夢枕獏のレビュー一覧
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柳龍光と神野仁、葛城無門と羽鳥薫、葛城無門と神奈村狂太。
まさか神奈村狂太が無門の叔父だとは、まさか御留式の使い手とは。「ゆうえんち」で明かされた人間関係の中でも結構なレベルの驚き。
これ大丈夫?バキ世界の相関図どんどん更新されてゆくのだけど。案外、世間は狭いんだなぁ、と思います。そして、久我重明の存在が夢枕獏ワールドとの繋がりも生んでしまっているので、もう広がりすぎて何が何だか。
便利すぎるよ、彼。そもそも「獅子の門」と「餓狼伝」をつながってしまう形で久我重明を登場させたのは、板垣さんなのでお互い様か。
「好きにやってください」の二人なんでしょうね。
なかなか出会えない柳と無門。違う場所で -
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男による男のための、実に男くさい小説。
エヴェレスト南西壁、極限に挑んだ羽生や山男達の物語のようで、実はカメラマン深町がただひたすら、もんもんとする、実に青臭い男の物語でもある。
「なぜ登るのか」は「なぜ生きるのか」に通じる問いかけ。
登場する男たちは、山頂に到達した時の達成感、高揚感、清々しさとは無縁で、その高嶺にある幻影を求め、悩み、うめき、歯を食いしばり、這うように歩き、まるで胃袋のものを吐き出すように言葉を絞り出していく。
深町も言っているけど、あの場所、あの濃い時間を一度体験してしまったら、もう日常と言う、ぬるま湯の世界では生きられないんだな。取りつかれた者たちの物語。 -
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ものの怪は物の気配、本来は人と物との間に生じた気配、それを感じ取ったもの。しかしそれに名を与え、人の思いを乗せることで神にも鬼にもなると言う。鬼がまだ「もの」と呼ばれていた時代の話…
これもやはり、人と物との関係性を起点に産み出されるという点では「われーなんじ」の世界に繋がるものと言えるだろうか。
人間は「人と間」によって形作られる存在と言えるか。しかし決して「人」と「間」は切り離せない。われーなんじの「ー」こそ「間」であるのか。となると「間=ー」とは、なんじに対するアプローチ、動的な側面を持ちうる文字(記号)となるだろうか。
人間は、人ー間間ー人(「物」でもよいが)ということでしか存在し -
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夢枕獏『牙の紋章』徳間文庫。
久し振りに読む夢枕獏の格闘技小説。
過去にムエタイのチャンピオンのイスマール・ソータンクンと闘ったことで藻掻き続ける2人の格闘家を描く。
引っ張るだけ引っ張り、結末をはっきりと描かないのはよくあるパターン。
空手家の片山草平は、かつてムエタイのチャンピオンのソータンクンに完敗した過去を持つ。以来、その過去に縛られ、前に向かうことに躊躇する片山はある日、路地裏でヤクザ者たちに土下座するキックボクサーの陣内雅美の姿を目にする。
陣内もまた過去にソータンクンと闘っているのだが、ソータンクン側の八百長で煮え切らない形で勝利していた。以来、やる気を失い、キックボ -
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夢枕獏氏の描く「釣り師」の小説。
神々があまりに面白かったので、今度は釣りに生きる男の本を手に取ってみました。
今作の舞台は小田原、早川。
色々な釣りがある中、今作では「鮎」専門で、
しかもエサ釣りでも友釣りでもなく、チンチン釣り。
普通年魚である鮎は大きくても30〜40cmでその一生を終える。
けどこの川にはもっと巨大な鮎がいる。その鮎を数年追いかける、鮎で人生を狂わせた黒淵。
その道に片足を踏み込みつつある主人公、菊村。
果たして、巨大鮎は存在するのか。
いたとして釣り上げることはできるのか。
普通、釣りって特定の1匹を相手にするものではないからこそ、その1匹に執着する常軌を -
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原案・板垣恵介、原作・夢枕獏、漫画・藤田勇利亜『漫画 ゆうえんち 3』秋田書店。
全5巻をもって完結した夢枕獏の『小説 ゆうえんち』でイラストを担当した藤田勇利亜が漫画化するという何ともややこしい作品。
やはり、原作とは少し構成やストーリーを変えてきた。オリジナリティが加わるのは大歓迎。原作に登場しなかったキャラクターが登場しても面白い。しかし、ストーリーはなかなか進まない。3巻を終えても、『ゆうえんち』の入口すら見えて来ない。
主人公の葛城無門は愚地独歩の養子になる愚地克巳の実兄という設定で、無門の師匠の松本大山は範馬刃牙の恋人である梢江の父親という設定だ。
既に夢枕獏の『小説 ゆ