夢枕獏のレビュー一覧
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ネタバレ晴明様特集をしていた『オール讀物』2022年8月号を既読だったので、純粋に初読だった作品は『哪吒太子』くらいだったかもしれない。
他も上記のものを読んでいると既視感のある作品だったし。
それでも、一冊で様々な方の晴明様、もしくは陰陽師話が読めるのはお得である。
そして、改めて夢枕獏先生の晴明様と博雅様の抜群の安心感と安定感が身に染みるという。
個人的にはやはりこの二人を見たいと思ってしまうので、他の作家さんが書かれた話でも二人が出てくるとつい思い入れが。
ゆえに『耳虫の穴』と『博雅、鳥辺野で葉二を奏でること』は特にお気に入りである。
第三者視点から見るとあの二人はああ見えるのかと思えたのもよ -
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夢枕獏、藤田勇利亜『漫画 ゆうえんち -バキ外伝 2』秋田書店。
先頃、全5巻をもって完結した夢枕獏の『小説 ゆうえんち』でイラストを担当した藤田勇利亜が漫画化するという何ともややこしい作品。
月1回の連載なので単行本としてまとまるまでに時間が掛かるようだ。
やはり、原作とは少し構成やストーリーを変えてきた。オリジナリティが加わるのは大歓迎。原作に登場しなかったキャラクターが登場しても面白い。
主人公の葛城無門は愚地独歩の養子になる愚地克巳の実兄という設定。今回登場する松本大山は範馬刃牙の恋人である梢江の父親という設定だ。磯村露風は夢枕獏の格闘技小説に登場する脇役クラスのキャラクター。 -
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夢枕獏『月に呼ばれて海より如来る〈新装版〉』徳間文庫。
2001年に同じ出版社から刊行された文庫の新装版ということで、過去に読んだことがあるが、再読してみることにした。
未完の作品である。
螺旋を巡る物語だ。時折、夢枕獏の小説には螺旋が登場する。螺旋を集める男の話は『上弦の月を喰べる獅子』だったろうか。今年読んだ『混沌の城』にも螺旋が登場した。
アンモナイトやオウムガイの完璧な螺旋にまつわる不可思議。ヒマラヤ山脈の高山がかつては海の底だったという不思議。
第一部。前半は山岳小説の展開。主人公の麻生誠は4人でパーティーを組み、ヒマラヤの聖峰マチャプチャレの冬期登頂を目指す。雪崩で友人の -
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幻獣キマイラを巡って男たちが熱い闘いを繰り広げるSFアクションシリーズ第21弾。
物語の前日譚から現在へ戻るこの巻、この物語を読み始めた時、まさかかなりの歳月を経て、こんな前日譚があったとは想像もできませんでした。
物語は時間軸を超え、人間模様も複雑になり、縦にも横にも広がる物語として、一つの作品としての力を感じます。
作者によればあと数巻でこの壮大な物語は幕を閉じるとのことで、私の人生のほぼ半分の時間にわたり、この作品を味わってきた身としては、楽しみでもあり、寂しくもありと複雑の思いです。
そして、九十九と大鳳の熱い友情が感じられた巻でした。
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※上下巻共通のレビューです
実写とアニメの映画を鑑賞した後に読みました。上下巻通してかなり引き込まれました。物語の骨組みがしっかりしているし、細かい所もかなり考えられています。
上巻は下巻のために舞台設定をした感じですが、ミステリー小説のように楽しめました。これからどうなる?と言う期待感を持ちながら、また情景を感じつつ読みました。
万を期した下巻は、精神的哲学的な要素が強く、一言一言に考えさせられました。上巻は登録フレーズ0でしたが、下巻は11登録しました。「薄い時間」と「濃い時間」の考え方、そして「何故、山にゆくのか。何故、山に登るのか。それには答えがない。それは、何故、人は生きるのか