Posted by ブクログ
2020年10月09日
原案・板垣恵介、小説・夢枕獏、挿絵・藤田勇利亜『小説 ゆうえんち バキ外伝 1』秋田書店。
待ちに待った小説版のバキ外伝の第1巻。1年くらいの連載であっさり終わるかと思ったら、まさかの本気モードで長期連載に。しかも、単行本も連載当時と同じ二段組みでイラストも掲載。
イラストが多数あるので、いつも...続きを読むの『バキ外伝』と錯覚するが、久我重明の登場に夢枕獏の小説であることに気付くという不思議な感覚。板垣恵介の『バキ』と夢枕獏の『獅子の門』『餓狼伝』『キマイラ』『魔獣狩り』の世界を足したような格闘技小説だ。板垣恵介と夢枕獏が描いて来た格闘家を始めとする数々のキャラクターが大挙して登場し、夢のファン大感謝祭のような世界が展開する。
主人公は葛城無門というサーカス団出身の少年。何とあの愚地克巳の兄らしい。サーカス団を脱走し、放浪する葛城無門はラーメン屋の親父・松本太山と磯村露風から格闘技を学ぶ。ある日、松本太山が『ゆうえんち』で柳龍光と闘い、瀕死の重傷を負い、葛城無門の前に現れる。松本太山の仇を取るために、葛城無門は謎の『ゆうえんち』と柳龍光の姿を追い求める……
本体価格800円
★★★★★