが、全く理解できなかったのだが、心情が事細かに書いてあったので、ようやく理解できた。
    個人的には2、3巻が1番面白かった。4巻も真相解明的で楽しかったけど。

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    2026年02月17日
  • 陰陽師 烏天狗ノ巻

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    【あらすじ】
     朱雀大路の辻に焼き栗を売る行者が現れた。
     木彫りの不動明王に栗を焼かせているという。
     その行者が睛明の屋敷を訪ねて来た。
     烏にその不動明王を奪われたと言うのだが ——— 。
    【感想】
     晴明と博雅の物語も気が付けば18巻!
     とにかく、2人のやりとりを読むのが好きなのですが、夢枕獏先生も高齢になられたのでは?と思っていたところに、あとがきに先生自身のお考えが書かれていまして、ほっとしました。
     今回は私のお気に入りの露子姫も登場。じっくりとその世界観に浸れました。

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    2026年02月09日
  • 黒塚 KUROZUKA

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    不死者の物語というのには、多かれ少なかれ悲哀と淫靡の色が必須なのだと心のどこかで信じていた。『吸血鬼ドラキュラ』、『ポーの一族』、『夜明けのバンパイア』。質的な差さえあれ、それらはいずれも奇妙な美によって成り立つ物語である。
    さて、それではこの『黒塚』はどうか?ぼくには何故かその不死者の物語に必須だと思っていた悲哀の色が薄いと感じられた。もちろん、永遠を生きる女との約束という通常の時間を超えるテーマがあることでこれもまた不死者の物語にはちがいないのだが……。そして、物語終焉近くで明かされる血の由来こそ、その悲哀のおおもとにはちがいないのだが……。それでも薄いと感じるのはこの物語の主人公であるク

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    2026年02月08日
  • 陰陽師 鳳凰ノ巻

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    今更説明も不要であろうシリーズ第4巻。いや、このあいだの『生成り姫』を入れると5巻目ということか。長編もよいのだが、やはりこの晴明のシリーズは短編がよい。舐めるように読ませていただいた。晴明いうところの「呪(しゅ)」というものは、つまるところ人の業にかかわることなのだな、と思う。いや、人である、ということがそもそも業であるにはちがいない。情けなく、つらく、また暗く燃える炎のような業である。しかしながら、人である我らがこの物語の中に、我もまた人である、すなわち業を背負う者である、ということを見出すことにこそあわれがあるのであろう。いや、柄にもなく小難しいことを書いてしまった。しかし、この短編集を

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    2026年02月08日
  • 陰陽師 生成り姫

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    陰陽師シリーズ初長編。ストーリーとしては「付喪神ノ巻」に収録されている「鉄輪」という短編を長編化したものということになる。このように同じ物語の長短を改めることに、うなずけるところもあればそうではないところもあるのだが、まあそれは置こう。いつもは短編のひとつひとつをなめるようにして読んでいる安部晴明のこのシリーズを、心ゆくまで読むことができたのだから。
    そして何よりうれしいのは、この編が晴明の物語であるのと同じくらい、いやそれ以上に源博雅の物語であることだ。この編、主人公は博雅といってよいであろう。夢枕獏の物語にはこうした朴訥な男が数多く登場するが、博雅はそのなかでもとりわけ純粋なのだろう。陰陽

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    2026年02月08日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    空海がちょっとなんでもできる様に書かれすぎてない?感はあったけど、2011年くらいの本らしいので、しょうがない気もする。
    大侯が好き。逸勢もいいやつだね。

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    2026年01月10日
  • JAGAE 織田信長伝奇行

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    夢枕獏版信長。らしい作品。飛び加藤が強すぎるきらいはあるが楽しめた。本能寺の変の原因としては新説になるか。

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    2026年01月03日
  • 陰態の家 夢枕獏超越的物語集

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    法華悟空と陰態の家以外は面白く読めた。
    夏目漱石とホームズの話や小さい老人が仰向けになっていたとかお岩さんと伊右衛門の息子の話など読みやすく鼻で笑うような話が多かった。
    でもこの短編は記憶には残らないと思うので残念な気もする。
    理解力があり記憶に刻まれる脳だったらいいのに

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    2025年11月24日
  • 秘帖・源氏物語 翁-OKINA

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    《それは、楽しみでござります……》(p.82)
    〔Ⅰ〕この作品の光の君は茫洋としてしかし非情なところもある大物でただの女好きではない。
    〔Ⅱ〕葵の上に憑いた六条御息所の生き霊を蘆屋道満が祓おうとするがその背後にさらに何かがおりその正体を当てなければ出ていってくれそうにないので光の君、道満コンビが探索を始める。
    〔Ⅲ〕光の君のキャラクタは楽しかった。この話の後にも性格が変わっていなかったら続編あってもいいかも。今度は安倍晴明と共演させたりして。蘆屋道満は『陰陽師』での方が印象が強かった。案内役という役割を振られたからやろうか。

    ■簡単な単語集

    【葵の上】光の君の妻。四歳年上。十二歳のとき妻に

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    2025年11月15日
  • キマイラ聖獣変

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    何となく、永井豪の「デビルマン」のラストを思い出してしまった。変化する彼らが、どのようにここへ終着するのか、しないのか。著者の病気と老いが気になるところではあるが、学生の頃からの読者であるので、ここまで引っ張った責任は、ぜひ取ってもらいたい。

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    2025年11月13日
  • 陰陽師 螢火ノ巻

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    安倍 晴明の好敵手・蘆屋 道満が大活躍する3編を含めた全9編の短編集で、シリーズ第14弾❗️

    いつもよりも短い話しばかりのせいか、全体的には少し物足りなさを感じた作品でした。

    そうした中でも、『仰ぎ中納言』と『花の下に立つ女』、『屏風道士』の3編が個人的には気に入っています❗️

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    2025年11月08日
  • 陰態の家 夢枕獏超越的物語集

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    やっぱり好きだ―!
    夢枕獏さん


    「踊るお人形」
    少し残念なホームズが可愛い


    「仰向けに這う老人」
    なんだかありそうな話し


    「贄」
    全ての芸術は、この世界のいずれかにいる神に捧げられた供物―贄ではないのか。


    「陰態の家」
    美しいものは、怖い。
    美の中には、どれほどわずかにしろ、鬼が潜んでいるからだ。


    「あとがき」
    に七十四歳になっちゃった夢枕さんの元気な近況が知られて2027年デビュー50年に向けて頑張ってるご様子、2年後に楽しみができて嬉しい。





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    2025年10月15日