夢枕獏のレビュー一覧

  • 白鯨 MOBY-DICK 上

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     白鯨を追い求める捕鯨船に助けられたジョン万次郎の運命が描かれる。

     どこまでが史実の万次郎なのか、どこまでが名作「白鯨」なのか、そんな違和感を感じさせないほど、一気に読ませるところに作者の力量を感じました。

     万次郎とクジラとの出会いの場面では、その時代の空気感や漁師の心意気が届いてきそうでした。

     また、漂流の場面では、臨場感のある海の恐ろしさが伝わってきました。

     そして、好奇心というのは、生きるための大きなエネルギーになるのだということを改めて感じました。

     この後、万次郎が白鯨とどのような闘いを繰り広げるのか、楽しみです。

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    2024年06月09日
  • 陰陽師 醍醐ノ巻

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    笛吹き童子(博雅、嫉妬す)/はるかなるもろこしまでも(伽羅の香残す不思議女)/百足小僧(主人が百足に)/きがかり道人(毎日歩む不思議老人)/夜光杯の女(夜光杯で酒を飲むと見える不思議女)/いたがり坊主(帝の腹痛を治した僧)/犬聖(真面目すぎる僧と赤ん坊と白犬)/白蛇伝(白い蛇に憑かれた僧)/不言中納言(他言無用だった秘密)

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    2024年05月28日
  • 陰陽師 太極ノ巻

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    二百六十二匹の黄金虫(読経すると黄金虫がぞろぞろ出てくる)/鬼小槌(奇病を治しに行こうとすると道満が来た)/棗坊主(五十年前行方不明になっていた僧)/東国より上る人、鬼にあうこと(なにかに追われた男が逃げ込んできた)/覚(覚に出会い廃人になった者たち)/針魔童子(朱雀大路で虫のようなものに刺される事件続発、針魔=播磨なので道満関係か)/読み忘れていた一冊でした。

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    2024年05月28日
  • 陰陽師 螢火ノ巻

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    今までに増して芦屋道満がよく登場する。
    怪しい存在で阿倍野生命の邪魔をしたり、からかったり、そういった存在で描かれていたものが、困っている人を助けてあげる(酒の報酬があれば!)。そんなキャラクターで描かれている。

    秩父や青梅のほうに狛犬を狼にする神社やオオカミを神とするオオカミ信仰があるが、それに関する情報が載っていて興味深い。
    p238、狼に子供が生まれると捧げ物をする。岩や大きな木の下にお餅やお酒を捧げる。
    物語はそれを食べちゃった旅の女の人がどうなってしまうか?!というお話…。

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    2024年05月28日
  • 餓狼伝 3

    無料版購入済み

    藤巻も冴子も、思えば可哀想な人達だ
    藤巻は他の作品なら悪役扱いされていてもおかしくもない、
    そもそも犯罪者だから普通に悪役かな

    藤巻の描き方は夢枕獏氏による
    「悪人だったら重傷を負わせても読者みんなは嬉しいだろう、では悪人ではない真面目な格闘家たちに対してだったらどうかな?」という挑戦を感じるんだよな

    #カッコいい #アガる #ドキドキハラハラ

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    2024年05月22日
  • 餓狼伝 2

    無料版購入済み

    餓狼伝は修羅の門に物凄く影響を与え、というよりは
    って印象を改めて受けた

    藤巻は大出世して、ついにネットフリックス版アニメの主役になったな

    #ドキドキハラハラ #アガる #カッコいい

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    2024年05月22日
  • 餓狼伝 1

    無料版購入済み

    原作小説と設定が若干違う所で
    特に気になったのは涼二の事なんだよな
    彼は何歳でどういう立場という設定なんだろう

    #ドキドキハラハラ #アガる #カッコいい

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    2024年05月22日
  • シナン(下)

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    シナンという建築家の主人公は魅力的なんだが、オスマン帝国の歴史が思っていたよりも血みどろだったのでちとひいた。

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    2024年05月21日
  • 陰陽師0

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    ネタバレ

    おもしろくて、一気読みだった。
    元々陰陽師には興味があり、帝都物語の頃から好きなのだ。
    特に安倍晴明は大好きだ。
    なのに、なかなか読む機会がなく、すでに18巻まで出てしまっていては、今更手を出すこともできずにいた。
    0が出たことを知って、これは読むしかない。
    多少苦手な描写はあるが、もうスラスラと読めた。
    意識に何層もかけていく暗示が、難しいが、そこを理解しないと、うまく話が進まないのだ。
    学生達がたくさん亡くなったのは、とても痛ましかった。
    意識下の闘いでも取り込まれてしまうと、命を落としてしまうのだなぁ。
    助けてあげてほしかったなぁ。
    ラスト一番悪い奴は、晴明が手を下すより、悪事を白日の元に晒してやればよかったのに。
    晴明が負うべき責ではないと思った。

    少し疑ってしまったのだけど、養父の判断は素晴らしかった。
    こういう人間が学校の長となれば、もっとよい学校になるだろう。
    続き18巻読みたいけど、しばし我慢だ。


    2024/05/13 22:00

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    2024年05月14日
  • 陰陽師 水龍ノ巻

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    陰陽師どこまで読んだか忘れたので遡り読書3冊目。多分この巻から読んでない、と思う。
    相変わらずサクッと読めながらも幻想的で大好きな作品

    『秘帖・陰陽師 赤死病の仮面』面白かったけど、何の説明もなく始まったので、陰陽師の地続きの世界線か!?と動揺した
    全く別の世界線で良かった。展開としては凄く好みの話。
    『蘇莫者』は博雅が狙われる話か?とワクワクしながら読んだけど、そこまでピンチになる訳ではなかった。相変わらず笛の力が凄すぎる。舞台のための書き下ろしと聞いて納得。多分Netflixのアニメ陰陽師の後半はこの話膨らませたものなのかな

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    2024年05月04日
  • 陰陽師 玉兎ノ巻

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    シリーズどこまで読んだかわからなくなったためとりあえず玉兎から再読。『陰陽師0』を観てきた影響もある。
    相変わらずゆっくりしみじみと読みたい話たち。
    永遠に続いてほしい

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    2024年04月29日
  • キマイラ22 望郷変

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     幻獣キマイラを巡って男たちが熱い闘いを繰り広げるSFアクションシリーズ第22弾。

     宿命のライバルが再び激戦を繰り広げるこの巻、闘いの描写が半分以上を占め、作者のこの物語にかける熱い思いが伝わってきました。

     物語は、多くの登場人物が関わり、横の広がりとともに、歴史を遡る縦の広がりもますます進み、物語の壮大さを堪能しました。

     そろそろこの物語も終盤を迎えつつあるようですが、これだけの熱量を失わずに作品が続いていることに、改めてこの作品の魅力を感じているところです。

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    2024年04月27日
  • 白鯨 MOBY-DICK 下

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    あの白鯨を追うエイハブ船長以下、ピークオッド号に、ジョン万次郎が乗っていた。そして。
    さすが獏先生、スラスラと読ませます。
    かつての小説のようなギラギラ感はありませんが、じっとりと重みのあるお話しでした。

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    2024年04月07日
  • 大帝の剣 1

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    ネタバレ

    大剣使いの大男だけでも面白いのに忍者・宇宙人・剣豪・化け物、全員集合状態になっているよ。どうやって伏線を回収して終結させるのだろう?w

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    2024年04月07日
  • 陰陽師 付喪神ノ巻

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    ネタバレ

    シリーズ3作目
    今回は女の人の執念みたいな話が多かったような。
    芦屋道満が出てきました。映画で見た時は悪い人ってイメージありましたが、今のところ悪い人って言うかトリックスターというか、やりたいようにやってる人って感じがしました。
    這う鬼がちょっとグロい。
    八百比丘尼が再登場しました!
    陰陽師は読みやすくて好きです。

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    2024年04月06日
  • アントニオ猪木とは何だったのか

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    面白かった。それぞれ面白かったが、
    やっぱりターザンの文章が1番面白い。
    これはもう「すりこみ」なのだと思うけど。
    テレビの古舘伊知郎、雑誌のターザン山本、
    この2人に言語能力は鍛えられた気がする。
    吉田豪がトリ、
    というのもパンクで猪木的でした。

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    2024年03月13日
  • 陰陽師 付喪神ノ巻

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    「瓜仙人」「鉄輪」「這う鬼」「迷信」
    「ものや思ふと……」「打臥の巫女」「血吸い女房」の7篇収録でシリーズ3作目。

    村上豊のカラー絵にもなった「鉄輪」。
    丑の刻参りの末に生成りの鬼になった徳子は強烈。
    物語もかなり強烈。

    「ものや思ふと……」では宇宙の概念がつづられる。
    宇は天地、左右、前後・・・の空間を意味し、
    宙は過去、現在、未来・・・の時間を意味する。
    空間と時間を合わせた宇宙という言葉を、
    中華文明はすでに持っていた。
    そして、人は呪という手段でこの宇宙を理解していた、
    と、晴明は続ける。
    また、言葉は呪を盛るための器であるとも言う。
    ──んんん、もしかして数学的認識は呪なのだと思った瞬間だった。

    「打臥の巫女」は八百比丘尼で、白比丘尼だったんだ。
    すっかり忘れてましたねぇ。

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    2024年02月28日
  • 呼ぶ山 夢枕獏山岳短篇集

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    不思議な山岳小説
    山の神秘さや神々しさ
    人が決して立ち入ってはならない場所
    異界とのつながり
    宇宙とのつながり
    自然の荘厳さが感じられた
    山に入ったら
    一人の人間の存在なんて
    一体どんな価値があるんだ
    大自然の中で呼吸すると
    自然との一体感で
    霊が浄化されるのだろう
    民俗学も絡めて
    不思議な印象の作品

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    2024年02月21日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 4

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    ついに無門と柳の決戦が始まった「ゆうえんち」4巻。
    これがラストバトルとなるか、それとももう一盛り上がりあるのか。ありそう。

    決戦の前に明かされた無門と愚地克巳の父親死亡の真相。サーカスにいた頃の生みの親と、育ての親の結末。育ての親というと語弊があるか。克巳はおそらく、ことの真相は知らないのではないのかな?事件当時はまず知らないし、現在でもどうなのか。それについての描写あったかなぁ。
    育ての親というのは、無門も克巳も神奈村正介でなく、松本太山であり愚地独歩であるのは、その後の彼らの成長を見れば自明。語弊という言葉では足りないな。

    過去を語り終えて、さあ決戦という前にまさかの愚地独歩参戦。相手は相撲の龍金剛。この二人の戦いは夢枕獏みが深くてたまらない。格闘技はSEX、SEXは最高のコミュニケーションといった人がいたけども、この二人の戦いはそれだと思います。その最中に、堤城平のことを語りだす愚地独歩。浮気してるじゃないの。ただただ気持ちよくて夢中になって、いけるところまで二人でいこうぜ、の最中に他の相手を思うとかだめ。堤城平かあ。バキワールドで戦う彼も見てみたいなぁ。
    「バキ道」で力士と戦った時、だいぶ我慢できずがっついてしまってますが、この龍金剛との戦いがあったのになぁ、と思います。それほど、力士という存在は憧れに近い好物なのでしょう。
    そしてそして、ついに始まった無門と柳の決戦です。

    ビルの外壁を登って接近する柳。それを迎え撃つ無門は屋上からの落下中の先制攻撃という勇敢なのか無謀なのか。
    「ゆうえんち」の柳は裡に秘めた魔性が体臭となって溢れ出てきている妖怪っぷりがよいです。さて、この戦いはいったいどうなる、どんな結末で柳は負けるのか。

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    2024年01月20日
  • 小説 ゆうえんち -バキ外伝- 3

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    柳龍光と神野仁、葛城無門と羽鳥薫、葛城無門と神奈村狂太。
    まさか神奈村狂太が無門の叔父だとは、まさか御留式の使い手とは。「ゆうえんち」で明かされた人間関係の中でも結構なレベルの驚き。
    これ大丈夫?バキ世界の相関図どんどん更新されてゆくのだけど。案外、世間は狭いんだなぁ、と思います。そして、久我重明の存在が夢枕獏ワールドとの繋がりも生んでしまっているので、もう広がりすぎて何が何だか。
    便利すぎるよ、彼。そもそも「獅子の門」と「餓狼伝」をつながってしまう形で久我重明を登場させたのは、板垣さんなのでお互い様か。
    「好きにやってください」の二人なんでしょうね。

    なかなか出会えない柳と無門。違う場所で戦いを続けている二人。どんな形で接敵するのか。どちらのコンディションが万全な状態なのか。はてさてどうなる。
    とは言いつつも、「ゆうえんち」で負けて柳が捕まったはずなので、どういうつもりで「敗北を知りたい」と言うのか。

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    2024年01月20日