あらすじ
ザリウス国の王と行動を共にする若きシッダールタ(後の仏陀)は、真理に近づく自分を意識しながら不老宮を目指す。ついに伝説の千年王国ザラ国の秘密が明かされる時がやってきたのだ。執筆期間15年、人気作家の処女長編にして壮大無比の超伝奇大河巨編、感動の完結!
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Posted by ブクログ
ついに全巻読み終わりました。
夢枕獏著「涅槃の王 神獣変化」全7巻。
真理を求めて旅をするシッダールタ(後の仏陀)が悟りを開くまでを描いた伝奇大河巨編です。
作者のシリーズ物の中で、数少ない完結した物語です。
さまざまな人物たちが大団円を迎える中、シッダールタがついに悟りを開き、この長い物語のクライマックスにふさわしい結末を迎えます。
仏陀を主人公にして、これだけアクションやバイオレンス、多彩な人物たち、そして、独特の世界観を描ききるなんて、やはりこの作者だけにしかできないでしょう。
作者の作品をこれまでにもたくさん読んできましたが、これからも読める幸せを味わっていきたいと思います。
Posted by ブクログ
蛇魔ヴリトラ像を追ってザラ国へ潜入したアゴンらは、ザラの内乱に巻き込まれ、反乱派に加勢する。霊水アムリタの秘密と王位をめぐって繰り広げられる三つ巴の闘い。一方、とらえられたシッダールタにふりかかる運命とは?古代インド大河伝奇ロマン、いよいよ佳境に!どんどん面白くなる。そして、獏さんの書くあとがきはいつ読んでも力をくれる!
Posted by ブクログ
壮大な物語の、いよいよ最終巻である。ザラ王は本当に存在するのか。永遠の命を得る方法はあるのか。永遠に生きることで何かを捨てる事はないのか。そうまでして得るものとは何なのか。著者が、『逃げずに書いた』という、最終段でのシッダールタ覚醒のシーンはもとより、全ての問いに答えているラストに感動である。夢枕獏の長編小説は、本当に終わるのである。そう知らしめた最初の小説であるこの本は、確かに面白い。