感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2015/2/20。2015年5冊目。
久々の獏さんの平安もの。鬼譚草子も持ってた筈なのだけど、ついつい手に取ってしまってしばらく積読した後読み始め。
小野篁を初めて知ったのは多分中学生くらい?
何で知ったんだったかしら…と遠い記憶を思い返しつつググってみたら、そう。藤川桂介氏の「篁変成秘抄」でした!
藤川氏の文章自体が余り好みじゃないんだけど、これを読んで小野篁を知ったんだったけ。篁のこよを知るきっかけにはなったけど、それだけで、話とか全然覚えてない。
そしてこのおにのそうし。
平安ものは学生時代、今昔物語だとか宇治拾遺物語でもやってたので(一限目から鬼の研究とか履修してたわ)ストーリー的には懐かしいものも多いし、やっぱり何より獏さんの文章がとても好き。本当に美しくて読みやすい。
まあこの本に中高生の時出会ってたら、大変だったろうなぁ。エッチだもの。
とはいえ、獏さんの本で初めて読んだのが上弦の月を喰べる獅子で、中高卒業した春休みだったのを今でもハッキリ覚えてる。ほんちあのタイミングであの本に出会ったのは、今思えば僥倖だったのかもしれない。
Posted by ブクログ
夢枕獏の作品。
これがまたなんとも、エロく涼やかでちょっとセンチメンタルな内容の短編集。
まぁだいたい鬼が出てくる内容で百鬼夜行的な感じの
陰陽師のような、まぁだいたいそんな感じ。
漢文もーちょい読み方また勉強し直さないとな…
・文徳天皇の后、染殿皇后が鬼に抱かれる
・紀長谷雄が鬼と勝負する話
・禁断の愛で閻魔大王にまで会ってしまう篁物語
すごくサクッと説明するとこんな感じ…
まぁ人はいつでも、鬼になれるということでしょうか。
3作品あるのだけども、やはり最後の小野篁の篁物語が一番良かった。
せつねぇ!!!みたいな。
たまにはこーゆー奇想天外摩訶不思議なのも面白い。
Posted by ブクログ
鬼譚草紙のタイトル変更。鬼にまつわる平安時代のエピソードで、ほぼ陰陽師の世界観と同一であるが、本来絡まないはずの、小野篁が道満と絡んだり、葉二つのエピソードなど、陰陽師ファンにはたまらないだろう。
Posted by ブクログ
人は執着し、鬼になる。
男女の執着があやかしを近づける。
芸への執着が鬼に近づく。
鬼を描くことで、物語は哀しいが重くならずにすんでいるのかもしれない。