夢枕獏のレビュー一覧
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陰陽師絵物語の四冊目「鼻の上人」。
四冊目というものの、他の絵物語持っていないや。どこかで買い求めるのか、求めないのか。それはそのときどき次第ということで。
妙法寺の僧、善智内供の悩みは顎の下まで垂れ下がる長い鼻。悩みを抱える僧の前に蘆屋道満が現れて、という物語。
この長鼻の僧侶の話って、どこかで読んだ気がするけど思い出せない。元ネタを知っていると思うのだけど、どこだっけ?小坊主が食事の際に鼻を持ち上げて、の絵を見た気がするので、どこかで漫画見たと思うんだけどなぁ。思い出せない。
村上豊さん追悼の一冊となりました「鼻の上人」。
昔話の素っ頓狂な部分と、綺麗な場面が魅力的な絵を描く人であり -
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陰陽師の十六巻「女蛇ノ巻」。
「さしむかいの女」冒頭でいつになく恋話に話を咲かせる晴明と博雅の二人。なんかいちゃいちゃ度が増しているように思えます。基本、陰陽師は二人のいちゃいちゃから始まることがほとんどですが、今回は微笑ましかった。博雅を称して「自然の人」というのは、こういう純粋な面があるからでしょう。
「狗」と「にぎにぎ小納言」がよかった。というか怖い。
祟りの怖さがあった二つ。「狗」の方は多弥子になんの落ち度もないのが、祟るという執着の強さを感じてしまって怖い。どちらも肉親の情が強いからこその怪しき事。
情の強さは強さということか。
「つよさ」で「こわさ」と読むのは、表裏一体が事実で -
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ネタバレ萩原朔太郎の静かに追い詰められていく心が…終章の、明らかに書き過ぎている手紙が本物の引用というのも狂気的でした。室生犀星からの返事は創作だろうけどこちらも良いです。
埋められている「僕」、神父、萩原朔太郎の三つの視点でお話が進んでいくけれど、この三人の関係性は昏い。腐りゆく天使の甘い腐臭。
引用されてる朔太郎の詩は勿論、作品の文体も好きでした。
「しかし、心の裡にその美を感知する能力のない者にとつては、そこには美は存在しないのです。(中略)言ひかへるなら、心の裡に美を持つ者だけが、その美に感応することができるのです」「心の裡に神を持つ人が、神を見ることができるのです」「人の、裡なる神の量によ -
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『いのちの木のあるところ』からの派生読み。
イスラム建築がちょっと気になったので。
小説といいつつ、はじめから作者が
史実に虚実を混ぜて書きますからね〜的に
前振りをしてくれていて。
いちおう主役はシナンだけど
当時のオスマントルコをめぐる世界情勢に
比重がかかったりもする。
そもそも実在の宮廷建築家である
ミマール・シナンが最高傑作を作ったのは
87歳の頃だっていうんだから!
これは、そこにいたるまでの一代記です。
偶像崇拝の禁じられているイスラムで
完璧な建造物に神を見出そうとしたシナン。
なにか美しいもの、偉大なものを見た時
確かに人ならざるものの手を感じることは
あるんじゃないか -
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付喪神、つくも神とは、日本に伝わる、長い年月を経た道具などに精霊(霊魂)が宿ったものである。人をたぶらかすとされた。
「瓜仙人」
梨売りと仙人 の昔話から逸話を取っているのかしら?
管狐を竹筒に戻して解決。管狐(くだぎつね)とは、日本の伝承上における憑き物の一種である。長野県をはじめとする中部地方に伝わっており、東海地方、関東地方南部、東北地方などの一部にも伝承がある。
「鉄輪」
男を恨んで鬼となった貴族の女、それが茨木童子であるとする『平家物語』「剣巻」による。自分を捨て若い女といっしょになった夫を取り殺そうと、現世で鬼となった女の能。京都貴船神社の神職が、丑の刻詣での女に、鬼に変身させ