あらすじ
西行はついに高野山入りを決意。申の導きにより宿神と出会い、今は亡き鰍の弔いをついに果たす。
一方、清盛は権力闘争につけこんでのし上がろうと画策。都に大乱の気配が漂い始める……。
大長篇伝奇小説、第三巻。
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Posted by ブクログ
夢枕獏『宿神 第三巻』徳間文庫。
全四巻から成る大河歴史伝奇小説の第三巻。
第三巻は、第二巻までの西行の色恋沙汰など平時としか見えぬ程に状況が一変する。大昔に読んだ平家物語の粗筋を思い出すような展開が続く。夢枕獏は残り一巻で何を見せてくれるのか。
密かに西行を思い続けていた鰍の命が尽き、それを切っ掛けにしたかのように世の中は混迷を極める。朝廷、源氏と平家が相い乱れての大乱。
権力や地位を巡り、争いや策略は何時の時代も変わらぬようだ。権力と地位を手にいれようと修羅と化した平清盛。そういう俗世からいち早く離脱した西行は最後に何を見るのか。
本体価格780円
★★★★★