夢枕獏のレビュー一覧

  • 白鯨 MOBY-DICK 下

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    あの白鯨を追うエイハブ船長以下、ピークオッド号に、ジョン万次郎が乗っていた。そして。
    さすが獏先生、スラスラと読ませます。
    かつての小説のようなギラギラ感はありませんが、じっとりと重みのあるお話しでした。

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    2024年04月07日
  • 大帝の剣 1

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    ネタバレ

    大剣使いの大男だけでも面白いのに忍者・宇宙人・剣豪・化け物、全員集合状態になっているよ。どうやって伏線を回収して終結させるのだろう?w

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    2024年04月07日
  • 陰陽師 付喪神ノ巻

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    ネタバレ

    シリーズ3作目
    今回は女の人の執念みたいな話が多かったような。
    芦屋道満が出てきました。映画で見た時は悪い人ってイメージありましたが、今のところ悪い人って言うかトリックスターというか、やりたいようにやってる人って感じがしました。
    這う鬼がちょっとグロい。
    八百比丘尼が再登場しました!
    陰陽師は読みやすくて好きです。

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    2024年04月06日
  • 陰陽師

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    たまたま見たyoutubeでこの作品を紹介している動画をいくつか見て気になっていたところ、タイミング良く近くの本屋で平積みされていたのを偶然見つけて購入。
    もっと暗くて難しい内容かと思ったけど都で起こる怪異をひとつずつ解決していく短編のような感じでテンポよく読みやすい。
    安倍晴明と友人との掛け合いも楽しい。
    シリーズものなのでまだ全巻揃えてないけどこれから少しずつ読んでいきたい。

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    2024年03月28日
  • アントニオ猪木とは何だったのか

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    面白かった。それぞれ面白かったが、
    やっぱりターザンの文章が1番面白い。
    これはもう「すりこみ」なのだと思うけど。
    テレビの古舘伊知郎、雑誌のターザン山本、
    この2人に言語能力は鍛えられた気がする。
    吉田豪がトリ、
    というのもパンクで猪木的でした。

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    2024年03月13日
  • 陰陽師 付喪神ノ巻

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    「瓜仙人」「鉄輪」「這う鬼」「迷信」
    「ものや思ふと……」「打臥の巫女」「血吸い女房」の7篇収録でシリーズ3作目。

    村上豊のカラー絵にもなった「鉄輪」。
    丑の刻参りの末に生成りの鬼になった徳子は強烈。
    物語もかなり強烈。

    「ものや思ふと……」では宇宙の概念がつづられる。
    宇は天地、左右、前後・・・の空間を意味し、
    宙は過去、現在、未来・・・の時間を意味する。
    空間と時間を合わせた宇宙という言葉を、
    中華文明はすでに持っていた。
    そして、人は呪という手段でこの宇宙を理解していた、
    と、晴明は続ける。
    また、言葉は呪を盛るための器であるとも言う。
    ──んんん、もしかして数学的認識は呪なのだと思

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    2024年02月28日
  • 呼ぶ山 夢枕獏山岳短篇集

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    不思議な山岳小説
    山の神秘さや神々しさ
    人が決して立ち入ってはならない場所
    異界とのつながり
    宇宙とのつながり
    自然の荘厳さが感じられた
    山に入ったら
    一人の人間の存在なんて
    一体どんな価値があるんだ
    大自然の中で呼吸すると
    自然との一体感で
    霊が浄化されるのだろう
    民俗学も絡めて
    不思議な印象の作品

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    2024年02月21日
  • 陰陽師 烏天狗ノ巻

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    久しぶりの陰陽師シリーズ。相変わらすの晴明と博雅のかけあいがとても良い。季節の移ろいの描写もいつもいつもうっとりする。1番好きなのはちび不動でした。最後に踊るのがほんとに可愛い。先生、これからもお元気に執筆お願いします。

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    2024年02月20日
  • 陰陽師

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    陰陽師シリーズの一作目、昭和63年(1988)作。
    獏さん37歳くらいかな。
    シリーズを虫食いで読んでいたのと、
    昨年2年ぶりに『陰陽師 烏天狗ノ巻』が
    出たので読み直そうと決めた。
    再読の一作目、やっぱり面白い。
    「玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること」
    の「名前はこの世で一番短い呪(しゅ)」、
    「眼に見えぬものさえ名という呪で縛ることができる」と安倍晴明は言う。
    これで、もう縛られてしもうたがね。

    「梔子の女」「黒川主」「蟇」「鬼のみちゆき」
    「白比丘尼」では人魚の肉を食し不老不死になった尼から、鬼を払う話。
    この女は晴明の初めての女。
    ──花は枯れるから花で、枯れぬ花は花でない。
    『あ

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    2024年02月21日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 4

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    ついに無門と柳の決戦が始まった「ゆうえんち」4巻。
    これがラストバトルとなるか、それとももう一盛り上がりあるのか。ありそう。

    決戦の前に明かされた無門と愚地克巳の父親死亡の真相。サーカスにいた頃の生みの親と、育ての親の結末。育ての親というと語弊があるか。克巳はおそらく、ことの真相は知らないのではないのかな?事件当時はまず知らないし、現在でもどうなのか。それについての描写あったかなぁ。
    育ての親というのは、無門も克巳も神奈村正介でなく、松本太山であり愚地独歩であるのは、その後の彼らの成長を見れば自明。語弊という言葉では足りないな。

    過去を語り終えて、さあ決戦という前にまさかの愚地独歩参戦。相

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    2024年01月20日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 3

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    柳龍光と神野仁、葛城無門と羽鳥薫、葛城無門と神奈村狂太。
    まさか神奈村狂太が無門の叔父だとは、まさか御留式の使い手とは。「ゆうえんち」で明かされた人間関係の中でも結構なレベルの驚き。
    これ大丈夫?バキ世界の相関図どんどん更新されてゆくのだけど。案外、世間は狭いんだなぁ、と思います。そして、久我重明の存在が夢枕獏ワールドとの繋がりも生んでしまっているので、もう広がりすぎて何が何だか。
    便利すぎるよ、彼。そもそも「獅子の門」と「餓狼伝」をつながってしまう形で久我重明を登場させたのは、板垣さんなのでお互い様か。
    「好きにやってください」の二人なんでしょうね。

    なかなか出会えない柳と無門。違う場所で

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    2024年01月20日
  • 神々の山嶺 上

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    男による男のための、実に男くさい小説。
    エヴェレスト南西壁、極限に挑んだ羽生や山男達の物語のようで、実はカメラマン深町がただひたすら、もんもんとする、実に青臭い男の物語でもある。
    「なぜ登るのか」は「なぜ生きるのか」に通じる問いかけ。
    登場する男たちは、山頂に到達した時の達成感、高揚感、清々しさとは無縁で、その高嶺にある幻影を求め、悩み、うめき、歯を食いしばり、這うように歩き、まるで胃袋のものを吐き出すように言葉を絞り出していく。
    深町も言っているけど、あの場所、あの濃い時間を一度体験してしまったら、もう日常と言う、ぬるま湯の世界では生きられないんだな。取りつかれた者たちの物語。

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    2024年01月19日
  • 大江戸火龍改

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    江戸の町で人外のものが関わる事件を担当する裏組織、火龍改。江戸版陰陽師と聞いて読んでみたけど、面白かった。
    主人公の遊斎が長屋暮らしだったり、与力や剣豪が出てくるのはお江戸っぽい。「陰陽師」がバディものなら、こちらは数人のチームで面白くなりそうだけど、続編は出るのかな?

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    2024年01月13日
  • シナン(下)

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    イスラム建築がメインというよりは、シナンが生きたスレイマン大帝統治下のオスマンの黄金期を描く。
    珍しくも天寿を全うしたシナンが主人公なのは、シナンの生涯を通して治世の栄枯盛衰が見られるという理由もあると思う。
    どの歴史小説もそうだろうけど、諸行無常の感がハンパない。あと政治上の駆け引きが怖すぎる。

    ずっとトルコに行ってみたいと思っているが、アヤ・ソフィアとセリミエ・ジャーミーは絶対見てみたい!

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    2024年01月12日
  • 陰陽師 烏天狗ノ巻

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    よく言えば、内容が読みやすくなっている。悪く言えば、ラノベっぽくなっている。ま、好みの問題かと。
    博雅が晴明に直球投げたり、道満がビッグタイトル調伏したり、黒丸の戦闘シーンあったり、わりかし問題作。笑。

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    2024年01月09日
  • 沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一

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    空海って唐に行くんだ!これはホント?
    勝手に西遊記の三蔵法師のイメージで読んでたので空海の頭のキレとユーモラスさに面白すぎ。

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    2024年01月05日
  • 陰陽師 烏天狗ノ巻

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    軽くっても良いよね~小さな不動像を奪った烏は弘法大師が建てた東寺の軒下で天狗になったのだった~5年前に雑誌に発表したものから昨年まで、終わりがないから気が楽そう。芦屋道満は大変な式神を手に入れたね。九尾の狐だって

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    2023年12月13日
  • 陰陽師 天鼓ノ巻

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    いつもながらに2人の探偵のような仲良しペアが謎を解き明かしていく。蝉丸が何話かにまたがってよく登場する。蝉丸は天皇の子息だったらしい。盲目になったのは通っていた女性に恨まれたから。

    印象に残った場面
    p52
    おれにはもうひとつ生きていくのに必要なものがある、それはおまえさ、博雅

    BL?!

    p60
    言葉は心を盛るための器である。
    悲しみであれ喜びであれ、器に盛られて、初めて理解できる。

    肉体もまた同じで、〈源博雅〉を盛るための器。
    言葉にできないものに出会った時は、歌を詠む、笛を吹く。

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    2023年12月13日
  • 陰陽師 烏天狗ノ巻

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    ハズレのないシリーズ。陰陽師である安倍晴明の妖の世界が楽しめる。道満も存在感を発揮。清明と博雅のやりとり、関係性も微笑ましい。

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    2023年12月04日
  • 陰陽師 生成り姫

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    平安陰陽師伝奇ファンタジー第五巻。初の長編。以前に短編として発表されていた"鉄輪"をベースにした話で、悲恋の末に鬼(生成り)へと化していく姫と、晴明・博雅との絡みを描いていく。鉄輪以外にもこれまでに短編に出てきたエピソードがちりばめられており、さながら総集編といった趣。それでいてしっかりと魅せるあたりは流石かと。
    ただ、これまでの短編では時に濃かったえぐみは薄目で、晴明というよりも筆者あとがきにもあるように博雅の物語といった感がある。彼の純真さにこころ救われる思いがする。

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    2023年12月01日