あらすじ
誰よりも強くなりたいと願う少年、葛城無門。師・松本太山の死の謎を追い“ゆうえんち”“柳龍光”というキーワードを得る。そして、ついに死の真相に辿り着いた!! 葛城無門、いざ“ゆうえんち”入園ッッ!! 果たしてそこは!?
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
格闘技描写は獏先生の定型的なものなのだけど、それでも面白いし臨場感があるのだからしょうがない。
理屈抜きでめちゃくちゃ面白い。
こういうバトルシーンが書けるようになりたいものですよ。
Posted by ブクログ
原案・板垣恵介、小説・夢枕獏、挿絵・藤田勇利亜『小説 ゆうえんち バキ外伝 2』秋田書店。
第2巻。夢枕獏が様々な制約を物ともせず描く、板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の渾然一体となった夢の格闘技世界。非常に面白い。何しろ、本家『バキ道』が度々休載する中、夢枕獏が本気モードで長期連載を継続しているのだ。面白くない訳がない。
主人公の葛城無門について語る実の弟の愚地克巳。と、いきなり蛟黄金丸なる新たな猛者が現れたかと思えば、我らが久我重明の登場。
久我重明の仲介により、葛城無門は『ゆうえんち』の主催者・蘭陵王と出会う。蛟黄金丸の父親である久我重明と五分に渡り合ったと言われる蘭陵王とは一体何者なのか……
蘭陵王により『ゆうえんち』への入園を許された葛城無門は柳龍光を倒し、松本太山の仇を取ることが出来るのか……
単行本も連載当時と同じ二段組みで連載と同じイラストも掲載。板垣恵介の範馬刃牙シリーズも『餓狼伝』も全て読み、夢枕獏の格闘技小説を全て詠んでいる者にとっては、夢のような作品である。
本体価格800円
★★★★★
Posted by ブクログ
黄金丸と黄海王のデモンストレーションが開幕前夜。そして、ついに開幕した「ゆうえんち」です。
無門の最初の相手は、ゴブリン春日。その闘いの最中に、目的である柳龍光と遭遇します。
まさか、ここで決着なのか⁉︎ゴブリンとの闘いは続行しているのに、乱戦になってしまうのか⁉︎と予想外の出来事にワクワクするも、そんなことは起こるはずもなく。
顔見せでした。そらそうだ。ラスボスである柳龍光との闘いは、クライマックスでしょうよ。
各章の頭で、「ゆうえんち」参加者を知る人がその人について語るとこから始まるのですが、これ絶対に長編になるよね、という感じしかしないです。強さのインフレとかいうことではなくて、序列がわからない。
とりあえず、刃牙の登場人物はイカれっぷりが大人しかったのかと。夢枕獏世界の方が、どいつもこいつもイカれてます。みんな心の裡に獣が潜んでいて、好きあらば顔を出そうとしている。「ゆうえんち」参加者は、むしろ顔を出すため解放するために参加している。イカれてますよ。
愚地独歩や渋川剛気が街のチンピラにちょっかい出す、みたいな場面がありましたが、あれで済ましていない輩が地下に好んで存在していて、彼らのためのお祭り「ゆうえんち」。比べると、後楽園の地下闘技場はちょうど良い塩梅なんだなぁ。
ゴブリン春日を無寸雷神で撃退した無門。柳龍光を追い求める彼の長い夜は始まったばかり。ラスボスである柳龍光は敗北することが決定しているので、どんな闘いになるのだろうか。蘭陵王が見せた松本太山との闘いが、伏線か。