夢枕獏のレビュー一覧
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「鳥葬の山」と同時に購入したヤツ。
作者曰く、頭は長編型。
なので、短編、更に短いショートショートは苦手みたい。
作家としては、長編一作とショートショート一作は、同じ頭脳労働が必要とか…
星新一さんって、どんなけ凄いんや!って事やな。
タイトルにもなってる奇譚草子は、都市伝説とか、友人の体験等の話が中心で、めっちゃ怖いというより、ゾワゾワして来る感じ。
でも、こんなんの方が、後から来るから嫌やねんなぁ…
フッと夜中に思い出して寝れん…とか…
夜道歩いてて…「ゲッ!」みたいになる…
それ以外は、
ミステリーっぽい
仏教系?
狂ってる?
と様々あり。
通勤電車とか、隙間時間に最適やけ -
Posted by ブクログ
夢枕獏『混沌の城 下』徳間文庫。
SF伝奇大河小説の下巻。
夢枕獏が度々描いている『螺旋』が物語の鍵を握るようだ。
壬生幻夜斎と蛇紅皇王に加えて、新たに登場した螺力の使い手、九魔羅。明らかになる豪剣の巨漢・武蔵と壬生幻夜斎の因縁。武蔵と行動を共にする来輪左門、蛟族と役者は揃った。
しかし、最終盤に面白さは急失速し、物語は混沌のうちに結末を迎える。
金沢城の地下に眠る『大螺王』と天台の『秘聞帖』を巡る奇怪な登場人物たちの命を懸けた争奪戦の行方は……
結末は在り来たりかな。結局『大螺王』も『秘聞帖』の正体も判然とせず。
そうか、1991年初刊行の作品だったのか……
本体価格770円 -
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江戸の街を舞台にしたエンターテイメント! 盗賊「不知火」との闘いと謎解きの行方は? 主人公は今風に言えば発明家。赤穂浪士の子孫だと言っているが本当か謎がある。
また、彼を取り巻く登場人物が魅力的だ。天才剣士の「病葉一三」、後の火付盗賊改長谷川平蔵こと「本所の銕」、黒猫の「悟空」。
タイトル「天海の秘宝」の天海とは天海僧正のことだ。天海僧正とは、徳川家康を日光東照宮に祀った慈眼大師のことだ。その秘宝を盗賊「不知火」が狙っているらしい。どんな秘宝なのかは上巻でははっきりしない。
夢枕獏の作品らしく、人間かどうかわからない武士「新免武蔵」、お化けのような黒犬が登場し、怪異の匂いがプンプ -
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夢枕獏『宿神 第四巻』徳間文庫。
全四巻から成る大河歴史伝奇小説の最終巻。
自然の摂理と時代の移ろい。人間の権力や地位への欲望は果てしなく、変わらぬものは自然の摂理だけ。欲望の強さが人間を変えていき、世の中を動乱や混乱へと導いていく。
第二巻、第三巻と面白い展開だと思ったのだが、この最終巻は歴史小説の色合いが強くなり、伝奇小説の面白さが薄れたように思う。
保元の乱、平治の乱を経ても混迷は一向に治まる気配は無く、西行は平安時代が滅び行くのを静かに見詰める。祈っても、願いを叶えてくれないという自然の万物に宿る、宿の神、翁、魔多羅神。それでも人は祈らざるを得ない。
死者たちと戯れる西行…… -
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カメラマンの深町誠は、40歳以上の登山者チームでエベレスト 登頂に挑むが、2名の死者を出す無惨な失敗と終わったが、失意の中でジョージマロニー(エベレスト初登頂した可能性のある登山家。1924年山頂周辺で行方不明)の物と思われるカメラを発見した。深町は、エベレスト登頂の証拠フィルムを持っている天才登山家羽生丈二を探し始める。 2016年に阿部寛と岡田准一出演で映画化された夢枕獏の傑作です。羽生はモデルが森田勝(1980年没)、羽生のライバル長谷常雄は長谷川恒男(1991年没)です。先に読んだチベット旅行記 に触発され、山岳小説を読んでみました。
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宿神とは何か?義清がついに出家してしまう! 鞠を蹴っているとき、箏の音を聞いているとき、不思議なものを見てしまう義清。似たような経験をもつ人々と語り合い共通項を見出す。それは母親の出産時に胞衣(えな)を被って生まれて来たという共通項。
胞衣とは胎盤のこと。今風に考えると出産時に胞衣を被って生まれてきたために、酸素不足になり、脳が損傷したとか?
宿神とは何かについても申によって語られるが、まだはっきりしない。
義清は待賢門院璋子から拒絶されたことがきっかけで出家してしまう。妻子を捨ててしまう。当時の感覚ってこんなものなのか?
さて、その璋子が病で死んでしまうのが第2巻の最後。早